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無意識に人を操る19の洗脳テクニック【雑学・豆知識】

自己の意志を保つ:洗脳から自由になるための心理学的アプローチ

あなたが自分自身の意志を保つためにはどうすれば良いのでしょうか?他人や社会の常識に左右されずに、自分の意志を貫くための方法を探求しましょう。

情報の海に溺れずに生きるための一つの鍵は、クリティカルシンキング、つまり批判的思考です。これは情報を受け入れる前に、それが真実であるかどうかを疑問視し、分析する能力のことを指します。

特定の視点や情報に流されやすい人々は、しばしば他人の視点や考え方を強制される傾向にあります。特定の視点から物事を見るように誘導されると、その視点以外から物事を見ることが難しくなります。これは、無意識のうちに他人の影響を受けてしまう、いわゆる「洗脳」の状態です。

他人を特定の方向に誘導しようとする人々は、多くの心理的なテクニックを駆使します。しかし、そのテクニックを理解していれば、他人の意図に気づくことができ、自分自身を保護することも可能です。

この原則は、投資やビジネスの世界でも同様に適用されます。多くの人々は、流言飛語や社会の動向に流されて、物事の判断を下すことがあります。仕事の選択、商品の購入、ビジネスの重要な決定、投資先の選択など、多くの場面で人々は特定の方向に流されています。

ニュースや情報を鵜呑みにする人々と、それによって社会がどの方向に進むのかを考える人々との間には、大きな違いがあります。人々が無意識のうちに思い込みや洗脳されるメカニズムを理解することで、多くの人々が見落とす可能性を掴むことができます。


批判的思考を磨く:間違いを避けるための必読書籍

クリティカル・シンキング(批判的思考)を鍛え、多面的な視野を持つために役立つ書籍をいくつかご紹介します。これらの本は、財務や投資、そして人生の重要な決定を行う際に誤りを避けるための洞察を提供します。

まどわされない思考 非論理的な社会を批判的思考で生き抜くために The Irrational Ape
世界がクリアに見えてくる22章。2019年アイルランドベストセラー
人間を他の動物と分けるものは、「思考力」だ。何が正しく、何が嘘かを見抜き、判断を下す。──はずなのだが、実際は人間は情報を読み間違い、だまされ、偏見や無知によって、誤った判断を下しがちだ。なぜこのようなことが起こるのか?物理学者でガン研究者、科学ジャーナリストとして、あらゆる種類の間違った判断を見てきた著者が、旧ソ連から中国、アメリカ、オーストラリア、イギリス、アフリカなど全世界の実例を挙げながら、まどわされずに思考するために何に気をつければいいのかを説く。読むうちに、頭がクリアになり、世界がくっきり見えてくる。

変動する世界で学び続ける:情報分析のための必読書

この急速に変化する時代において、重要な情報を適切に把握し、それを学びと成長につなげるための方法を探求するなら、次の本が非常に参考になるでしょう。

勉強法 教養講座「情報分析とは何か」 (角川新書) 佐藤優
教養が身に付いている人は、勉強法が身に付いている。一生ものの知性を!!変化は、知性ある者しか読めない。教養が身に付いている人は、勉強法が身に付いている。一生ものの知性をこの手に!!いま、国際社会は危機的な状況にある。構造転換に入った世界の中で、多くの人は何が事実に基づき、何が印象操作に過ぎないのか判断がつかず、混乱している。動乱する世界の中、<情報>の洪水に溺れずに生きるためには、インテリジェンスが必要となる。その基礎から解説し、分析を真に支える教養とは何か、そして物事の全体像をつかむ知性をいかに身に付けるか、その勉強法を具体的に示す。情報の洪水を呑み込むインテリジェンス!!
■ウィキペディアは百科事典の代わりにならない
■メタの立場を見出せずに行き詰まると戦争になる
■謀略とは、実力以上の力を持っていると誤認させること
■基礎教育、中等教育レベルが国家の基礎体力を決める
■キンドルは二冊目を入れればいい
■放送大学の使い方
■ロシア語の達人の先輩からのアドバイス
■自分がどのような場にいるかという知識、それが前提だ
■新聞読みのうまい人から技法を盗む
■アンカーとしての古典をつくる
■数学に関する自分の欠損をしっかりと見てほしい
■実用文法はオックスフォード大学出版局が買い
■よろしくない自己啓発本や勉強本
■プライドを一回括弧の中に入れる、秘密のノート
■身に付けないといけないのは、歴史の知識
■教養に欠けた議論は一代限りにしかならないetc.
危機を直視できるようになると、世の中が少し暗く見えるかもしれない。
しかし、暗さは暗いと認識して初めて、明るくするための現実的方策を考えられるのだ。


