出版社Après-midi (アプレミディ)

2021年設立の出版社「Après-midi(アプレミディ)」です。 ユニークな本をた…

出版社Après-midi (アプレミディ)

2021年設立の出版社「Après-midi(アプレミディ)」です。 ユニークな本をたくさん作って売っていくため活動中。

マガジン

  • 連載|謎多きアイスランド 妖精と民俗文化ルポ(小川周佑)

    ひょんなきっかけでページをめくった「ロンリープラネット アイスランド版」。そこにはアイスランドで実際に起きた”妖精事件”なるものが紹介されていた。果たして現代のアイスランドに根付く妖精信仰とはいったい―?その謎を探るべく、筆者はアイスランドに飛び立った。 日本語文献の少ないアイスランドの妖精と民俗文化に関する渾身のルポルタージュ!!

  • あの人の推し本

    街ですれちがったあの人、自分とまったく違う仕事をしているあの人、バーで隣に座ったこの人…みんなはどんな本を読み、どんな本に影響されているのだろう?そんな単純な興味から始まった本企画。市井に生きる、さまざまな人におすすめ本を紹介してもらいます。

  • 出版社アプレミディの版元日記

    2021年設立の独立系出版社「アプレミディ」の日々の業務や制作秘話など。

  • テクノロジー×出版でどんなことができるか真剣に考えてみる連載

    弱小出版社アプレミディのマーケティング担当者「井谷ちゃん」が、出版に生かせるテクノロジーのアイデアなどについてお届けします。

最近の記事

第3回「ティンカーベルとは程遠い!?アイスランドの妖精目撃談」連載|謎多きアイスランド 妖精と民俗文化ルポ(小川周佑)

見た目も暮らしも人間そっくりな妖精 マグヌス「さっそく話をはじめよう。アイスランドには大別すればアウルファー(álfar。英訳:elves)とフルドゥフォルク(英訳:hidden people)という、2種類妖精を表す言葉がある。フルドゥフォルクもアウルファーの一種だが、”human elves”という、特異なカテゴリーに属するものだ」  語りっぷりからなんとなくの重要性はわかった。しかしこれではそのアウルファーとやら、フルドゥフォルクやらがどんなものかイメージが湧かない

    • 第2回「いざレイキャビクへ 妖精学校なるものに入学してみた」連載|謎多きアイスランド 妖精と民俗文化ルポ(小川周佑)

      ▼連載第1回目の記事はこちら ケフラヴィーク空港に到着 妖精の気配は… 飛行機の着陸する瞬間はいつも、安堵と緊張が入り混じったような複雑な感情が、ズシン! と身体を揺らす肉体的な衝撃の中に飲み込まれていく。2018年2月。今回もまったくそれは一緒だった。どこか懐かしささえ感じるその感覚の中、機体はアイスランド・ケフラヴィーク空港に着陸した。  機内から飛行機のタラップに出ると、肌を切るような冷気が身体を襲う。気温はマイナス10度ぐらいであろうか? 夜明け前の空が少しずつ明

      • 第1回「日本語文献がほとんどない“アイスランドの妖精”に興味を持った理由」連載|謎多きアイスランド 妖精と民俗文化ルポ(小川周佑)

        まえがき実家の自分の部屋の本棚に、もう青い背表紙が朽ち果てたかのように外れかかっている本が1冊ある。 少なくとも欧米では最大のシェアを持つと思われる、海外旅行ガイドブック「ロンリープラネット」のアイスランド版だ。 初めてのアイスランド取材に出てもう6年になる。6年の間に自分は結婚をし、母が病に倒れ、そのまま亡くなり、1年が過ぎ、そして息子が生まれた。 禍福は糾える縄の如し、そんな言葉が思い浮かべられるように生老病死が自分の人生に絡みついてくる中でも、あの朽ち果てた青表紙は

        • 【連載】あの人の推し本第2回|岡田吉弘さん(広告業)『波止場日記 労働と思索(エリック・ホッファー)』

          街ですれちがったあの人、自分とまったく違う仕事をしているあの人、バーで隣に座ったこの人…みんなはどんな本を読み、どんな本に影響されているのだろう?そんな単純な興味から始まった本企画。市井に生きる、さまざまな人におすすめ本を紹介してもらいます。 今回、本を紹介してくれるのは? 広告業界に長年携わり、企業の販売促進、集客や広告の運用をする企業を経営する岡田吉弘さん。自身も書籍の執筆をされていますが、本を読むこと自体もお好きで、家族との時間を大切にしながらも、たまたま一人の時間が

