「Farmer's Market Community Club」から感じ取る、これからのコミュニティと食の「シグナル」
2017年から始まった「Farmer's Market Community Club」の「YOGA & LUNCH」。
2018年1月28日の「LUNCH」は、石川県で農業をしながら古民家カフェを営むTAKIGARA FARMによる北陸野菜を満喫できるものでした。
こちらの記事に詳しく書かれています。Yoga & Lunch @ Farmer's Market
このTakigahara Farmは、以下の方々により運営されています。
企画運営:NPO法人ファーマーズマーケットアソシエイション 協力:北陸古民家再生機構
青山ファーマーズマーケットを運営されているNPO法人ファーマーズマーケットアソシエイションが、石川県小松市で始められた場所です。
Cultivate to Culture.すべては耕すことから始まる。Takigahara Farmは、古民家を改修し誕生したファームハウス。小松市滝ケ原町の美しい自然に囲まれて、農的生活を探求します。
農業のことを英語で、Agricultureといいます。語源はager(土地)とcultura(耕す)に由来します。
そして、
「culture」は「耕す」を意味するラテン語「colere」に由来し、初めは土地を耕す意味で用いられていたが、英語に入り、「心を耕すこと」の意味で用いられるようになった。 そこから「教養」「文化」も意味するようになった。
http://gogen-allguide.com/ka/culture.html
「農業」とは「カルチャー」であり文化的な作業だということです。
という2017年のビジネス書大賞を取った本に、人(ホモ・サピエンス)がどうして繁栄していったのか、「農業」が果たした役割について書かれています。
第2部 農業革命 第5章 農耕がもたらした繁栄と悲劇
ざっくりいうと、狩猟のように計画性のない食料調達手段しかなかったところ、農業のように計画性を持った食糧調達手段を手に入れた、というもの。
農業だけでなく、畜産、養殖など、食べ物を「計画立てて備蓄する」ことが、ある場所での定住を可能にし、言語、貨幣、国家、会計などの礎になったということです。
「農業」は種の繁栄を左右するだけのチカラがあるということです。
食による「コミュニティ」の再構築
農業だけでなく食は「文化・カルチャー」であり「その人自身」を表すもの。
「どんなものを食べているか言ってみたまえ。君がどんな人間であるかを言いあててみせよう。」
インドでは牛を食べない。イスラム教徒は豚を避ける。ダイエット国アメリカでも低カロリーの馬肉は食べない。人間が何を食べ、何を食べないかどうして決まるのだろうか。
文化・カルチャーとは「どのような価値観を持つか」ということ。宗教や国民性、地域性は「食」にあらわれます。
どんな食べ物を食べるのか? オーガニックなのか、B級グルメなのか、ミシュランなのか。それらによって自分の属するコミュニティが決まる。
「YOGA & LUNCH」は、その人のライフスタイルをクロスオーバー的に見せて、コミュニティを作ってくれているといえます。
台湾に住むマレーシア人の女子大生が東京・青山でランチ!
2月11日の「YOGA & LUNCH」では、台湾の大学に通うマレーシアの21歳の女性が、「ビーガン」をキーワードにネットで見つけ、peatexで申し込みをして、マレーシアから日本に旅行中のお母さんと妹さんと一緒に、青山でビーガン対応のランチを楽しんでいました。
(ランチは特にビーガンをうたっていたわけではなく、鶏肉を使ったものもあったのですが、ちゃんとコミュニケーションをして、この時はスタッフの方が対応してくれていました。)
その前の週は、中東の方がやはりビーガンランチを食べていました。
「未来を予測するには、かすかなシグナルにも耳をすまし感じ取れ!」
「シグナル:未来学者が教える予測の技術」を京都のホステルで読んで思ったこと
「Farmer's Market Community Club」から感じ取れる「シグナル」。これからどのような食のコミュニティがつくられていくのか、とても楽しみです。
Takigahara Farmは後ろのスライドに映っているような場所。ぜひ行ってみたいです。
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