無意識への扉:19の洗脳テクニックで人々の心に潜入する方法

(1)ネームコーリング

人や物にネガティブな名前をつけることで、その人や物に対する印象を操作するテクニック。

ネームコーリングとは、心理学的な仮説に基づくコミュニケーション技術であり、人々が他人の名前を呼ぶことで相手との関係性や信頼感を深める効果があるとされています。人は自分の名前を聞いた時に、脳が反応して注意を引きつけ、より親密な関係や信頼感を築くことができるとされています。また、人は自分が知らない知識やジャンルについては、ネームコーリングの影響をより強く受ける傾向があります。

一方で、事実としての裏付けが得られない場合には、人や物にネガティブな名前を付けて自分の意見を主張しようとすることがあります。このような場合、具体的な内容を説明するよりも相手を批判することに意識が向かいがちです。例えば、ベジタリアンが肉を食べる人を攻撃する際に、肉を食べる人たちを動物を苦しめる人たちと揶揄することがあります。しかし、このような議論は単純に「どちらが良いか悪いか」という問題ではなく、動物の苦しみに関する議論が深まると、植物の存在や家畜を飼っている人々の問題が浮かび上がってきます。

自分の意見に対して論理的な根拠を持てない場合、他人を攻撃することで自分を正当化しようとする傾向があります。つまり、自分の意見の正しさを示す根拠ではなく、自分とは異なる立場にいる人を攻撃することで、自分が正しいと信じ込もうとするのです。同じようなことが、まだFAXやアナログな方法しか使わない人たちが「今の若い奴らは…」と批判する場面でも見られます。彼らは自分たちの仕事の進め方を改善せず、自分とは異なる立場にいる人を攻撃することで、自己成長を遂げようとしているのです。

ネガティブな名前を付けられたとしても、感情的になる必要はありません。相手は一生懸命考えても自分の意見が正当化される根拠を見つけられず、皆さんを攻撃しているだけです。彼らは自分の意見を通す方法を見つけることができなかったため、攻撃に訴えるのです。このような行動には、相手の弱点があると言えます。

(2)グラッドワード

重要に聞こえるが、実際には意味がない単語を使用するテクニック。これにより、人々の感情や意見を操作する。

グラッドワードは、心理学において人々が良い感情を表す言葉や語句のことを指します。具体的には、「幸せ」「喜び」「感謝」「愛」といった感情を表現する言葉や、それらを含んだ文章やフレーズがグラッドワードに該当します。

ただし、これらの言葉や表現が洗脳や無意識へのアプローチとなると、重要に聞こえるものの実際には意味のない言葉として使われることがあります。特に、テレビに登場する一部のコメンテーターやスピーカーが、重要そうに聞こえる言葉や表現を多用しながらも、実際には中身が乏しい場合があります。

例えば、「正直」「公平」「最高」「しっかりとした対策を」「美しい国日本」といった表現が該当します。これらの表現は重要であるように思われますが、実際には内容が乏しく、ほとんど意味を持たないものとなっています。

もし中身のない表現を多用している人がいた場合は、その人は中身のない人と考え、生暖かく見守りながら軽くスルーすることが適切です。真の意味や価値がどこにあるのかを見極めることが重要です。

相手がこのようなことを言ってきた場合には、具体的な内容を簡潔に述べるようにアプローチすることが適切です。

(3)トランスファー

ポジティブな印象や象徴を使って自分のアイデアを伝えるテクニック。これにより、人々の感情や意見を操作する。

要するに、既に多くの人が好意を抱いたり価値を感じているものを自身の背景に組み込み、それを具体例として自分の意見を伝えるという手法です。

たとえば、アメリカでは愛国心が強いため、星条旗を掲げるだけで団結を促すことができます。また、自由という言葉を使うことで、アメリカの象徴としての意味を含めて自分の意見をより伝えやすくすることもできます。

一生懸命に女性の社会進出や男女平等を訴えて支持を得る政治家が存在します。
これは重要なことであり、誰もがそれを否定することはできません。
ただし、そのような発言をする政治家が本当に国を良くしているかどうかは別の話です。実際に訴えていることを実現できなければ、意味がありません。

トランスファーでは、既に多くの人が価値を認めているものを使用して、自身の意見を主張したりアピールしたりします。

もちろん、本当に実現しようと努力している人も存在します。ただし、女性の社会進出を熱心にアピールしながらも、選挙で掲げた公約を一切実現できない政治家も多く存在します。

彼らは、自身が達成したいことのために、既に社会や世の中が価値を認めている問題を利用しているだけです。

例えば、「年上の人は敬うべき」という意見があります。これは単に年齢だけで尊敬すべきだということではありません。

なぜ年上の人を尊敬すべきなのかというと、彼らは人生で培った様々な経験や知識から私たちに多くを教えてくれるからです。そして、その教えを受けることによってより良い未来を築くことができるのです。