        第3回「ティンカーベルとは程遠い!?アイスランドの妖精目撃談」連載|謎多きアイスランド 妖精と民俗文化ルポ(小川周佑)

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        • 連載|謎多きアイスランド 妖精と民俗文化ルポ(小川周佑)
          3本
        • あの人の推し本
          2本
        • 出版社アプレミディの版元日記
          4本
        • テクノロジー×出版でどんなことができるか真剣に考えてみる連載
          2本

        記事

          【出版社アプレミディ】2024年1月の総括

          2月になりました。2024年1月を振り返り今後に生かしたいと思います。 年明けから能登半島地震やJALの事故など、胸を痛める出来事がとにかくたくさんありました。どうかしてしまいそうな気持ちにもなりましたが、私に今できることをしっかりとやろうと背筋を正し、一歩一歩歩みを進めています。ようやくトンネルの出口が見えてきたかな? 1月はとにかくたくさんの人に会ったり、会話をしました。くだらない話で力をくれるかけがえのない友達、親身になってくれる仕事の仲間、一緒に仕事をしたいと思う

          【出版社アプレミディ】2024年1月の総括

          第1回 川野操作さん(メンタルコーチ)『愛するということ(エーリッヒ・フロム)』

          街ですれちがったあの人、自分とまったく違う仕事をしているあの人、バーや喫茶店で隣に座ったこの人…みんなはどんな本を読み、どんな本に影響されているのだろう?そんな単純な興味から始まった本企画。 市井に生きる、さまざまな人におすすめ本を紹介してもらいます。 今回、本を紹介してくれるのは? 記念すべき第1回目は、BeYourself 合同会社代表社員の川野操作(かわのあやなり)さんです。人の問題に悩んだことがきっかけでアドラー心理学やコーチングを学び起業、現在はメンタルコーチと

          第1回 川野操作さん(メンタルコーチ)『愛するということ(エーリッヒ・フロム)』

          今年もよろしくお願いします

          あけましておめでとうございます、といえる気持ちにはなれない年明け仕事始めの日ですが、今年もよろしくお願いいたします。 元旦からの災害と飛行機のニュース、その他通り魔や火事などなどなど。どうにも悲しくて不安な気持ちはぬぐえず、心が沈んで正直さっそく仕事がはかどりません。被災地の方々、また苦しい状況にいらっしゃる方々に思いを寄せつつ、自分の心を呑みこまれすぎて何もできなくなるのはよくない、というのは、頭ではわかっているのですが。 いや、頭ではわかっている、というのが鬼門なのです

          今年もよろしくお願いします

          Google ショッピング広告、無料で掲載できるって知ってた?無料枠で掲載してみたら思わぬ結果が…!(弱小出版社が挑む!テクノロジー×出版でどんなことができるか真剣に考えてみる連載第2回)

          Googleショッピングタブに無料出稿してみた!皆さんこんにちは!小さな出版社「アプレミディ」のマーケティングを担当している井谷です。この連載は、出版×テクノロジー/マーケティングをテーマに、出版社や編集者の方に役立つツールやTIPSを、アプレミディが身体を張って試してみる!という企画です。 今回は、皆さんもGoogleで検索した際に一度は見た事のあるはずの「Googleショッピングタブ」への掲載について。ショッピングタブは広告枠でもあるのですが、実は無料でも出稿できるの

          Google ショッピング広告、無料で掲載できるって知ってた?無料枠で掲載してみたら思わぬ結果が…!(弱小出版社が挑む!テクノロジー×出版でどんなことができるか真剣に考えてみる連載第2回)

          編集者が使えるChatGPT活用アイデア集(弱小出版社が挑む!テクノロジー×出版でどんなことができるか真剣に考えてみる連載第1回)

          ChatGPTは出版社・編集者にどんな影響を与えるのだろうか?2022年11月のリリース以来、様々な場面で話題にのぼっている「ChatGPT」。「人間の職が奪われるのではないか?」と懸念される一方で、「人間の業務効率を格段に楽にしてくれる」と期待されていたりもします。出版社や編集者に身近な例ではインタビューの音声データの自動要約なんかが出てきていますが、実はそれ以外にも様々な使い方ができるのです。 本記事では、普段出版社アプレミディのマーケティングに携わっている井谷が、Ch

          編集者が使えるChatGPT活用アイデア集(弱小出版社が挑む!テクノロジー×出版でどんなことができるか真剣に考えてみる連載第1回)

