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漫画感想:『あかのたち』2巻 / 海道ちとせ

表紙は瀧と周一の男子組。

『あかのたち』2巻 / 海道ちとせ

てっきり2巻の表紙は瀧か周一のどちらかだと予想してましたから意外でした。で、気は早いけれど2巻で表紙にならなかったどちらかが3巻の表紙になるんだろうとも。

大阪遠征で敗戦続きの朱音あかね。落ち込む朱音は遠征先で思いがけず瀧と再会。瀧が自分を覚えてくれていたことに嬉しくなる朱音だったが、瀧が今や中学で無敗神話を誇った強豪だと知り距離を感じてしまう。

「朱音は朱音の武器を生かせばいい」──瀧のこのアドバイスとチームメイトたちとのやりとりから自分なりの戦術を思いつく。それはがむしゃらに戦い、相手が攻撃したくなったところで真っ向勝負に持っていく作戦。

“諦めないこの根性が あたしが誇るべき武器なんだ”

『あかのたち』2巻より、朱音のモノローグ


さて大阪遠征、ラスト3日目を三戦三勝で終えた朱音でしたが、何と帰りのバスに置いていかれてしまいます。あわあわしているところに現れたのは、何と瀧! 彼もまた帰りのバスに置いていかれた一人でした。

夜行バスの時間までしばし大阪の街を散策する2人。朱音はこれを機会に瀧との3年分の距離を縮めようとします。最初こそ失敗する朱音でしたが、小学生時代、ともに稽古で汗を流した仲、元のような仲になるまでそう時間はかからなかったですね。

帰りの夜行バスで眠っている朱音にさわろうとした隣のおじさんに牽制する瀧。

「人の大事なもんに勝手に触るな」

そう言って自分のジャージの上を朱音にかける瀧。
6話の沸きポイントその1。

一方で遠征試合で瀧に瞬殺された周一は考え込んでいた。

“この先がどんなに孤独な道でも あいつが追いかけて来るのなら”

2巻6話より瀧のモノローグ

“この先がどんなに無謀な道でも 朱音の隣で在り続けるために”

2巻6話より周一のモノローグ


「この道は誰にも譲れない」


上下のコマで瀧と周一、男子2人の思いがシンクロするシーンが6話の沸きポイントその2です。

うきょ────!!沸


7話からはIH予選編。
個人戦に出られることになった朱音は久しぶりの公式戦を前にして緊張。
しかしその緊張を解きほぐしてくれたのが応援席にいた瀧の姿だったところが7話の沸きポイント。

たきあか────!!尊


(しかし朱音は恋愛フラグをへし折ってくるタイプのヒロイン)


8話は男子組メインのIH予選回。
瀧がいる強豪校の主将と対戦することになった周一。対策を練っていたところで寝ていた瀧を踏んでしまう。
瀧、遠征で一度だけ喋っただけの周一をいきなり呼び捨て。朱音とは逆のタイプの距離感迷子…。笑
周一ははじめ名黒くん呼びでしたが、瀧のアドバイスと試合を経て呼び方が変化したのが8話の沸きポイント。

「言われなくても すぐに瀧のことも追い抜いてやるよ」

沸────!!

瀧と周一、男子2人のライバル関係尊…。
でもこの2人、もし朱音がいなければ出会うこともなかった2人だと思うので、そう思うと人の縁…。

さてストーリー的には順番が変わりますが、7話後半で登場した紫莉亜ゆりあという子が厄介なキャラで。
自分が勝つためには対戦相手にわざと攻撃を外したりする厄介なキャラ。
朱音も紫莉亜と対戦し重度の打撲傷を負わされますが、それでも紫莉亜を許します。
ですがチームメイトの翠が紫莉亜との対戦で怪我を負わされた時は、普段は温厚な朱音が静かにキレます。

“あんなの試合じゃない 剣道じゃない ただの暴力だ”

2巻9話より朱音のモノローグ


紫莉亜の「暴力」に今後どう立ち向かっていくかが物語のキーになりそうです。




5話の感想は書いてなかったので6話から。

6話

7話

8話

8話の感想で「ここまでが2巻収録」と憶測で書いちゃったけれど9話までの収録でした。

9話

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