『骨を彩る』彩瀬まる(2017)|読書感想文
【本の紹介】 夢に出てきた有るはずの指のない亡き妻、元担任の葬式に来た人来なかった人、疎遠だった実父の墓参り、ゲーム友達、宗教2世のクラスメイト。ちょっとした謎とこれまでとこれからの人生。人生の機微を優しくつづった、連作短編集。
感想淡々と問題に立ち向かう強さ
主人公たちは、それぞれに問題を抱えているけれど、主人公たちは逃げようとはせず、ひどい言葉を投げかける相手は理解しようとすらします。問題を解決するところまでは書かれていませんが、彼らなら考え続けて、きっと素晴らしい答