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幸せな記憶はからだが覚えている【心理学】

福島県の医学部で学生教育をしながら、心理カウンセラーをしたり、研究をしたり、YouTubeの運営をしたりしてるあおきしゅんたろうです。

先日、久々に仲が良い先生と飲みに行ったんです。

なんか知らないけど、めちゃくちゃ楽しいなと思って、二人でなんか楽しいねーみたいな話になったんですよね。

単純にその先生のことが好きなので、楽しい時間を過ごさせてもらって楽しかったというのがあるんですけど、「過去のポジティブな経験に結びついているんだな」とも思いました。

からだがポジティブを覚えている


福島に来た最初は、友達も飲みに行く人も全然いなくて、そんな中でその先生が飲みにつきあってくれていました。

福島に来てばかりの時期をすごい楽しい時間を過ごさせてもらっていました。そこでコロナのパンデミックがありました。

その期間は飲みに行けませんでしたよね。パンデミック前の楽しい飲みの時間と感情とが結びついていて、その先生とも結びついていて、すごい楽しい感情が出てくるっぽいなということに気づきました。

条件づけという学習理論で言われることなんですけれども、場所と嫌な経験、例えばパニック発作が起こった場所で何か嫌な気持ちになってくるみたいなもので、場所と感情が結びつくということがあるのですが、その反対で先生の顔や飲みの場とポジティブな感情っていうのがどうやら結びついているっぽいです。

オンラインであっていた人に、オフラインでも会えた時は楽しかったし、嬉しかった。ぱんだ先生とか、岩野さんとか、久々にオフラインで会った時も思ったんですけど、何かすっごい楽しいんですよね。

ひととポジティブな感情、過去に楽しい経験をたくさんさせてもらっていたので、そういうのが結びついているっぽいなと思います。

逆に言うと、ぱんだ先生や岩野さんと会うとたばこを吸いたくなるみたいな、そういう条件づけもされているっぽいですけどね笑

昔、よくいっしょに喫煙所に行ってましたから、そのときの記憶がよみがえるのか、顔を見るだけでタバコが吸いたくなります。

ポジティブな経験は強みになる


ちょっと別の話なんですけど、コムドットの大和さんとプロデューサーの佐久間さんがレッドチェアという番組で対談しているのを見て、コムドットの大和さんの行動原理の一つに「仲間と思い出をたくさん作りたい」というのがあったんですね。

YouTubeを通して偉業を成し遂げ続けて、それをポジティブな仲間との思い出にしたいみたいなことを言っていたんです。

これ大事だなと思って、先ほどお話ししたように、どこかでふとした瞬間に楽しい気持ちや記憶がよみがえってきたり、また会った時にはあのときは楽しかったねみたいな記憶がよみがえってくるものです。

過去のことを振り返っていると、その昔、私が大学院の修士時代に心理士のトレーニングをうけていた時、大学附属センターでカウンセリングをする機関があるんですけど、そこの先輩に教えてもらったのが

こういうところに来る子って、普段いい経験ができていないというか、しんどい経験をしていることも多い子もいて、センターに来た時にポジティブな経験をしてもらって、それが将来の何か強みになるように

といった話をされているのを思い出しました、多分そういうことなんだなあというふうに思いました。

ネガティブな経験ばかりだと、人生頑張れなくなるように折れてしまう瞬間もあるのかもしれません。これからでもだいじょうぶなので、少しでもポジティブになれる経験をしておいた方が、時が経った時に「そのことがあるから頑張れる」というのもあるのかなと思います。

もちろん単一の原因はなくて、色々なものが重なっていることではありますが、ポジティブな経験をするというのも一つ大事なことなのかなと思います。

ラジオネームとポジティブな感情


余談です。

私もラジオをやっていて視聴者の方からお便りをもらって、お答えしてるんですけど、

何か面白いラジオネームの人とか出てくると(例えば、ジョンコナーさん、ダイナマイト四国さん)、名前を見聞きするだけでも、すっごいポジティブな気持ちになれます。

そんななかで、ラジオのお便りで、「それ、タンクトップすね」さんという方からお便りがきました。

これ聞いた瞬間に、なぜか笑顔になるあおき、「あ、これ何かめちゃくちゃと自分のポジティブな記憶の中に何かある単語だぞ」と思ったんですけど、エピソードが思い出せず。

なんだ、これ、でもなんかすごい幸せな気持ちになれる単語だなと思っていた。

そんなときからしばらくのときが経ち、小学校からの同級生の東京の友達のところに遊びに行ったら、その当時いっしょによく遊んでいた友達が「それ、タンクトップすね」という名前で送ってくれていたということを聞きました。

お正月にその友達と会って、「それ、タンクトップすね」の語源のエピソードを聞いてきました。

あれは18-19歳の頃なので、もう15年以上も前の話です。

友だちは服屋をやってたんですけれども、僕よくそこの服屋さんに遊びに行っていたんですね。

あまりに自然にそこにいたからか(?)、お客さんがきたときに商品を手に持ったお客さんから、「これどういう商品ですか?」って尋ねられたんですね。

店員さんと間違えれた僕はとっさに、

いや、それタンクトップすね」って、見たままそのまま回答。

その後、めっちゃその友達と二人で爆笑したみたいなそういうようなエピソードとの結びつきでした。あれ、面白かったなあ。

こころの中で忘れちゃっている時でも、言葉とのポジティブな結びつき、ひとのポジティブな結びつき、場所とのポジティブな結びつき、そういうのをこれから積み重ねていけるといい人生になるのかなと思います。

それでは最後までお付き合いいただいて、ありがとうございました!

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筆者 あおきしゅんたろうは福島県立医科大学で大学教員をしています。大学では医療コミュニケーションについての医学教育を担当しており、臨床心理士・公認心理師として認知行動療法を専門に活動しています。この記事は、所属機関を代表する意見ではなく、あくまで僕自身の考えや研究エビデンスを基に書いています。

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