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Dead or Alive〜怠惰の花が開く瞬間〜

仕事の取り組み方について疑問を持っているのだろうか?

私が以前いた職場ではあった。中でも特に感じたのは、当時の店長はごく一部を除いて、なぜか予約を取りたがらなかった。

店長の顧客は『行ったらすぐやってくれる』との事でこの様な対応を好んでいた。但し、それは直ぐに対処出来ればの話しだ。当たり前だけど、その時に他の人を施術していたら対応なんか出来ない。

当然その影響はこちらにも飛び火してくる。スタイリストとして施術中にも関わらずヘルプに入ってくれとの要請はよくあった。こちらは顧客が予約をして来てくれているのと言うのに。

流石に支障が出てき始めたので店長に理由を聞いてみた。返答は、予約は嫌いだの、時間を管理されたくないだの、お客は来たい時に来たいんだよ、と訳のわからないことを言う始末だ。

そんな事でこちらの業務に支障が出るのはたまったものではない。そう思いながらも怠惰の芽は着々と育っていた。

これから記載する事は、私が【顧客との向き合い方】について考えさせられた内容です。

この日はオープンから混雑していた。店長の予約客があと10分で来るという時に、そこへ飛び込みで別の顧客がカットで来店してきた。そうすると、すぐ終わるからと予約客の席へ、空いてるからと通してしまったのだ。

だが既に、別の顧客を対応していた為に席へ通しても、直ぐにカットが出来る状況ではなかった。そのまま時間が経過して予約客が来た時に、ようやく飛び込みで来た人のカットを始めていた。

当然予約客は待たされることになった。その時間は20分くらい軽く経っていただろうか。更に10分ほど経ってから痺れを切らし店長に問いかけた。

『ねえ、予約してあるんだけど?』

この問いに対しての返答は、

『先に来た人が優先だよ』

と言ってしまった。

これに対して予約客は憤慨してしまい、席を立ち預けていた荷物を回収して、去り際にこう言い残した。

『こんな所もう2度来ない!』

やってしまった。店長は忙しくなると口調が荒くなる所があるが、よりによって待たせている予約客に発動してしまったのだ。

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