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推論の誤りとメンタルヘルス

福島県の医学部で学生教育をしながら、心理カウンセラーをしたり、研究をしたり、YouTubeの運営をしたりしてるあおきしゅんたろうです。

うつは、気分が持続的に沈んでいる状態であり、日常生活に悪影響を及ぼすことが多いです。

うつの原因はさまざまですが、特定の思考パターンである推論の誤りというものが大きく関与していると考えられています。

今回は、うつに起こりやすい推論の誤りについてお話しします。

推論の誤りとは、自分や周囲の状況を、客観的な現実よりも否定的に捉える思考パターンのことです。

うつを引き起こすだけでなく、症状を悪化させる原因にもなります。以下に、うつに起こりやすい推論の誤りの例をいくつか挙げてみます。

全か無か思考

物事を全か無かで考える傾向です。白黒思考、0-100思考とも言えるかもしれません。

例えば、「完璧にできなければ、ダメだ」というように極端な評価をすることで、自己評価が低下し、うつが引き起こされることがあります。

過度の一般化

一度の失敗やミスを、自分全体に適用する考え方です。

例えば、「今回のプレゼンが失敗だったから、私は何をやってもダメな人間だ」と考えると、自己評価が低くなり、うつにつながります。

マイナスのフィルター

良いことや成功を見過ごし、悪いことや失敗にばかり焦点を当てる傾向です。

例えば、「部長からの褒め言葉はただのお世辞だ」と考えてしまい、自分の価値を認められなくなります。

根拠のない思い込み

根拠のない前提に基づいて、自分や他人を評価することです。例えば、「私は嫌われている」と決めつけることで、他人とのコミュニケーションが難しくなり、孤立感が増してしまいます。

これらの推論の誤りが、うつの症状を引き起こすと言われています。その結果として、生活が思ったようにいかなくなったり、悩みが増えてしまう場合もあるかもしれません。

このnoteでも、こういった考えを適応的にして行く方法をいくつかご紹介していますので、もしよろしければ参考にしてみてくださいね。

もし1人で対処するのが難しいときには、専門家の力を借りることもできます。1人で悩みすぎず色んな人の力を借りて、問題に対処できればいいなと思います。

それでは最後までお付き合いいただいて、ありがとうございました!

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筆者 あおきしゅんたろうは福島県立医科大学で大学教員をしています。大学では医療コミュニケーションについての医学教育を担当しており、臨床心理士・公認心理師として認知行動療法を専門に活動しています。この記事は、所属機関を代表する意見ではなく、あくまで僕自身の考えや研究エビデンスを基に書いています。

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