障害への対処策を考える【noteで行動活性化⑬】
この記事を読んでいくと、ふだんの行動を整えることで、調子を少しましにしたり、今よりも満足できる生活を手に入れる手助けになります。
こんにちは、あおき@福島県立医科大学です。心理士です。「noteで行動活性化」の第13弾です。前回は「行動のあとにメリットを作ろう」というお話をしました。
今回はこれまでの話を踏まえて、これから行動をしていくうえで起こりそうな障害と「障害への対処策を考える」の回にします。
◇マガジンにしましたので全体はこちらからご覧ください◇
第13回 障害への対処策を考える
行動をする上でうまくいかないなあということはけっこうたくさんあります。ただ、うまくいかないなあは「やってみなければわからない」ことなので「まずは実験と思って試しにやってみましょう」というのを再三お伝えしてきました。
行動した結果、うまくいった場合、その行動は繰り返し行うことでうまくいく可能性が高いです。
行動した結果、うまくいかなかった場合は、今回のお伝えする話のように、「うまくいかなかった要因を探して、うまくいくためにどうしたらいいかを考える」材料にすることができます。
障害への対処策を考える
ワークシートを使って、うまくいかなかった要因を探して、うまくいくためにどうしたらいいかを考えてみましょう。
まず、やってみようと思っている行動、あるいはうまくいかなかった行動を活動の内容の欄に記入します。前々回の「課題分析」の結果、難易度が高かった行動を題材にすると、このワークに取り組みやすいかもしれません。
次に、その活動をするうえで障害になりそうなことを、記入しましょう。たとえば、やらない言い訳が行動の前に浮かんでくる、集中できる環境ではなかった、行動をしたあとに良いことがおこらなかったがなかったなどを取り上げましたね(9-12回目のnoteで行動活性化をご覧ください)。
そして、障害に対処するために、どうしたらうまくいきそうかを考えていきます。障害への対処策を上手に行うためには、その対処策が適切かどうか、あるいは実現できるかどうかは判断せずに、少しでも多くのアイディアを出していくことが大切です。そうすることで、行動をする上での障害を乗り越えるためのアイディアを得ることが出来ます。
実際に行動するときに試してみる
行動活性化では「行動実験」が最重要なので、今回立てた対処策を実際に試してみましょう。いろいろな方法を考えた方は、1つずつその対処策を試してみて、うまくいく or うまくいかない対処について考えましょう。
「行動実験」と同じようにうまくいった対処は繰り返し使える可能性がありますし、うまくいかなかった対処はうまくいくためにどうしたらいいかを考える材料にもなりますよね。
今回おはなしたようにうまくできないと感じる活動でも、対処法次第ではうまくいく場合もあるでしょうし、今後に活かしていくこともできると思います。このような自分自身のパターンを知ることで、より良い行動計画が立てられるようになります。
そんなこんなで行動をするにあたって起きる障害への対処策の考え方についてお話ししました。ここまでくればあともう一歩で仕上げです。
次回は、
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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筆者 あおきしゅんたろうは福島県立医科大学で大学教員をしています。大学では医療コミュニケーションについての医学教育を担当しており、臨床心理士・公認心理師として認知行動療法を専門に活動しています。この記事は、所属機関を代表する意見ではなく、あくまで僕自身の考えや研究エビデンスを基に書いています。
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