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関心はあるのだが静観するだけでいいのか?

『教育と愛国』(2022/日本)監督⻫加尚代

解説/あらすじ
MBSで記者として20年以上にわたって教育現場を取材してきた⻫加尚代監督が、教育と政治の関係を⾒つめながら最新の教育事情を記録。

けっこう腹立たしい映画なのである。やられっぱなしというか、明らかに日本会議や「教科書をつくる会」とか安倍晋三の方が間違っているというか、憲法違反(教育の自由と国家の介入)があるのに何故、何ももできないのか?学術会議の介入にしても、有志を集めて裁判するとか出来ないのか?

その圧力の掛け方は、日本会議のものが率先して、自分たちの主張に沿わない教科書を使っている学校に抗議のハガキを出すのだ。何百枚と。それで校長は問題化を恐れて、教師に従軍慰安婦問題(問題化するのも禁止する)や朝鮮人(韓国人)強制連行・強制労働問題を有耶無耶にする。その人権意識の低さが今の日本だ。教科書の審査会も男ばかりなのである。この人権意識の低さはここ数年で悪化していく一方だ。

このまま憲法改正になったら遅すぎるような気がする。裏で進められている戦前の日本に変えていく憲法改正の流れを白日の下にさらけ出して、つまりニュースに載せて世界に発信していかなければ日本は相当ヤバい国になる。北朝鮮を真似ているのかと思ったぐらいだ(道徳教育は教育勅語を復活させようとしている)。一連の動きを見ていると憲法改正のデモンストレーションだ。そう言っている新しい歴史教科書をつくる会の大学の教授である伊藤隆は、歴史は学ぶものではないとまで言っている。なのに歴史教科書を作るのだから、わけわからん。要は憲法改正のための準備段階なのだ。

大学教授が、歴史に学ぶことがないと言っているのが笑えるけど、もうそうういうことになっているのだ。すでに時事問題(今の問題)になっているのだ。世論を動かしていかないとまた過去の日本のようになってしまう危惧さえある。このままでは絶望的すぎる。もう一度日本人の手で「東京裁判」をやる必要がある。

今の絶望状態に諦念という雰囲気がこの国全体に流れているのだと思う。まとめられないものはなんなんだろう。諦念と自分さえ良ければという気持ちなのか。今の私の気持ちもそうなんだけど。出来ることは何か考えていきたい。

参考図書:


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