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主観的多忙感、わたし自身のくらしも研究的な意味合いも【研究者日記】

わたしのような人のことをアレキシサイミアというんだってことをよく覚えておいてください。

9月は毎年1番忙しい医学部、研究者としての時期でして、この時期を乗り越えればこそ、わりと自由にできる閑散期もあり、その時期にやりたいことを思う存分やります。

今年度はコロナ禍も収束ムードもあって、コロナ禍以前の業務や形式がけっこう戻ってきていて、コロナ禍になったから始めたさまざまなことをする時間がとれなくなってきているというのがあります。

学会も対面で行えるのはひじょおにアトラクティブなことなのですが、その反面時間もかかるし、体力も使う。3年間分老いているのもあるけれど、コロナ禍より前よりも時間が増えてるわけではないので、単純にオーバーワークになっているらしい。

毎年9〜10月にかけて科学研究費の申請時期で、一階もらえると数年間かけて研究をしていくのですが、今年は研究費の申請年度です。

なので研究計画書もかいていて、やめときゃいいのに、二件申請できるもんで、欲張って二件しようとするキャパオーバーっぷり。

もはや自分がなにを報酬として、こんな行動をとっているのかはよくわからない。過去のnoteを見ていても2か月に1度は「余白が大事だ」とか「スパークしてる」とか言ってるので、本当に自分という人間に多少の時間の隙間を与えると何か新しいことを始めようとする、こりないもんだなと思います。

そういうときは人から何らかの形で教えられて、自分がいっぱいいっぱいであったことに気づきます。来週申請書を出してしまえばこれでいったんは落ち着くことができるのでしばらくは本当にのんびりと過ごそう(無事出せました)。

多忙というのは「時間がない」という状態であるのですが、時間がないの定義も人によって違いそうです。

時間認知という概念があって、ひとによって時間感覚がゆっくりなひともいれば、早い人もいます。なんでこんなに時間オーバーして話すんだろうという時空がゆがんでいる人もいます。

あるいは忙しさに対しての考えによって、あえて忙しく過ごしたいというひともいるでしょう。忙しくしてることが美徳という勤勉な日本人ですから、時間の限り、忙しく過ごしたいなと思っているんだろうなとも思います。

今回科研費申請した分担研究で「主観的多忙感」という研究をしようとしています。

日本人の仕事に対しての美徳だったり、仕事を善と思う思考内容を明らかにして、どういう仕事の忙しさについての考えが、仕事関連のメンタル問題や人生の意味とかに影響するかを解明しようとしています。

これは完全にじぶんの修士課程の頃からの行動が原体験になっていて、たくさん働くのも人によっては意外とメンタルに悪いばっかりじゃないんじゃないか?とも少し思っている節があります。そういった考えも併せて、研究で白黒つけたいなと思ってます。

個別最適化した日本流の働き方改革の姿を研究で示したいと思います。こうやって、また忙しくしてしまう病。

けど、申請書は2件しっかり提出しましたので、よしとしよう!

では、最後まで読んでいただいてどうもありがとうございます。

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筆者 あおきしゅんたろうは福島県立医科大学で大学教員をしています。大学では医療コミュニケーションについての医学教育を担当しており、臨床心理士・公認心理師として認知行動療法を専門に活動しています。この記事は、所属機関を代表する意見ではなく、あくまで僕自身の考えや研究エビデンスを基に書いています。

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