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【note分析⑦】PVの増加内訳を分析してみたら面白かった

戦略コンサルタントのアップルです。

久しぶりのnote分析の記事です。PVを増やすことを第一目的にしているわけではないですが、増えていくのに越したことはありません。そういう観点で、これまで、PVが増えるメカニズムを考察してきました(分析好きなので、半分趣味が入っています笑)。

分析の切り口として一番重視してきたのがフローとストックの観点です。フローとは、新しく書く記事で獲得したPVのこと、ストックとは過去に書いた記事がアセットとして獲得し続けるPVのことです。これらのバランスを考慮することが、持続的に無理なくPVを増やしていく上でとても大事です。

特に、ストックの割合が高まると、「記事を書かなくても自動的にPVが増え続ける」ということになるので、「PV増やすために今日も何か書かないといけないな、、、」というプレッシャー?から解放され、自分のペースで書きたいときに書く状態が担保されます。

そのため、アップルは、理想としては徐々にストック比率を高めていくべきだと考えています。

というような話は過去の記事でもしたのですが、実際に毎週のPVの増加のうちフローによるものの割合、ストックによるものの割合がどの程度なのかは定量的に分析していませんでした。

この度その分析をしてみましたので、分析結果をご紹介します。

※過去の分析記事はこちらをご覧ください!

定義

まず、ストックとフローの定義を、「その中間」も含めて3つに分けて定義しました。

フロー
その週に書いた記事が獲得したPV。例えばその週に3本記事を書いた場合、この3本の記事のPVの合計値。

準ストック
前週に書いた記事が獲得したPV。前週に書いた記事は、比較的最近書いた記事ということでまだ完全にストックとは言い切れないので、フローとストックの中間的な位置づけとしてこの分類を設けました。

ストック
前々週以前に書いた記事が獲得したPV。例えば、前々週までに累計で50記事書いているとすれば、これら50記事が当週に獲得しているPV。


例えば、当週のPVが1,000PVとしたとき、この1,000PVを上記の3つに分割してみて、それぞれがどれくらいのボリュームなのかを見てみる。それを眺めて、フローで稼ぐ構造になっているのか、ストックで稼ぐ構造になっているのかを考察する。こんなようなことをやってみる分析ということになります。

記事別のPVは週次でダッシュボードでとれるので、エクセルに入力する手間をいとわなければ誰でもできる分析になります。

アップルのデータでの分析結果

では、アップルのデータでの分析結果をご紹介しましょう。

直近5週間のPVは次の通りでした。

7月11日~17日: 1,973PV
7月18日~24日: 1,339PV
7月25日~31日: 1,170PV
8月1日~7日:  999PV
8月8日~14日: 1,880PV

これをフロー、準ストック、ストックに分割したグラフが以下です。

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例えば、一番右側の直近の週(8月8日~14日)だと、
・フロー:当週に書いた記事(計3本)による獲得PVが484PV
・準ストック:前週に書いた記事(計3本)による獲得PVが285PV
・ストック:2週間以上前の記事群による獲得PVが1,111PV
という結果だったということです。

週次のPVのブレがあるのでそれぞれの比率がちょっとわかりにくいです。
比率をとってみましょう。

画像2

一番濃い青の棒がストックですが、ここ3週間はストックの比率が6~7割を占めていることが分かります。

これは、その週に記事を全く書かなくても概ね6割のPVは維持されることを意味しているので、まずまずストックで稼ぐ構造が構築されつつあるんじゃないかと解釈しています。

※注:新しい記事を書くことによって、新記事がフォロワーなどの読者を惹きつけ、結果過去の記事のPVに波及する効果が考えられるため、記事を書くのをビタっと止めてしまうとストックのPVもやや目減りすることが想定されます

もっと細かく内訳をみてみると・・・

以上はフロー、準ストック、ストックの3つにザクっと分解してみた結果ですが、もっと細かく分析するのは「記事別に分解する」というものです。

直近の週の1,880PVを、記事別に分解してみましょう。この1,880PVはこれまでに書いた約80の記事のPVの増加の累計になります。

記事別

80記事をPVの多い順に並べたのがこのグラフです。
いわゆるロングテールの構造になっています。

この週に50PV以上を獲得した記事は、合計11記事です。
上位11記事で獲得したPVの合計は1,350PVと全体の約7割を占めています。

記事別2

この図をみて分かるのは、「きれいにパレートの法則が成立している」ことです。

パレートの法則とは、
「上位2割が全体の8割を構成している」
というもので、いろんな分野でこの法則が成立していることが知られていますが、まさにアップルのPVの獲得は、
「上位2割の16記事が、全体の8割の1,500PVを獲得している」
という構造になっています。

これがブログに普遍的な法則なのか、たまたまアップルのnoteがそういう構造になっているのかはわかりませんが、なかなか興味深いと思った次第です。


今回はここまでです。
ダッシュボードのデータをエクセルに転記すればだれでもできる分析なので、興味を持たれた方はぜひ自分のデータでやってみてください!

最後までご覧いただきありがとうございました!

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