(詩)銀河の雨が降る夜に
空き缶乗せたリヤカー曳いたおやじが
公園のベンチでしけもくに火を点け
青い空を見上げる頃
おれは息が詰まるネクタイ締めて
ラッシュの電車の中に
閉じ込められている
人身事故かなんかで
電車が5分止まったくらいで
いらいらしかめっ面で
ぶつくさ言っている
おれの遅れた分の給料どうしてくれる
重要な会議があるんだぞ
遅れたら責任とってくれるんだろうな、って
電車のドアに蹴りを入れる頃
リヤカーのおやじは
せっせとごみ収集場で空き缶を探しながら
そこに捨てられた子猫を見つけ
自