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チームの士気を高めるためにリーダーが考えるべき5つの取り組み

Key Takeways

  • 職場での士気の低下は伝染し、生産性の低下、変化への対応の遅れ、イノベーション・コラボレーションの減少につながりかねない

  • リーダーはまず、チームのモチベーションを高め、なぜ士気が低いのかを理解することから始めよう

  • 士気を高めるには、チームへのサポートを続け、学習の機会を提供し、価値を認め、つながりを作り、楽しく続けるのがポイント 

昨今、仕事環境は移り変わり、変化し続け、経済の見通しは変動し続けています。そのため、働く人々が高レベルの燃え尽き症候群や疲労を経験しているのも不思議ではありません。集団的にストレスを抱えていることは明白です。

職場での高いストレスが深刻な問題になっています。その理由の1つは、ストレスは伝染することです。チームが混乱と不満を抱えたメンバーでいっぱいである場合、少数のチームであっても、必然的に生産性の低下、変化への対応の遅れ、そして企業が前進し続けるために必要なイノベーションやコラボレーションそのものに対する精神的な障壁につながります。対処せずに放置すると、士気の低下により離職率が促進される危険もあります。

では、手遅れになる前に、同じように燃え尽き症候群を経験していることの多いリーダーが、どうすればチームの士気を高めることができるでしょうか?

私たちはこの難問を、本社米国AquentのInsideOut West Coastデザインリーダーグループに持ち込んで、検討してもらいました。チームの士気を高めることは大きなテーマですが、このセッションではいくつかの重要かつ現実的なアイデアをシェアしてもらいました!

全体として、リーダーはまずチームのことを知り、士気が低い理由を理解することから始めなければならないということで全員が同意しました。そうして初めて現実的な解決策を提供できるのです。そしてここが最も重要な部分です。他人(チーム)の士気を高める努力をすること自体が、美しい波及効果をもたらし、自分自身をも活性化します。なので、たとえ個人の士気が低いと感じたとしても、リーダーとして、深く掘り下げてチームのエネルギーを高めることは絶対に価値があります。そうすることで、あなたの士気も知らず知らずのうちに高まるのです。

サポート体制、学習、価値、つながり、そして楽しさ。チームの士気を高める努力は、思っているよりシンプルかもしれません。


サポート: 個々のニーズや好みに対応する

チームメンバーは当然ながらそれぞれ個性的です。しかし、このことはいくら強調しても足りないほど重要なのです。これを認識することが、チームが何を必要としているかを明らかにするための最初のステップです。相手のニーズを(一人一人に)尋ね、その要求をサポートするために最善を尽くすことで、相手をありのままに評価していることを示しましょう。

一見簡単そうに思えます。しかし、マッキンゼーによれば、燃え尽き症候群はどこにでも存在します。ありがたいことに、InsideOutコミュニティのシニアリーダーたちは、チームのサポートを実行可能かつ現実的なものするための有意義な方法を共有してくれました。

まず、定期的な1対1のチェックインの時間を設け、各メンバーのモチベーションと懸念事項を理解します。これらは時間の経過とともに変化するため、定期的なチェックインが重要です。モチベーションの低下に特に注意し、彼らの関心に沿って変化を起こすサポートをしましょう。これが職場における思いやりの姿であり、思いやりは高い士気の核心で​​す。

注: 内向的な人や、神経多様性(ASDやADHD、LDなど)を自認する人のことも忘れないでください。彼らがどのように認められ、評価されることを好むのかを理解するためには、さらに時間をかけてる必要があります。あなたと組織が、すべてのチームメンバーをありのままに評価していることを示すために、個人の好みに合わせてサポートを調整します。

学習: 好奇心を育み、知識を共有する

学習は、個人のスキルを向上させるだけでなく、達成感と進歩の感覚を養う、永遠に続く旅です。人間として、私たちは学ぶことに惹かれ、本来好奇心旺盛で社交的な生き物になるようにできています。

しかし、仕事における学習では簡単に挫折しかねません。ペースの速い今の世界では、常に締め切りが迫っており、毎日が会議でいっぱいで、やるべきことリストは増える一方です。それでは、楽しみのための学習はどのように確保するのでしょうか?

