見出し画像

大切にしたいことをことばにしよう【noteで行動活性化その5】

この記事を読んでいくと、ふだんの行動を整えることで、調子を少しましにしたり、今よりも満足できる生活を手に入れる手助けになります。

こんにちは、あおき@福島県立医科大学です。心理士です。「noteで行動活性化」の第5弾です。前回は「できることを考えるためにまずは現状を把握してみましょう」というお話をしました。

この先なにができるだろうか?を考えていくわけですが、なにかしましょうよ!といわれたって、なにをしたらいいのかわからないよ!ということもあるかもしれません。そこで今日は「どういう方向に動いていくのがいいか?」を考えていきたいと思います。

◇マガジンにしましたので全体はこちらからご覧ください◇


第5回目 どういう方向性で行動をえらぶ?

画像2

活動といっても、膨大な数ほどあって、何をするかを考えたり、たくさんの中から決めるのは至難の業です。今日の晩御飯何にしようを考えるのだってたいへんですよね。

そういうときに、なにをしたらいいのかの参考になることがあります。それは、みなさんが「大切にしたいこと」をことばにしてみることです。「大切にしたいこと」をことばにしてみると、「何をしたらいいのか」が見えてきます。

かち

上の例で行くと、大切にしたいことは「社会に貢献したい」です。そうすると自然とやりたい行動が見えてきて、今やってる行動に意味づけされます。

仕事をしている人は多いかもしれませんが、「社会に貢献するために仕事をすると考えたほうが達成感が得られる」かもしれません。晩ご飯を決めるときにも、「晩ご飯のことで悩むよりも、他のことを考えたい」となり、サイコロで決めようというようにできるかもしれません。

大切にしたいことをことばにしてみましょう


大切にしたいことを明らかにするために自分自身に以下の質問をしてみましょう。

・どんな生き方をしたいですか?
・この人生で過ごす時間をどのように過ごしたいですか?
・どんな人間になりたいですか?
・状態が良くなったとしたらどんな人生を歩みたいですか?
・自分のどんな良さや強みを伸ばしていきたいですか?
・周りの人とどんなふうに付き合っていきたいですか?
・どんな未来になればいいですか?

なにか紙やスマホなどにことばにして書いてみましょう。

たとえば、仕事や教育を大切にしたい場合は、自分を表現したい、社会の役に立ちたいなどが大切にしたいこととしてあがるかもしれません。成長や健康をだいじにしたいばあいは、健康のために活動的でありたい、新しい観点や考え方を取り入れたいとなるかもしれません。そのほか、人間関係や余暇などいろいろなことが大切にしたいこととして上がると思います。

そうすると、健康のために活動的でありたい、を大切にしたい人は、ウォーキングやストレッチをする、人と会うがしてみたい行動として上がってくると思います。新しい観点や考え方を取り入れたいのばあいは、景色を見に行く、いろいろな人の話を聞くなどが行動として上がってくるでしょう。

もし、すぐわかんないやという場合はそれでもかまいません。日常生活を送る際に、じぶんってなにを大切にしてるんだろう?と考えてみましょう。満足できたり、楽しいと思える活動に共通する要素が、いま大事にしたいと思っていることの可能性もあります。

大切にしたいことを明確にすることの効果

画像3

大切にしたいことが明確であるほど、どういう行動をしたらいいかがわかるようになります。自分が何かを成し遂げようとするときにその背中を押してくれるので、行動を起こしやすくなります。そして、行動したあとの満足感が続くので、やり続けることができます。

ひとが大切にしたいことはひとの数ほどあります。例えば、友人関係を大切にしたい場合、友人に電話をかけたり、食事に誘うこともできるかもしれません。仕事を大切にしたい場合、仕事に穴を空けないようにリフレッシュするという行動を選ぶこともできます。

大切にしたいことは、達成できるゴールではなく、人生における方角です。コンパスに例えることも出来ます。例えば、札幌から函館に向かうということが目標、そしてその方角を指し示す南が価値ということになります。南にはいくらいったとしても辿り着くことはできません。ただし、函館に行くということは南に向かうということに沿っています。

ただし、大切にしたいことに向かうときに苦痛はつきもので、その道は常にまっすぐとは限りません。例えば、サッカーが上手くなりたい場合、厳しい練習をして、何度も失敗をすることがあります。試合にも負けるかもしれません。けれど、試合に負けて悔しい気持ちになることは、大切にしたいことに沿っていないのではありません。精一杯プレーをして、自分の中に充実感を感じることができます。上手くいかないことが多いとしても、後悔することや「あんなことしなければ良かった」と自分の経験を否定しにくくなるといえます。

画像4

大切にしたいことをことばにできたら、あとは大切にしたいことに向けた行動を考えていきます。やっと、行動活性化の本体までたどり着いた(笑)。ここからが一番の肝です。

次回の「noteで行動活性化」では、「大切にしたいことに向けた行動ってなんだろう?」についてご紹介します。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

筆者 あおきしゅんたろうは福島県立医科大学で大学教員をしています。大学では医療コミュニケーションについての医学教育を担当しており、臨床心理士・公認心理師として認知行動療法を専門に活動しています。この記事は、所属機関を代表する意見ではなく、あくまで僕自身の考えや研究エビデンスを基に書いています。

フォローやチャンネル登録してもらえたら泣いて喜びます!

Twitter @airibugfri note以外のあおき発信情報について更新してます。

Instagram @aokishuntaro あおきのメンタルヘルスの保ち方を紹介します(福島暮らしをたまーに紹介してます)。

YouTube ばっちこい心理学 心理学おたくの岩野とあおきがみなさんにわかりやすく心理学とメンタルヘルスについてのお話を伝えてます!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?