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一泊三日3時間!悪縁をぶった斬って良縁を掴め!旅 7

デイリークエストは効率的に。

出発
姫路でモーニング!
岡山駅でおやつ、福山で靴を調達
ふくやま美術館でテンション爆上げ!
友人と合流、18きっぷを使い倒せ!
鈍行乗り継ぎ6時間移動、山越えは圏外との戦い。
・デイリークエストは効率的に。
宝物殿はトキメキがいっぱい。
再びのソロ。松江満喫!
旅先が温泉地って最高
4度目の正直、姫路城!
推し美術館に通える距離に住みたい
推し美術館と、旅の終わり

読者各位におかれましては、今回の旅行のタイトルを思い出してほしい。

『一泊三日と3時間!悪縁をぶった斬って良縁を掴め!旅』

そう、一万字以上かけて福山と倉敷を満喫して出雲市まで辿り着いたが、まだメインイベントどころか旅程の半分も終わってない。
友人はまだしも、私なんてまだ三分の一である。

否マジで……濃いな、内容が(体力的に)……。
オタクであるが故、貴重な宿のWi-Fi環境で各種ソシャゲのデイリーを回収するだけしたがしきりませんでした(寝ろ)。

そんなこんなで、3月9日の朝。
目覚ましが鳴る前に起きて支度をし、回収できるデイリーボーナスを得てからチェックアウト。
ギリギリを攻めすぎて電車逃すかと思った。走らせてごめんなさい友人。

昨夜は18きっぷ、すなわちJRのお世話になったが、この日は私鉄での移動になる。
ウッカリJRの改札前まで行ってしまい、こっちじゃない!と焦って再び走るアラサーオタクたち。
既に体力の限界である。

電鉄出雲市の駅員さんが、これ持って降りる時に払って!と送り出してくれました。
ごめんなさい、そしてありがとうございました。

忘れそうになるが、ど平日の朝である。
通勤、通学の方々に混ざって電車に揺られ、数駅で乗り換えて、後はのんびり田んぼの中の線路を進む。
バタ電、車内のしまねっこ(島根のゆるキャラ)可愛いです。

この辺になってくると、見えるのは田んぼ、庭付きの戸建て、山、唐突にドーム。
5年ぶりくらいの景色、帰ってきた感があった。

終点、出雲大社前駅に着いたら、何はなくとも精算である。
きっぷの回収をしている駅員さんに、出雲市で渡して、と言われた用紙と500円を渡す。
帰りにバタつくのも怖いので、朝のうちに帰りのきっぷも購入。
本数が少ないので、時間もしっかり確認しておく。

可愛らしい駅舎を出ると、そこはもう参道だ。
右手の緩い斜面の先が本殿だが、取り急ぎ左手、大鳥居まで行くことにした。
鳥居の真下は工事中だったが、側で見上げて大きいねーと写真を撮っていたら、すぐそこのガソスタのおじい様が正面から撮れるよ!と教えてくれた。
少し先に進んで「出雲大社」と書かれた表から一礼、写真を撮り、おじい様にお礼を言ってから参道を進む。

途中、近辺で一番早く開店してそうなオシャレなカフェでモーニングをいただき、参拝に備える。
サラダしゃきしゃき、ベーコンかりかり、ワッフルは餅でも入ってるのかってくらいモッチモチで、ポーチドエッグはトロットロ。
当然のようにコーヒーも美味しい。
活力充電完了である。

朝食の後はいよいよメインイベント、出雲大社参拝だ。
日本最古の神社の一つ。
神無月(10月)に神が集まる場所(そのため、出雲では神在月という)。
様々な神が座し、悪縁をほぼ強制的にぶった切って良縁を結ぶ(という実体験報告が多数ある)という超強力縁結び神社。