InsideOutのリーダーたちは、最初のステップは、ゲストスピーカー(例えば、エシカルなデザインやプロトタイピングに焦点を当てた人)を招いた社内イベントを開催することに効果を感じている人もいました。これは、バーチャルで行うことも、直接会って行うことも、四半期ごと、月ごと、あるいは企業文化に合った周期で行うこともできます。

外部からのアイデアは新鮮なインサイトをもたらし、議論を促進してくれます。また、内部での知識の共有も活性化します。例えば月に 1 回、チームメンバーが何か面白いことを共有するワークショップを開くなど ー ただし、物作りや復活したトレンドの洞察など、仕事とは関係ないことが良いでしょう。

いずれにせよ、継続的な学習への投資は、会社が個人的および職業的成長を重視していることを証明します。そしてそれが、より意欲的で前向きなチーム形成につながります。重要なのは、定期的なスケジュールを実施し、社員がそれを期待し、楽しみにできるようにすることです。

価値観: 成果を認めて、祝う

人々は自分の努力に対して感謝されるべきであり、それは士気を高めるために不可欠です(HBRも同意しています)。実際、 Glassdoorの従業員感謝調査によると、従業員の81%が、上司が感謝の意を示してくれると、もっと頑張ろうという気になると回答しています。

最近では、景品(ブランド品やお菓子)だけでは十分ではありません。チームは、意義と付加価値を与える機会を望んでおり、その努力が認められることを望んでいます。人はそれぞれ異なるということを忘れずに、その人が気持ちよくなるような正しいお祝いの方法を考えましょう。

InsideOutのリーダーたちは、プロジェクトのインパクトなどをグループの前で評価されることを喜ぶ人もいると指摘しました。また、個人的なEメールや、仕事がうまくいったことへの感謝のメッセージが効果的と言う人もいます。またちょっとしたギフトカードや、自分の名前で好きな活動への寄付ができることを喜ぶ人もいます。

一部のチームでは、グループの進捗状況を視覚的に表現する (KPI を表示するダッシュボードなど) ことで、集団の努力と成功をリアルタイムで確認できる具体的な方法が提供されます。これらの成果をオープンに祝うことは、チーム全体の努力を正当化し、「一緒にやろう」という考え方を強調し、人々にさらなる高みを目指して努力するよう促すことになります。

つながり:人間関係と友情を築く

チーム内の強いつながりとパートナーシップ意識は、士気の高さに大きく貢献します。だからこそ、企業ボランティアのような社外での活動は、従業員にとっても地域社会にとってもメリットがあるのです。

しかし、より緊密な関係を築くことは、オフィス内でも可能です。まず、チームメンバーに(コーヒータイムやSlackで)インスピレーションを与えたものを共有することから始めましょう。オープンな対話を促進し、共通の興味を見つけることで、職場を超えた有意義なつながりの基盤ができます。

ある InsideOutリーダーは、問題 (会議をより効率的または包括的にする方法など) の解決に興味を持っているメンバーからなるタスクフォースを設立することを勧めてくれました。これにより、自分のスキルとクリエイティビティを活かして、皆に利益をもたらす革新的なソリューションを見つけることができます。

楽しみ: 喜びと明るさを注入

Brené Brownは遊びと休息の重要性を提唱しており、InsideOutのリーダーも同意しています。私も同様で、個人的にはこの本をおすすめします:Fish: A Proven Way to Boost Morale and Improve Results.”

楽しくて気軽な交流は、チームの士気を高める上で重要な役割を果たします。オンラインゲーム( 例:お絵かきピクセルのSkribbl仮想ピザ パーティー)など、人々を結び付ける簡単で楽しいアクティビティがたくさんあります。簡単でインタラクティブな方法で認識を構築し、勤務時間にシームレスに組み込むツールもあります。

遊び心のある雰囲気を維持することは、楽しみや雑談に特化したSlackチャンネルでもうまく維持できます。人々にお互いを認め、感謝するよう促します。あるInsideOutリーダーは、人々を団結させるために没入型環境を使用することを推奨しています (VRではミニゴルフが驚くほど楽しいです)。新しいテクノロジーについて同時に学ぶのに最適な方法です。

同様に、AIにはたくさんの楽しみがあります。例えばGoblin Tools を使って、あらゆる種類のタスク(料理も)を楽しく簡単にしましょう。 RoomsGPT を使用して、一緒にオフィスを再考しましょう。ほんの少しの楽しみで、前向きで楽しい職場環境を育むのに大いに役立ちます。笑いと喜び(またはカラオケ)を見逃さないように。全ては積み重ねです。

まとめ

急速に進化する仕事の世界では、チームの士気を高めることが何よりも重要です。

チームが学習できる機会に投資し、個人の業績をしっかり評価することで、人と人とのつながりを育み、楽しみをもたらす。また個別にサポートしていくことで、組織は明るく意欲的な職場環境を作り出し、従業員、ひいてはビジネスの成功と成長を促進することができます。

チームの士気を高めることは、単なる人事のToDoリストのタスクではありません。日常業務の中に織り込まれるべき戦略的必須事項(そしてマインドセット)です。あらゆる些細なことが重要であり、リーダーには、チームと自分自身の士気を高める力があります!

これこそWin-Winの関係です。

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