ディスクレビュー:Plastic Tree『Plastic Tree』
出だしの一音目から優しく心に沁み込む音。
ここ数年のギスギスした世の中が音に反影されたように思った。
特筆すべきは、近年の曲の長さは短い方がいいという風潮に逆行するかのような各曲の長さ。全10曲中、4分超えの曲が8曲。うち6分超えの曲が3曲、そのうちの1曲でエンディングを飾る『夢落ち』はなんと9分48秒という10分にも迫る長さだ。反対に一番短い『シカバネーゼ』でも3分40秒。完全に風潮とは逆行している。でもこれを長いと感じるか短いと感じるかはあなた次第。
無論、わざと長くして