前回、私が参拝した四ヶ月後には前職を退職してスッキリしていたので、出雲大社はガチだと思っているところがある。
参拝者全員に劇的な変化があるとは言わないが、何事も信じるところからだ。
どうにも身動きが取れなくなったら、フラッとお参りに行くのもいいかもしれない。

ただのオタクなので確実な良縁なんて責任は取れないが、単純に広くて空気が綺麗で樹々も立派で、エネルギーに満ちた場所だとは思う。
駅から本殿までそれなりに歩くのでいい運動になるし、深呼吸して、ついでに神頼みするだけでも気分転換にはなるはずだ。

そう。サラッと書いたが、出雲大社は敷地が広い。
鳥居から本殿まで10分は見ておいた方がいい。
ゆっくりと景色を見ながら、心穏やかに神の御前へ向かうことをおすすめする。

参道には所々、足を止めさせるトラップもある。
ウサギだ。

出雲は因幡の白兎の舞台なので、そこかしこにウサギの像がある。
かわいい。
おそらく、一つとして同じものはない。
それぞれにポーズをとり、様々な表情を見せてくれるそれらにトキメいてしまうのは致し方ないと思う。
推しに出遭ってしまっても、落ち着いて深呼吸してほしい。

ちなみに、我々が一番テンションを上げたのは酒造りをしていた一羽だ。
さ、酒仕込んでる……!
時間に余裕があれば、是非探してみてほしい。

お参りの前に国譲り、国引きの神話で知られる稲佐の浜で砂を頂いてくると、出雲大社でお祓いされた砂と交換ができるらしいのだが、今回は時間的、荷物的に断念した。
稲佐の浜は昼間行ったことがあるがとても綺麗だったし、夕日が有名らしい。
出雲も1泊してゆっくりできるなら見たいところがたくさんある。
とりあえず半日では足りない。

さて、旅の話に戻る。参拝だ。

ツアー客たちいるなぁと思いつつ、本殿前の賽銭箱に10円玉を投げる。
二礼四拍手一礼。
祝詞を3回唱えて、住所氏名、それからお願いごと。

私は神への捧げ物は銅銭(10円玉)派だ。
お賽銭は気持ちだそうだが、神様へ「来たよー!」と気付いてもらうための音を出すため、私はお札を投げたことがない。
柏手も同様、なるべく綺麗な音を出すため、手を揃え、ちょっと上下にずらして叩く。
神仏習合だかなんだかの時に他の神社は二礼二拍手一礼に統一されたが、出雲大社だけは例外として四拍手が認められたらしい。

神へ願うなら、自分ではどうしようもないことにしよう、ということで、私のお願いはいつも同じだ。
家内安全、無病息災、甥姪の健やかな成長と世界平和。ついでに旅の安全。
せっかく出雲大社へのお参りなので、友人たちの良縁祈願も。
欲張りだろうが、言うだけはタダ精神である。

お参りを済ませて、御朱印と御守りを頂く。
御朱印帳を初めて手にしたのは大学の卒業旅行で伊勢神宮に行った時だ。
二冊目が出雲大社だった。
参拝の記録くらいに思っていたが、御朱印帳は葬儀の時に一緒に棺に入れて燃やしてもらうらしい。
生前の功徳証明的なやつだ(だいぶ意訳しているので気になる人は自分で調べてほしい)。

御守りは人からもらった方が効果が高い、と聞いたことがある。
ので、真偽はともかく私はそれを信じて友人たちの分も御守りをいただく。
社畜してる友人たちに良縁あれ。
完全ブラックな企業殿との縁をぶった切って、まともな労働環境で健やかに生きてほしい。

出雲大社はネックレス型の御守りがあって、この5年くらいずっとお世話になってきた。
同行の友人が贈ってくれると言うので、御守りを交換し、着けていた古い方のネックレスは返納所にお返しする。

遠いから、お礼周りに随分時間がかかってしまった。
また来ます。

次回、宝物殿はトキメキがいっぱい。お楽しみに。

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