【note分析①】noteのダッシュボードのデータをバブルチャートにしてみた ~note歴1週間のコンサルによる分析~
戦略コンサルタントのアップルです。
この記事では、noteのダッシュボードのデータから作るバブルチャートをひとつ考えてみたのでご紹介します(自分の分析用として作りました)。
実際に自分のデータでバブルチャートを作ってみたので、それも後程お見せします。
このバブルチャート、どういう記事がウケが良いのかを可視化したり、どういう記事を書いていくべきかを考えるツールとして使えそうです。誰でもダッシュボードのデータと、記事のちょっとした分類で作れます。
2500文字なのでぜひ最後までお読みください!
※バブルチャートとは以下のようなグラフのことです。このようなグラフをダッシュボードのデータで作って分析してみようという試みです
分析の動機
さて、戦略コンサルタントという職業柄、ダッシュボードのデータを眺めながら「PVやスキは何によって決まってくるのかなあ?」と考えていました。最近noteを始めた方もその辺はものすごく気になっているんじゃないかと思います。
ダッシュボードのPV数とスキの数をじっと眺めていても、今一つどういう記事がウケが良くて、逆にどういう記事はウケが悪いのか、傾向がみえてこないなあと感じていました。そこで自分なりのグラフを作って可視化してみようと思ったのです。
それでは、グラフ(バブルチャート)の作り方を説明します。
note分析用バブルチャートのレシピ
バブルチャートを作るには、3つの軸を設定する必要があります。
①横軸、②縦軸、③〇の大きさです。
分析に使えるチャートにするには、3つの軸をどう意味がある形で設定するかがポイントです。私のアイデアは以下です。
<横軸:自分の属性や強みと記事内容との関係性の強さ>
これは、定性的なモノサシなので、グラフに落とすにはなんらか「点数化」する必要があります。ここだけ自分で定義をする必要があります。
私の場合、戦略コンサルタントという属性・強みを持っているので、記事のタイトルや内容に戦略コンサルという色がどの程度強く出ているかをいくつかのレベル分けをして点数化しました。
アップルの横軸の点数化方法
<記事のタイトル>
・「戦略コンサルタント」という言葉が入っている場合:0.5ポイント
・入っていない場合:0ポイント
<記事の内容>
・戦略コンサルの仕事の記事:2ポイント
・戦略コンサルの着眼点の記事:1.5ポイント
・ビジネスパーソン向けの仕事術の記事:1ポイント
・世の中・ビジネスの考察の記事:0.5ポイント
タイトルのポイントと記事のポイントの合計ポイント(0.5~3ポイント)で自分だからこそ書ける内容かどうかを点数化するわけです。ポイントが高いほど「自分ならではの記事」と言えます。
<縦軸:スキ数÷PV数(=スキ率)>
見てくれた人の何割がスキを押してくれたかという数値です。この数値が高いほど、読者に刺さっていることになるので、コンテンツの良し悪しを測る指標と言えます。
<〇の大きさ:PV数>
〇の大きさは、記事がどれだけのインパクトをもたらしたか(どれだけ多くの人の興味をひき、目に触れたか)を示すPV数で設定します。
まとめると、次のようなバブルチャートを描くわけです。
筆者のデータでバブルチャートを描いてみると・・
さて、上記の定義で、アップル自身のバブルチャートを書いてみたものが以下になります(開始1週間のため記事の数(〇の数)がまだ少ない点はご容赦ください)。
さて、ここから何が読み取れるか考えてみました。
バブルチャートの考察(何が分かるか?)
◆読み取れること①:属性との関係が弱い記事の方がスキ率が高い
アップルの現在の全体でのスキ率は11%です。
グラフをみると左の方の記事の方が高い位置にきています。15%あたりに集中しています。一方でグラフの右の方に位置する記事は、1つの異常値を除けば、5~10%と下の方に位置しています。
ここから分かることは、戦略コンサルという自分の色を強く出しすぎず、どちらかというと一般のビジネスパーソン向けに書いた記事の方がウケが良いということです。
これは考えてみれば当たり前かもしれません。特にスタートした直後はファンもついていないので、書き手が想定する読者層より広い人たちが記事をみにきます。そのため、自分の強みを踏まえたターゲットが狭い記事を書くと、ターゲット外の人に対しては「ぴんと来ないな?」ということになり、スキがつきにくいのでしょう。
初めてしばらくの間は、読者層を狭めすぎず、ある程度広いターゲットを想定して記事を書くのが重要ということかもしれません。
◆読み取れること②:中途半端な記事は良くない?
もう少しつぶさに見ると、以下のような「V次カーブ」が見えてきます。
(やや乱暴ですが、見えてくるような気がします(笑))
これは、広いターゲット(ビジネスパーソン全般というようなマス)に向けて書く、もしくは思いっきり自分の個性を出してニッチなターゲットに向けて書くというように「振り切る」のは良いが、その中間の「中途半端」はウケない、ということを示唆しているようで面白いです。
実際、ビジネス世界でもV字カーブというセオリーのがあり(この場合は横軸に売上、縦軸に利益率をとります)、それと似た構造にあるということかもしれません。
◆読み取れること③:「異常値」の記事にはヒントがある可能性
アップルのバブルチャートの右上にひとつだけ離れた〇があります。こういう記事は、特異な挙動をしているという意味で、何かしらのヒントが詰まっている可能性があります。
ちなみにこの右上の記事は、戦略コンサルの採用面接のやり方や何をみているのかを書いた記事です。PV数は少ないですがスキ率が29%に達しているので、一部の層、例えば戦略コンサル業界の志望者や人事や面接に携わる人にはすごく刺さったのかもしれません。
どの戦略で行くかが大事
このチャートは「自分がどの領域を狙っていくのか」ということを考える上でのキャンバスにもなります。
「狭いターゲットに対し、自分の属性や強みを最大限訴求した記事を届ける、ニッチ戦略で行くのか?(=右上を狙う)」
「それとも、ある程度マス向けに、多くの人にとってためになる記事を届けるのか?(=左上を狙う)」
大きくはこの2パターンだと思いますが、どちらの戦略で行くかのスタンスをとることはとても大事だと感じます。いろんな記事を書きながら、読者の反応を見つつ、ゆくゆくは自分が狙う領域を定めていくべきなのだろうと思います。
最後に:今後も分析を継続し記事にします
今回は以上です。
このバブルチャートは使えそうなので、私自身、定期的にチャートを更新して改めて記事にしていこうと思います。また、新しい分析手法を思いつくかもしれませんので、その時にはまたご紹介します。
今回の記事について、質問などがありましたら、コメント欄に書き込んでいただくか、peingまでお寄せください!
https://peing.net/ja/apple_ringo
読んでいただきありがとうございました!
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