          失われた時を求めたすぎる、夏の終わりのファンタジー

          少し自分の話をさせてください。 約1年前から「ちょっといろいろ無理っす」が始まっていて、特に今年に入ってからははっきりいってもう頑張れない状態がずっと続いていました。 そう書くと、「いわゆるメンタルのことか」と思われる人も多いでしょう。まあメンタルもそうなんですけど、それより私を取り巻く状況について、さすがに頑張れない、と感じることがことがたくさん起こりました。 あまり詳しく書けませんが、自転車の盗難、望まぬ人からのつきまといや攻撃的な言葉、ギャラの踏み倒し(もちろん踏

          失われた時を求めたすぎる、夏の終わりのファンタジー

          90年代の吉祥寺の名店をめちゃくちゃ個人的に振り返る

          1983年に吉祥寺で生まれ、1999年に川崎市に引っ越すまで10代の多感な時期を吉祥寺で過ごしました。超コギャル世代でみんなが渋谷で遊ぶ中、私は毎日学校帰りに吉祥寺でしこたま遊んでいました(時々新宿や中野)。吉祥寺は今でこそ住みたい街・人気の街ナンバー1の名をとどろかせていますが、私が青春を過ごした1990年代はまだそこまでではなかったし、チェーン店も今ほどは多くなくてクセの強いお店が多い街でした。この街で栄養分のように吸収したカルチャー・サブカルチャーの影響がなければ、今の

          90年代の吉祥寺の名店をめちゃくちゃ個人的に振り返る

          すべての始まりは、かのCLUBHOUSEだった―『タイぐるり怪談紀行』制作前夜の話

          アプレミディは去る10月8日、タイの怪談を集めた新刊『タイぐるり怪談紀行』を発売しました。 バンコクに点在するホラースポット、 アユタヤの世界遺産で語り継がれる怪異、 イサーンやメコン川に潜む妖怪、 パタヤの歓楽街で暗躍するクメール呪術師…… ”見えざるもの”への敬意と畏怖が交錯する、タイ文化としての怪談を全39話収録しています。 ▼『タイぐるり怪談紀行』特設サイト 著者のバンナー星人は在タイ約20年。タイの高校で日本語を教えています。 そんなバンナー星人との出会

          すべての始まりは、かのCLUBHOUSEだった―『タイぐるり怪談紀行』制作前夜の話

          今日で設立1周年

          昨年2021年7月1日は、アプレミディの存在を世に向けて正式に公表した、いわば実質の設立日です。 あれからもう1年。本当にあっという間です。 出版社の運営なんて当たり前だけど生まれて初めてのことだし、ひとりだから責任はすべてわたしにかかってくるし、それはそれとしてやりたいことがたくさんあって、でも本当にわたしなんかにできるのかな。そんな不安と期待でぐちゃぐちゃの感情のまま、それでも日々の忙しさに追われて立ち止まることもできない状態でここまできてしまったようにも思います。 頻

          今後のアプレミディSNSについて考えた

          ひとり出版社アプレミディのWEBやSNSを立ち上げて3か月ほどたちました。 8月には初の書籍『拝み屋奇 譚災い百物語』(郷内心瞳 著)も発売しました。おかげさまで好調です。お買い上げいただいた皆様におかれましては大変ありがとうございます。 立ち上げや本の発売前後は、告知することもたくさんあってバタバタと時間が過ぎていったのですが、それがひと段落して今に至るまでに気づいたことがあります。 告知以外何を書けばいいのか!! 公式サイト、ツイッター、Facebook、Instag

          今後のアプレミディSNSについて考えた

          出版社アプレミディの社名の由来

          こんにちは。独立系出版社アプレミディの代表富永です。 何かに名前を付けるというのは、本当に難しい。 今わたしが飼っている猫のレイくんは、保護猫カフェ時代から「レイくん」という名前だったのでそのまま呼んでいる感じだし、昔実家で飼っていた猫も、黒猫だから「クロちゃん」、三毛猫だから「みーたん」と、ものすごく安直な名づけでした。大学時代に友達と組んでいたバンド「土地と暮らし」も頭に浮かんだ言葉をつけました。なので今回自分が立ち上げる出版社の名前を決めるとなって初めて、これまでわ

          出版社アプレミディの社名の由来

          出版社はじめました

          はじめまして。2021年設立の出版レーベル・Après-midi(アプレミディ)と申します。 8月に第1弾の書籍の発売に向けて以前から水面下で動いていましたが、この度WEBサイトが完成したので、正式に公表させていただきます。 ☆公式サイトはこちら 「出版レーベル」と自称していますが、機能としては出版社です。 法人登録をせず個人事業主としてやっているのでいまいち会社と呼んでいいのかもわからないので「出版レーベル」と名乗っているだけです。(が、面倒なので以下からは「出版社」と