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素敵な大人だったと思う。

ドキドキしながら、1通のメールを送った。

我が家にパソコンが来たのは高校生になった頃、2000年くらいだったかと思う。

今のように気軽にインターネットができる時代ではなく、パソコンの電源を入れて数分、ダイヤルアップ接続のピーガーピーピーピー的な音を聞いて、はじめて見られる世界。毒々しい色の個人ホームページが乱立していた時代だ。

僕はそんな個人ホームページを持つ、知らない人に1通のメールを送信した。文面までは覚えていないが、内容はこうだ。

ホームページに記載している、プラモデルのリストを見てメールしました。
◯◯を探しているのですが、古いせいか近くのお店にはありません。
複数お持ちであれば、1つ販売していただくことはできないでしょうか?

うん…図々しい。

その人からの返信には「住所を教えてほしい」という旨と、「支払い」に関することが書かれており、数日後に荷物が届いた。

中には希望したプラモデルとオマケのプラモデル、1通の手紙が入っていた。これも正確な文面は覚えていないが、内容はだいたいこんな感じ。

〇〇くんのような若い人が、昔のキットに興味を持ったことが嬉しい。
自分は今後も作ることはないだろうから、オマケも一緒にお送りします。
お金は必要ないので、気にせず貰ってください。

インターネット凄い!!!!!!

何より図々しい高校生への心遣いに驚いたことを、今回のお題で思い出した。

こういうことができる大人でありたい…。

ちなみに、いただいたプラモデル。作りはしたものの、下手くそだったのが申し訳ないです。はい。

…というか!昔のインターネットは通信速度がやばかった!画像1枚開くのにどんだけかかんねん!と。しかもダイヤルアップ接続の時代は、インターネットに繋いだ時間が長ければ長いほどお金がかかる!

〇ttp://ww◯.ero001.jpg
〇ttp://ww◯.ero002.jpg
〇ttp://ww◯.ero003.jpg
〇ttp://ww◯.ero004.jpg

的なリンクを押すと、画像が段階的に表示されたのだ!

こんな風に上から、ゆっ〜くりと

数分かけて見えるようになってきて…

おぉーーーー!

服着とるやんけ!パス!的な

ちなみに、目当ての画像を見つけた時は印刷して、プラモデルの箱に隠していました。

母の「プリンターのインク減るのが早い気がする」という声にビクッとしたこと。

母の「ダイヤルQ2?なにこれ!あんたなんか変なん見た?」という数万円の請求への疑惑。

今回のお題で、いらんことまで思い出した。

恥ずかしい…けど、懐かしい。

今日の点取

え?おまえも?…え?何?教えてよ…

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