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会社があるから仕事が来るのではない、人がいるから仕事が舞い込むのだ

私が現在、運営している紹介制のプライベートサロンは、路面ではなく、看板も無しで、電話番号や住所非公開でやっている。初めは周囲にそんなやり方で大丈夫かとよく心配された。

その理由としては、こちらもご覧下さい。
https://note.com/aqua_rius/n/n0d0fa8deddf1

しかし、私にとってはこの方が仕事がやり易かった。なぜなら、接客中に横槍を入れられずに済むからだ。

一般的なサロンは、電話が鳴ったり飛び込み客や営業の人間など、割と仕事の手を止めて対応せざるを得ない場合が多い。

飛び込み客は待たせるか、別の時間に出直してもらうとして、電話が厄介だった。これは本当に面倒くさかった。予約の問い合わせならまだ良いが、半分以上は光熱費や広告の営業だ。無視するにしても区別がつかないから取るしか無かった。

こんな事に対処していたら単価アップや商品のPRの流れを断ち切られてしまう。だがそれ以上に、サービスを受けてる人たちのくつろぐ時間を奪われてしまうことが一番気がかりだった。

私の顧客はどちらかと、カットやヘアカラーを通して、休める時間を求めている人で占められている。その為、支障になり得る要素を出来る限り取り除いた。

それが顧客の求めるサービスを提供する為に、必要な環境を守る【安全策】だったからだ。

そもそも、安全性の確保されていない状況で、どんな仕事が出来るのだろうか?。そんな場所でどんな質が保てるだろうか?。その程度で受注なんてしたらどうなるだろうか?

そう、私たちは顧客が満足するサービスを提供する為には、実践する環境や人材の安全を確保する必要がある。この優先すべき所がズレている職場は、わかり易いほどに荒廃している。

ブラック企業という代名詞が誕生したのが何よりの証拠だろう。労働者の【非合法な長時間労働】による過労で亡くなる話。目先の売り上げの為に受けてしまう【無謀な受注】。クレーマーによる客という立場を利用した【悪質な要望】などが、主要因として数多くの社会問題が現代で再燃している。

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