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思考を文字にすることの効果【体験談】
福島県の医学部で学生教育をしながら、心理カウンセラーをしたり、研究をしたり、YouTubeの運営をしたりしてるあおきしゅんたろうです。
最近動画を撮って、自分の考えを言葉にする練習をしていて、それをさらに動画にしてYouTubeにアップしているんですけど、
音声を自動文字起こしで逐語にしてもらって(#プレミアプロ先生ありがとう)、それを直すという作業をして、noteにアップしている記事もあります。
この「思考を言葉にするという作業」なのですが、河内さんという先輩がわたしの大学院時代に博士課程でいてですね、その先輩が”発話思考法”という方法を使って研究をしていました。
発話思考法とは、ある課題をしている時に考えていることを言葉にしてもらうという方法です。
例えば、カウンセリングをする時に、頭の中でセラピストを考えていることを言葉にしてもらって、どういう意図で介入していたかとかを考えてもらうという方法なんです。
心理士をしている人って、発話思考法するのが非常に上手だということが研究でもわかってるみたいです。
なんでその話を?と思われるかもですが、今僕のやっていることって完全に発話思考法だなと思っています。
何か考えていることを言葉にアウトプットすることをひたすらする。わたしが心理士だからなのか、わりかし上手にできるようです。
そこから先、発話思考法を1ヶ月ほど続けた今、何が起こっているかっていうと、
モニタリングの効果が働いているからなのか、「自分の思考がクリアにわかる」ようになってきたました。
ふと昔のことを思い出しました。心理士のトレーニングを受けていた頃です。
わたしはあまりやったことないですけど、自分のカウンセリングの録音を聞いて、それを逐語起こしする。
クライエントさんとセラピストが面接している様子を見て、それを逐語にするみたいなことをします。
その当時は「マジで苦行だな、なんでこんなことするんかね?意味あるのか?」って正直ずっと思ってました。
今になって、自分でやってみて、逐語起こしには何らかの効果はどうやらありそうかなというところがあります(#手入力じゃなくて自動文字起こしでいいとは思う)。
自分でやろうかなって思って、いろいろなことを意識しながらできると、ちゃんと効果がありそうです (#無理にやらせるのはマジでやめた方がいいと思う)。
思考が整理されるのもありますし、「自分の使っている言葉のうち、どれが良くなさそうな言葉で、どういう言葉を使うと、もっといいか?」ということとかもすこしわかってきます。
フィラー音、自分が「何か」っていうのを多用しがちだなというクセにも気づくことができました。
わたしは心理士なので、恐らく頭の中で考えていることを言葉にするというのが比較的得意なんだなということに気づいたのがひとつ、
逐語に起こしてみて、「自分の考えを更に整理される思考があるな」ということにも気づいたのがひとつです。
わたしの場合、自分の語っていることを更に振り返りをして、それで自らと対話しているみたいなこと。
自分の考えを整理するには録音して聞くだけでもいいですけど、言葉に起こしてみると、より精緻な思考になっていくなと思いました。
こういうことを研究できると面白そうですよね。
それでは最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
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筆者 あおきしゅんたろうは福島県立医科大学で大学教員をしています。大学では医療コミュニケーションについての医学教育を担当しており、臨床心理士・公認心理師として認知行動療法を専門に活動しています。この記事は、所属機関を代表する意見ではなく、あくまで僕自身の考えや研究エビデンスを基に書いています。
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