もし私たち自身が良い未来を作るための知識を持っていないのであれば、そのような人々に敬意を持っていないのであれば、そのような人々に敬意を払う必要はありません。

自分が努力していないことを棚に上げて、無駄に年齢だけを重ねて目上の人に敬意を払うべきだと言うのはおかしな話です。とんでもない努力を重ねて時代を創った人たちもいます。何歳になっても努力を重ね時代を良くしていこうとしている年配の人もたくさんいます。

そんな人の恩恵だけを受けながら、努力することなくただ年齢を重ねただけの人に敬意を払えと言うのは、そうやって努力を重ねている人に対しても失礼です。

自分とは何も関係しないけれど、既に価値があるとか世の中が認めている概念を出して、自分の意見を通そうとしている人がいたら気をつけてください。このような相手に対しては、相手が印象づけようとしている価値と関係のないことだということをはっきり言って、その関係を断ち切ってください。

大切なのは、自身が信じる価値や実現したい目標に基づいて主張し、それを実現するために努力することです。他人の努力や信じられる価値を借りることで自身の主張を裏付けることは、一時的な成功をもたらすかもしれませんが、真の意味での変革や成果は生み出せません。

自己の努力と信念を持ちながら、誠実に行動し、自分自身の力で価値を創造しましょう。

(4)偽のアナロジー

実際には似ていないものを似ていると指示する方法。これにより、人々の認識や理解を操作する。

例えば、根拠やエビデンスがなく、過去の実績をもとに将来も同じように成長すると主張することも偽のアナロジーです。実際には似ていないものを同列に並べたり、比較対象自体が誤っていることがあります。

比較する場合には、特定の数字や条件を揃える必要があります。同じ集団をランダム化して比較したり、予算を一定に揃えてから比較するなどが必要です。
食べログの評価など、一般人でも気軽に入れるお店と、数万円以上もするような高級店を同じ星5つで比較することに意味はありません。支払った金額に応じて人々の満足度は異なるからです。

偽のアナロジーは世の中に溢れています。心理学の理論や研究内容を偽のアナロジーを使って誤解させたり、誤った解釈を与えることもあります。

例えば、「人間は右脳型と左脳型に分かれる」という説明は、脳の機能と個人の行動を過度に単純化し、科学的な根拠に乏しいです。
同様に、「知能は遺伝によって決まる」という説明や、「セロトニンが不足するとうつ病になる」という説明も、環境や教育の影響を無視しており、誤った解釈を与える可能性があります。

相手が比較する対象が本来的に誤っていることが多いため、データや根拠に基づいた正しい比較が存在するのか、注意深く見極める必要があります。

(5)証言

有名な人に自分のアイデアを支持してもらうテクニック。これにより、人々の信頼や信念を操作する。

有名人や権力者に自分の意見やアイデアを支持してもらう方法です。しかし、その有名人や権力者が実際にその議論についてどれほど知識を持っているのかを確認することが重要です。また、その支持によって何を得ることができるのかを考慮する必要もあります。

現在、芸能人や有名人によるダイエット方法や化粧品の広告が溢れています。しかし、これらの芸能人や有名人が世間で評価されているのは、通常、限定的な能力やスキルによるものです。特定のジャンルのプロフェッショナルである彼らが、全く関係のない商品を評価したとしても、それに意味があるのでしょうか?

また、研究者が推薦しているとされる商品が存在しますが、その研究者の実施している研究を見てみると、全く異なるジャンルについてしか行われていないことが多々あります。つまり、自身とは全く関係のないジャンルについてのみの研究が行われていることが少なくありません。

相手がビッグネームを持ち出した場合には、そのビッグネームが本当に専門家なのかを確認してください。

(6)庶民派アプローチ

自分が一般庶民と同じで、同じ悩みを抱えているとアピールするテクニック。これにより、人々の共感や信頼を得る。

政治家がよく利用する手法です。しかし、ただ庶民的な姿をアピールするだけでは十分ではありません。まず、一般の人々と同じ立場に立っていることをアピールします。普通さを極端にアピールすることによって、他人を説得する技法です。
しかし、単に同じ悩みを抱えていることを強調するだけではなく、自身が庶民であることを実感させるエピソードや具体的な経験を交えることが重要です。

また、庶民派をアピールすることによって、手っ取り早く行動してくれる人や身近な人々を集めることができます。彼らはあなたと同じ立場に立っていると感じ、共感しやすくなるでしょう。しかし、相手が庶民派を装っている場合には、ただそれに惑わされるのではなく、自分と相手との違いを明確に伝えましょう。

