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社会人6年目が考える「学生の頃やっとけばよかった6つのこと」

採用担当という仕事柄、学生さんからいろいろな質問を受けますが、断トツ多いのが「学生の内に身に着けておくべきスキル・やっておくべきことはありますか?」と質問です。最近の学生さんは向上心が高い。
というわけで、参考になればと思い、自分が学生の内にやっとけばよかったな~と思うことのお話しをします。


<真面目な社会人編>

1. 語学力向上

きっと真面目で勤勉な人は、わざわざ「語学の勉強をしよう!!」と思わなくとも、コツコツ勉強を続けられるのだと思いますが、私は不真面目で勤勉でない人なのでコツコツ勉強ができず、学生の内にもっと基礎をしっかり固めて、もっとアウトプットをするべきだったと思いました。語学はツールの一つですが、これがあるだけで世界が広がります。特に英語は今どきどんな会社に入ったとしてもどこかで多少はぶつかると思います。そうなったときに後悔しない程度には、勉強しておくべきだったなあ、と思います。
ちなみに私は決して英語が嫌いというわけではなく、ヒアリング・リーディングといったインプットはそれなりにできなくはないです。この「それなり」がよくない。いざ仕事で出会ってもとりあえずどうにかなるからわざわざ勉強しようとならない。そして学生の頃の貯金をどんどん切り崩してどんどん忘れていく。よくない……。語学力向上というより、継続して勉強をする習慣をつけておくべきだったかもしれません。


2. Excel、Wordに慣れる

正直な話、関数とかマクロとかは学生の内から無理して身に着けずとも、社会に出て効率化を求めればおのずと使うことになるので、社会に出てから勉強しても遅くはありません。また、わざわざ本を買ったりしなくても、「うーん、こういうことしたいんだけど関数でできないかな!?」とGoogleに訊ねれば大体教えてくれて、その繰り返しでよく使う関数は一通り覚えられます。
ですが、その「こういうこと」というのは、そもそも発想がないと調べようとも思いません。学生の内に、あの面倒だったビジネス・なんちゃら・スキルの講義で、言われたことを機械的にこなすだけじゃなくて「Excelって、Wordってこんなことができるんだ!」という引き出しを増やしておけばよかったな、と思います。あと最近はスマホがメインでPCに慣れていない若い学生さんも多いと聞きます。現代日本で仕事をする場合、PCは避けて通れない道だと思うので、ある程度は慣れておいた方がよいのかも……。


……と、ここまでは真面目な事を書きましたが、ここから私が本当の本当の本当に後悔している、「学生の内やっとけばよかった~~~!!!」を紹介します。

<不真面目な社会人(企業勤め)編>

3. 外見を思いきりいじる

一番!!!後悔!!!しています!!!!!
学生時代、なぜか妙に「黒髪」にこだわりがあり、美容院で地毛にわざわざ黒染めするくらい黒髪にしていたのですが、今になってものすごく後悔しています。
ブリーチしてみたかった!髪、ピンクとか緑とかファンキーな色にしてみたかった!
社会人になると、ネイルも「オフィス向け」を考えなきゃいけないし、まつエクも「90本はアウトやろか……セーフやろか……」と悩むし、カラコンもナチュラルを選ぶし、「会社にハイライト入れてくのはどうなんやろ……?」って思うし……。よっぽどその辺が自由な会社あれば何でもOKかと思いますが、日本ではまだまだ少数派です。


4. 海外旅行・留学

これはわざわざ言わなくても、多くの学生さんがしてると思うのでいいのですが、ものすごく後悔しています。社会人になるとやっぱり長期休みは取りにくいです。
ぶっちゃけ、海外"旅行"程度なら社会人になってもいけますし、何なら学生よりもリッチに楽しめますが(何より弊社には毎年リフレッシュ休暇が取れる制度があるし……)
留学レベルは一度社会人になってからでは至難の業です。異国の地に長く滞在する、生活するという経験をしてみたかったな、と思います。
今年はコロナウイルスの影響もあり、卒業旅行が見送りになる方もいるとは思うのですが、もし状況が好転したらぜひ行きたい国へ行ってください。


5. 学割を有効活用する

学生時代、何となく映画が苦手でほとんど見なかったのですが(レンタルとかもあまりしなかった)学割がきくうちに見ておけばよかったと最近後悔しています。映画館でする鑑賞体験(大画面!大音量!映画を見てちょっと何か口にする以外何もできない空間!)って、やはり代えがたいものだなと。
荒井商事は「福利厚生倶楽部」という福利厚生プログラムがあり、映画の割引券が発行できるので、それ使って1300円前後くらいには値下げできますが、それでも学生の頃もっと見ればよかったな、と思いました。
これは映画に限らず、あらゆる芸術体験や旅行もそうです。
私は博物館や科学館、美術館に行くのがとても好きなのですが、大体の施設で学割がききます。何なら大学と提携して、常設展だけなら学生証を見せれば無料で入らせてくれるところもたくさんあります。
旅行も学割効いたりして安く遠出できますし、世にあふれるたくさんの「学割」、思う存分使い倒してください。


6. いろんなバイトをしてみる

これは後悔というよりおすすめです。学生時代は、「こんなに気軽に応募して辞めてができるの学生バイトだけでしょ!」と思い、いろんなアルバイトに挑戦しました。塾講師・家庭教師・居酒屋・高級フレンチ・ファストフード・書店・美術館のもぎり・プラネタリウムスタッフ・スーツ販売員・確定申告の入力補助・市役所窓口など……
しかし、いま採用担当をしていて、学生さんにアルバイト経験を聞くと「そんなバイトあるの!?」というようなものがまだまだたくさんあって、わたしもやってみたかったな~!と思います。
いろんなバイトを渡り歩いた分、一つのアルバイトを4年間続けるということにも憧れがあるのですが、同じくらいもっともっといろんな「働く」を体感してみたかったな、と思います。


以上!とにかく「やりたいことを思いっきり!!」
社会人に必要なスキルなんて、正直社会人になってからで遅くないです。そりゃあもちろんやるに越したことはないでしょうが、時間は有限です。
正直、「学生のうちに遊べ」だなんて、社会人生活に夢を持たせてあげられないようで、本当はあまり言いたくないのですが、それでも休みの多さ(2か月の休暇!)や学割(金銭的ハードルの低さ!)を考えたら、やっぱり学生の内にたくさん遊んでほしいです。企業勤めを目指すならなおさらのこと。
(不真面目編はフリーランスの方とかなら、学割を除いて卒業した後でもそれなりにできると思うので……)

「悔いのない学生生活を送ってから社会人になる」、これに勝る、社会人になる準備はありません。