Arai Nami

ゆとり世代★ いろんなジャンルの本を読む。 書く練習中。

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最近の記事

『骨を彩る』彩瀬まる(2017)|読書感想文 

【本の紹介】 夢に出てきた有るはずの指のない亡き妻、元担任の葬式に来た人来なかった人、疎遠だった実父の墓参り、ゲーム友達、宗教2世のクラスメイト。ちょっとした謎とこれまでとこれからの人生。人生の機微を優しくつづった、連作短編集。 感想淡々と問題に立ち向かう強さ 主人公たちは、それぞれに問題を抱えているけれど、主人公たちは逃げようとはせず、ひどい言葉を投げかける相手は理解しようとすらします。問題を解決するところまでは書かれていませんが、彼らなら考え続けて、きっと素晴らしい答

    • noteを始めて1週間

      いつも私の記事を読んでくださり、ありがとうございます。 noteを始めて約1週間がたちました。 今日は読書感想文はお休みにして、1週間たっての感想などをつらつらと書いていきたいと思います。 noteってすごい 私のような初心者の記事でもたくさんの方々に届いているようで、うれしいしとても不思議な感じがします。スキやコメントもうれしいです。いつの間にか自己紹介記事が100スキを超えていました。noteって反応がたくさん返ってきてすごい。 読書感想文について 子どものときか

      • 『対談 美酒について 人はなぜ酒を語るか』吉行淳之介・開高健(1985)|読書感想文

        【本の紹介】 25年来の知り合いという純文学作家で対談の名手の吉行淳之介と元寿屋(現:サントリー)社員で海外体験記も多く執筆してる作家の開高健が、酒について、女について、自身の戦争体験や共通の友人たちについて、芸術や海外の文化について大いに語り合います。 感想あの時の酒事情 対談では、こんなところでこんなお酒を飲んだ、あのお酒を飲むとこういう気分になる、あのお酒は年々味や飲み方が変わってきたなど、たくさんの飲酒体験が語られます。海外での飲酒体験が語られているときは、その国

        • 『山女日記』湊かなえ(2016) |読書感想文

          〈本の紹介〉 登山靴に一目惚れして、姉からの不意の誘いで、自分の原点に立ち返りたくて。様々なきっかけで女たちは山を目指す。同僚、恋人、結婚、仕事、様々な悩みを抱えた彼女たちが山頂で見たものとは。たくましく生きる山女たちの物語。 感想山に向かうきっかけ 山に向かうきっかけはなんでもいいらしい。ただし、山が好きなこと、遊び半分で向かわないことは大事かも知れない。登山は人生と同じで楽だけではなく、苦も多いのだから。この小説を読んで、山に登ると言うことはどういうことなのかを多少な

        『骨を彩る』彩瀬まる(2017)|読書感想文 

          『書くことについて』スティーヴン・キング(2013)|読書感想文

          本の紹介『ミザリー』や『スタンド・バイ・ミー』で知られる小説家、スティーブン・キングが教える小説の書き方。実例付き。また、自身の半生や書くことの意味など、キングにとっての「書くこと」。 感想とても濃い内容 冒頭の「履歴書」の章では、書くことと切り離せなかったキングの半生が語られます。そこまで本の3分の1ほど。すでに1冊読み終えたような濃い内容でした。面白いので一気に読みましたが、疲れました。 書くことについては、これから小説を書く人や、それまで、やってきた小説の書き方では

          『書くことについて』スティーヴン・キング(2013)|読書感想文

          『かもめ食堂』群ようこ(2008)|読書感想文

          本の紹介フィンランドの街の片隅にある、「かもめ食堂」。どうやら働いているのは日本人らしい。地元の人々は興味津々だけれどなかなか入って来ない。彼女はどうしてフィンランドにやってきたのか、どうして食堂を始めたのか。たった1人で始めた食堂に日本かぶれのフィンランド人や地元のマダムなどたくさんの仲間が加わって、賑やかな食堂になっていく。映画原作。 感想フィンランドに行きたい ムーミンやサンタクロースで有名な国、フィンランド。みなさんは行ったことがありますか。私は、まだありません

