【心理学】抽象的な考えを具体化するメリット
ものごとを考えるときに、漠然と抽象的に考えることがよくあります。
お金が欲しい、やせたい、あの頃に戻りたい、などなど、これらの言葉は具体的に見えるようで、実は抽象的です。
仕事でいろいろなかたとお話しするときに、普通になりたいんです、不安なんです、などという話を聞くことがあります。
感想を述べるときにも、すごいですね、うまいですね、きれいですね、などもそうですね。
これらの思いはよくわかりますし、使いたくなる気持ちもわかりますが、なかなか抽象的です。こういったことを抽象的なままにすることにはメリットもデメリットもあります。
抽象的に語ることのメリットは「楽」ということです。深掘りせずに、パッと思いついたことを言葉にすればいいので、考えなくてすみます。
それから、「つらいことに触れなくていい」ということもあるかもしれません。辛い経験を具体的に思い出すことは感覚的には嫌なことですよね。
またできない自分に直面してしまうことにもつながりそういうことは避けたいなと思うかもしれません。
それでは具体化するメリットは何でしょうか?
メリット1:考え込みをストップする
まずひとつ、頭の中で「抽象的に考えると、考えが止まらなくなってしまう」ということがあります。
紙に書き出したり、言葉にするというテクニックは、頭の中での抽象的なことばを視覚化することで、思考を具体化し、頭の中のぐるぐる思考をストップさせる働きがあります。
抽象的に考えることが、頭の中での考え事をとめられなくする原因になります。
メリット2:行動しやすくなる
ふたつめは、「行動を起こしやすくする」です。
目標を抽象化すると何から手を付けていいかわからなくなります。ダイエットしたい・・・何から始める?ってなります。
不安なんだけど・・・不安というのはどんな状態でしょうか?からだになにがおこってますか?どんなこと考えてますか?
具体的に考えていくことで、解決策が見えてきます。できるかぎり具体的に考えてみるといいでしょう。
メリット3:自己理解
みっつめは、「自己理解」につながるです。
先ほどの不安なんだけど・・・も具体化していくと、あなたがどんなことに不安になっていたり、なぜ不安になっているかを理解することに繋がります。
すごい、うまい、なるほどといったことばも、どんな点をすごいと思ったのか?なぜうまいと思ったのか?どのような部分に納得したのか?などと掘り下げていくことで、あなたのこころにふれる部分を理解することもできます。
具体化は簡単な作業ではないかもしれませんが、取り組んでみる価値はあると思います。
どうやって具体化する?
考えを具体化していくときに重要なのは、「じぶん自身に質問を投げかけていく」ことです。
あなた自身に、「もう少し教えて」と自問してみましょう。
いつ?どこで?どんなところが?どのように?そのときの感情は?など、いろいろな角度から問いかけをしてみましょう。
認知行動療法では、「下向き矢印法」という方法で、思考を掘り下げていくこともできます。
それって自分にとって何を意味する?どんなプラスあるいはマイナスがある?だとしたらどうなる?というのを答えがつきるまで続けていきます。
考えを掘り下げていく作業はちょっとハードな作業かもしれませんが、ぐるぐる思考を停めたり、行動を起こしやすくしたり、自己理解を進められるというメリットがあります。
もしよかったら取り組んでみてくださいね。
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