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映画感想
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#映画感想

『あんのこと』とあん時のブルーインパルスのこと

『あんのこと』(2024年製作/113分/PG12/日本)監督/脚本:入江悠 出演:河合優実、 佐藤…

やどかり
4日前
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『システム・クラッシャー』という見守りフクロウが居ない巣の中の少女の映画

『システム・クラッシャー』(2019年/ドイツ/カラー/ビスタ/2h05/DCP)監督・脚本:ノラ・フィ…

やどかり
12日前
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経済発展していく中国の青春群像の裏側のドキュメンタリー映画

『青春』(2023年/フランス・ルクセンブルク・オランダ/カラー/ビスタ/3h35)監督:ワン・ビン(…

やどかり
3週間前
10

『張り込み』は垣間見(『源氏物語風』)メロドラマだ

『張込み』(1958年製作/116分/日本)監督:野村芳太郎 出演:大木実、宮口精二、高峰秀子 …

やどかり
1か月前
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2024年4月映画ベスト

今月もシネマリンさんにお世話になりました。全体としてはドキュメンタリーにいい映画が多かっ…

やどかり
1か月前
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『アイアンクロー』意匠としてのアイアンクローはどうして消滅したか?

『アイアンクロー』(2023年製作/132分/G/アメリカ)監督: ショーン・ダーキン 出演: ザ…

やどかり
2か月前
6

沖縄諸島の軍事化は知らないところで進んでいる

『戦雲 (いくさふむ)』(2024年/日本/132分/)【監督】三上智恵 三上智恵監督のドキュメンタリー。『標的の村』から沖縄の基地問題にスポット当ててこれまでかなりハードなドキュメンタリーを撮り続けているのだが、もうライフワークと言ってもいいかもしれない彼女の映画スタイルになっている。 何よりも『標的の村』で沖縄本島が分断される様子を撮り続け、沖縄の基地問題も一枚岩ではないのというのを知らしめた。それでも双方の側から揺れる沖縄を見せている。 今回は沖縄本島だけではなく

クジラ映画としてはいいんだけど

『52ヘルツのクジラたち』(2024年製作/135分/G/日本)【監督】成島出 【出演】杉咲花/志…

やどかり
3か月前
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恐るべき「姉」だった

『恐るべき子供たち』(仏/1950)監督ジャン=ピエール・メルビル ジャン・コクトー原作の映…

やどかり
2年前
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絶叫詩人はよくわからん。

『村上春樹ライブラリー・イメージ映像』『背 吉増剛造×空間現代』(2021/日本)監督七里圭 …

やどかり
1年前
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ウクライナで行われたナチスの大虐殺ドキュメンタリー

『バビ・ヤール』(2021/オランダ/ウクライナ)監督セルゲイ・ロズニツァ このドキュメンタ…

やどかり
1年前
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沖縄の女性はアムラーかモトシンカカランヌーなのか?

『沖縄エロス外伝 モトシンカカランヌー』(1971/日本語/DVCAM(原版16mm)/94分(2008年修…

やどかり
1年前
6

関心はあるのだが静観するだけでいいのか?

『教育と愛国』(2022/日本)監督⻫加尚代 けっこう腹立たしい映画なのである。やられっぱな…

やどかり
2年前
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世代間ギャップのシングル・マザーの映画

『パラレル・マザーズ』(2021/スペイン)監督ペドロ・アルモドバル 出演ペネロペ・クルス/アイタナ・サンチェス=ギヨン 同じようなテーマで是枝裕和監督『父になる』があったが、これはシリアスな映画であまり楽しめなかった。ペドロ・アルモドバル監督のエンターテイメントとしての映画、それはペネロペ・クルスという女優の存在感が大きいのだが、スペイン映画の黄金コンビのような監督と女優なのだ。かつては日本ではこの監督とこの女優という(男優でもいいけど)組み合わせがけっこうあったものだが