日記|いつも何度でも
小学生が歌う〝いつも何度でも〟を聞いた。
このタイトルを聞いてもなにも頭に浮かばなかった私は、歌い始めでようやく
「ああこれ、千と千尋の……」と思い出した。
思い出した、と言っても私はジブリ作品をほとんど観ないので、千と千尋の神隠しも通しては観ていない。見るチャンスは何度もあったし、友達がDVDを貸してくれたこともあったのでそのときでいえば、いつも何度でも見ることができた。(寒)
話を戻すと、なんとなく知っていた千と千尋の神隠しの曲。これはあまりにも有名なので歌い始めの部分なんかは、正直、歌い方を真似て口ずさんだことも数しれず。だけど私の聴覚は、歌ってはいても歌詞の意味を〝オフ〟にする設定がデフォルトなので、この曲が世に出てから、歌詞の内容を気にしたことがなかった。それが、小学生が集団で真面目に歌う様子に遭遇し、突然〝オン〟に切り替わり、歌詞がばんばん入ってきて、自然と涙が溢れた。(実は自動オンオフ機能搭載だったらしい)
その後はすぐに歌詞をパソコンで打って、ひたすら何度も読んだ。何度でも心にくる。
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今、長めの小説を書いている。長いものを書くときは、すぐに小説の世界に入れるようにテーマ曲を決めて、イヤホンで無限にリピートしながら書く。
テーマ曲になるような曲は、日本語の歌詞があっても、小説の世界観に合っていれば全く気にならない。完全に意味を〝オフ〟して聞ける。だけど、今回はまだテーマ曲が決まっていなかった。
そこで、「もしかして……」という淡い期待をもって〝いつも何度でも〟を聞きながら書いてみた。すると、ぴったりはまった。
昨日はカフェで二時間以上、イヤホンで〝いつも何度でも〟を聞き続けた。全く飽きなかった。もはや私の血液となって循環しているのでは、と思うくらい自然だった。
とくに感動した部分を抜き出そうと思ったら、だめだった。全部だった。
そんなわけで私はこれから、今書いているものが仕上がるまで〝いつも何度でも〟をいつも何度でも聞き続ける。(寒)
ナウシカも
ラピュタも
観ていないけど
トトロは好き