相手が庶民派をアピールしてきたら、まずは自分と相手の違いをはっきりと伝えましょう。立場や考え方が異なる人々も存在することを示し、相手の言動には慎重になるべきです。その上で、庶民派アプローチだけでなく、自身の独自の視点や経験を伝え、より幅広い視野を持っていることを示すことが重要です。

庶民派アプローチは有効な手法ですが、その効果を最大限に引き出すためには、より具体的で個人的なアピールが求められます。相手との違いを明確に示し、自身の独自性をアピールすることで、より深い理解と信頼を築くことができるでしょう。

(7)カードスタッキング

都合の悪い統計やデータを取り除いて話をするテクニック。これにより、人々の認識や理解を操作する。

カードスタッキングとは、トランプのイカサマを指す言葉です。この手法は、情報操作の一形態であり、扇動者にとって有利な情報を強調し、不都合な情報を矮小化または隠蔽することを指します。カードスタッキングは、敵の悪さを強調したり、扇動者が正しいことを強調するために用いられることがあります。

この用語に関する別の情報源によると、カードスタッキングの理解によって、人や情報に騙されることを防ぐことができます。また、自身がこの手法を使う場合にもメリットがあります。カードスタッキングを知ることで、情報の信頼性を測ることが可能となります。
さらに別の情報源によれば、カードスタッキングは、自らの主張に都合の良い事柄を強調し、悪い事柄を隠蔽する手法であり、情報操作の典型的な例です。この手法はマスコミ統制などでも使われることがあります

カードスタッキングは、情報の偏りやバイアスを生じさせる可能性があるため、注意が必要です。情報を評価する際には、異なる情報源や視点からの情報収集を行い、客観的な判断をすることが重要です。

(8)バンドワゴン

「みんなもやっていますよ」と言って洗脳するテクニック。これにより、人々の行動や選択を操作する。

バンドワゴン効果とは、ある選択肢を多数の人々が選択している現象が、他の人々に対してその選択肢を選ぶ意欲を増大させる効果を指します。

この効果に関する別の情報源によれば、バンドワゴン効果はさまざまな心理効果に関連しています。まず、スノッブ効果とは、特定の選択肢が一部の人々によって選ばれることで、他の人々がそれに対して強い関心や欲求を抱く現象を指します。ヴェブレン効果は、高価な商品やブランドが一部の人々によって選ばれることで、他の人々にもその価値があると認識される効果です。
また、社会的証明とは、他の人々がある選択肢を選んでいることが、他の人々にとってその選択肢が望ましいという社会的な証明となる効果を指します。さらに、アンダードッグ効果は、少数派や弱者が選択した選択肢が、他の人々に対して魅力的に映る現象です。

バンドワゴン効果はさまざまな場面で活用されています。商品のアピールにおいては、多くの人々がその商品を選ぶことで、他の人々にもその商品が人気であるというイメージを与えることができます。
また、SNSの活用においても、多くの人々があるトレンドや意見に賛同することで、他のユーザーにそのトレンドや意見が注目される効果があります。さらに、社会的評価の場面では、他の人々が賞賛や支持を示している選択肢が、他の人々にも好意的に受け入れられる傾向があります。

バンドワゴン効果は、人々の行動や意思決定に影響を与える重要な要素です。人々は他の人々の選択に影響を受けやすく、群れの中に属したいという欲求がバンドワゴン効果を生み出す一因とされています。

(9)黒白思考

情報や選択肢を二極化し、中間の選択肢を排除するテクニック。これにより、人々の思考や選択を操作する。

黒白思考(白黒思考)とは、別名「スプリッティング(分裂)」「全か無か思考」「二分割思考」とも呼ばれる思考パターンです。この考え方では、事象や人物、意見などを極端な二つのカテゴリに分け、中間やグレーゾーンを考慮せずに判断する傾向があります[。

白黒思考は、心理療法などのさまざまな分野で広く用いられていますが、その基礎となった理論は2つあります。具体的な理論名は明記されていませんが、心理療法において発展した考え方とされています。

白黒思考は、選択肢の範囲があるにもかかわらず、極端な2つの選択肢のみを考えることもあります。このような思考傾向を白黒思考と呼ぶこともあります。

白黒思考は極端な二分法に基づいており、中間の立場や多様性を排除する傾向があるため、柔軟性や包括性を欠くことが指摘されます。バランスの取れた判断や意思決定を行うためには、白黒思考に陥らず、複数の視点やグレーゾーンを考慮することが重要です。

(10)偽の因果関係

Aの後にBが起きると、AがBの原因であると決めつけるテクニック。これにより、人々の理解や判断を操作する。

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