          『かもめ食堂』群ようこ(2008)|読書感想文

          『絶望名人カフカの人生論』カフカ 頭木弘樹(2014)|読書感想文

          本の紹介『変身』や『城』で知られる文豪フランツ・カフカは、仕事や親、自分の身体など、ありとあらゆる事に対する絶望をメモや日記、手紙に書き記していました。読むとなぜか元気をもらえる絶望の名言を解説付きで。 感想思ったより絶望してた コップが目の前で砕け散ったらどうしよう、なんてなかなか考えないと思いますが、カフカはそんな心配までしていました。とても神経質で読んでいるこちらが心配になります。カフカの神経質は筋金入りのようです。いや、でも、もしかしたら一生に一度くらいはコップ

          『絶望名人カフカの人生論』カフカ 頭木弘樹(2014)|読書感想文

          『警視庁アウトサイダー』加藤実秋(2021)|読書感想文

          本の紹介ある思いを胸に警察に入った優秀な刑事が、マル暴から異動してきた少々荒っぽい刑事とコンビニを組むことになり、マル暴仕込みの捜査に振り回されながらも次々と事件を解決していく物語。やがて互いの秘密を知ったふたりは良いバディへとなっていく。 ドラマ原作本。 感想思ったよりも警察小説だった 普段警察小説を読まないので、階級や隠語がたくさん出来て慣れるまで手こずりました。「本庁組織犯罪対策部組織犯罪対策第四課」なんて多分刑事ドラマで聞いたことある言葉ですが、文字で見るとなか

          『警視庁アウトサイダー』加藤実秋(2021)|読書感想文

          『俺たちのBL論』サンキュータツオ、春日太一 (2016)|読書感想文

          本の紹介BLとはなにかから、腐女子の生態、男が読むBL、さらには世界平和論まで、BLにどっぷりハマっている著者のサンキュータツオが、みなさんをBLの世界へいざないます。初心者もそうでない人も大歓迎。 感想鉛筆と消しゴムから物語が作れる 有段者になると物が二つあればキャラクター付をし、物語を想像できるようになるそうです。そんな高度なことをしているとは露知らず。私は、想像力が豊かな方ではないので、羨ましいです。その想像力をちょっとでも私に分けて欲しい。そしたらもっと読書が楽

          『俺たちのBL論』サンキュータツオ、春日太一 (2016)|読書感想文

          『偶然の祝福』小川洋子(2004)|読書感想文

          本の紹介捜し物の得意なお手伝いさん、私の本を集めているストーカー、蝶の痣をもつ男…私の人生に突然現れて突然去っていった人たち。それでも私は生きていく、それでも私は書き続ける。ちょっと勇気をもらえる連作小説。 感想すっと心に沁みる文 目の前のものを見ながら、関係のないことにふと意識がそれてしまう、そんなシーンがいくつかあったのですが、その流れがとても自然で読みやすかったです。その他の部分も読んでいて、余計なことを考えるストレスを感じない、心にすっと入ってくる文でした。

          『偶然の祝福』小川洋子(2004)|読書感想文

          私の読書遍歴

           そんなのどうでもいいと言われそうですが、なんとなく頭を整理したいので、私がどんな本を読んできたのか簡単に振り返ってみたいと思います。  おすすめというか、印象に残っている、お気に入りの本を何冊か載せておきます。 ・〜小学校入学両親が本好きだったので、家に本がたくさんありました。 母によく読み聞かせをしてもらっていたので、本に興味を持ちました。図書館にもよく連れて行ってもらっていました。 月刊誌『こどものとも』 毎月絵本が届く幼児向けの月刊誌です。お気に入りの本は暗記す

          私の読書遍歴

          自己紹介 | はじめてのnote

          はじめまして、ナミと申します。 noteでは、本の感想を書いていきたいと思います。 今までたくさんの本を読んできたけれど、それだけではもったいないなと思っていました。本を読んだらアウトプットするのが良いと聞いて、noteに書くことを思いつきました。長文を書くのは慣れていないのですが、いろいろ書いていければと思います。よろしくお願いします。 ↑この本を読んで、書いてみようと思いました。 ※読書以外にもいろいろな趣味があるのでその事について書くこともああるかも知れません。

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