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沖縄の女性はアムラーかモトシンカカランヌーなのか?
『沖縄エロス外伝 モトシンカカランヌー』(1971/日本語/DVCAM(原版16mm)/94分(2008年修復最長版))
NDU作品
[最終部分及び音声の一部欠落]
日本から沖縄へ密航し、コザ吉原、Aサインバー、ヤクザのたまり場、全軍労ストなど復帰前沖縄の底辺を描く。
「沖縄エロス外伝」なんてタイトルされているドキュメンタリーだったから、おちゃんたちで満席だった。私もその一人だが。
「モトシンカカランヌー」とは、「もとでのかからない」というような沖縄語(方言?)。売春をさすのだが、米軍基地があるゴザの「モトシンカカランヌー」をしている女性たち。最初に出てきたのはまだ若い(アケミ)とかいう女性だが、家庭環境から男は東大目指して、女だったら吉原という言葉があるという。
そういう状況に晒されている沖縄ということなのかな?復帰前は治外法権的な米軍占領地だったわけで、ゴザは復帰後もそんな環境にまだあったような。
沖縄の女性は昔は結婚すると刺青を入れるので他に働くところがないと言っていた。そんな風土が資本がない女性などは、自らの身体を売るということになるのだろう。「夢は夜ひらく」みたいな歌がそういう女性たちの間で歌い継がれていくような、風土と言っていいのか、社会学で『ヤンキーと地元』を書いた打越正行氏がゲストでそういう話をしていた。
黒人の話が音声が入って無くて、もともとは音声があったそうなのだが、ブラックパンサーのメンバーとか。沖縄の女性の立場について語っていたらしい。そういう環境が生活としてあり、米軍基地問題も生活問題として、基地反対闘争とかもあるのだが、住民間の間では反対賛成入り乱れている。TVでやるように明確な反対者は生活拠点が沖縄ではなく、本土から来た人が多いのだという。ただそういう負の遺産(米軍基地問題)は50年前からちっとも変わらないのは、沖縄の人というより本土の問題でもあるという。
この映画を見たから何をしろということはないのだが、沖縄の現状を知るにはいいのかもしれない。50年前の映画だが、構造はほとんど変わってないという。
参考書籍:『裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち』上間陽子
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