マガジンのカバー画像

脳を刺激する!知的雑学トリビア・豆知識

44
アシモフ流!思考を解き放つ雑学の世界|アシモフが示したように、知識とは単なる情報の集積ではなく、その情報をどのように結びつけ、理解し、活用するかによって価値が変わります。本マガジ…
運営しているクリエイター

#学び

「フクロウは頭を360度回せる」と信じられているけど、実際には約270度しか回せないんだ。それでもすごい能力だけどね!【アシモフの雑学トリビア・豆知識】

フクロウの首の構造と可動範囲 フクロウはその独特な首の可動範囲で知られており、頭を約270度まで回転させることができます。この驚異的な能力は、フクロウの首の骨の構造と特別な血管システムによるものです。 1. 首の骨の構造 フクロウの首には14個の頸椎があります。これは、人間の7個の頸椎に比べてほぼ倍の数です。この多くの頸椎が、フクロウの首を非常に柔軟にするための基盤となっています。各頸椎は互いに独立して動くことができ、これが広い回転範囲を可能にしています。 2. 血管

コーヒーは水分補給にならない?って、ホンマかいな!の間違い雑学シリーズ12【アシモフの雑学トリビア・豆知識】

宇宙空間は無重力? 多くの人が宇宙は無重力だと思っていますが、これは誤解です。実際、宇宙飛行士が「浮いている」のは、彼らが地球の重力によって引っ張られながら地球を周回しているからです。この状態を「微小重力」と呼びます。無重力でないと証明するために、もしも真の無重力空間にいたら、物体はその場に静止してしまうはず。しかし、宇宙飛行士が微小重力状態で実験を行っている様子を見れば、完全な無重力でないことがわかります。 サメは決して病気にならない? サメが癌にならないというのも

知っておきたい!数学にまつわるよくある誤解/間違い雑学シリーズ10【アシモフの雑学トリビア・豆知識】

1. 数学は記憶力の問題である 誤解の由来: 多くの人が数学は公式や定理を覚えるだけの記憶力の問題だと考えています。 実際の事実: 数学は理解力と問題解決能力を必要とする学問です。公式や定理を覚えることは重要ですが、それをどのように適用するか、またその背後にある概念を理解することが重要です。 2. 数学は日常生活で役に立たない 誤解の由来: 数学は学校でのみ使われ、日常生活ではほとんど役に立たないと考える人が多いです。 実際の事実: 数学は日常生活の多くの場面で役

知っておきたい!心理学にまつわるよくある誤解/間違い雑学シリーズ09【アシモフの雑学トリビア・豆知識】

1. 左脳と右脳の性格分け 誤解の由来: 左脳は論理的思考、右脳は創造的思考を司ると一般的に信じられています。これに基づいて、右脳型の人は創造的で、左脳型の人は論理的だと言われます。 実際の事実: 脳の特定の領域が特定の機能を持つことは事実ですが、左脳と右脳が完全に分業しているわけではありません。両側の脳は常に相互に連携して働いており、創造的な思考や論理的な思考は両側の脳が協力して行っています。 2. IQは知能の唯一の指標 誤解の由来: IQテストが知能を完全に評

知っておきたい!音楽にまつわるよくある誤解/間違い雑学シリーズ08【アシモフの雑学トリビア・豆知識】

1. モーツァルトを聴くと頭が良くなる 誤解の由来: 「モーツァルト効果」という考え方が広まり、モーツァルトの音楽を聴くと知能が向上するという説が信じられています。 実際の事実: モーツァルト効果に関する研究は限られており、知能向上の効果があるという明確な証拠はありません。音楽を聴くことで一時的な気分の改善や集中力の向上があるかもしれませんが、長期的な知能向上には結びつきません。 2. ベートーヴェンは完全に聴覚を失ってから音楽を作った 誤解の由来: ベートーヴェン

知っておきたい!身体にまつわるよくある誤解/間違い雑学シリーズ07【アシモフの雑学トリビア・豆知識】

1. 髪と爪は死後も伸び続ける 誤解の由来: 死後に髪や爪が伸び続けるという説は広く信じられています。 実際の事実: 死後に髪や爪が伸びているように見えるのは、体が乾燥して皮膚が縮むためです。これにより、髪や爪が伸びているように見えるだけで、実際には成長はしていません。 2. 人間は脳の10%しか使っていない 誤解の由来: 人間の脳の大部分は未使用であるという神話が広まっています。 実際の事実: 脳はその全体を使っており、特定の瞬間にはすべての部分がアクティブでは

知っておきたい!言語にまつわるよくある誤解/間違い雑学シリーズ06【アシモフの雑学トリビア・豆知識】

1. エスキモーには「雪」を意味する言葉がたくさんある 誤解の由来: エスキモー(イヌイットやユピック)の言語には「雪」を意味する言葉が数百もあるという説が広く信じられています。 実際の事実: イヌイットやユピックの言語には「雪」を表す複数の言葉がありますが、それは他の多くの言語と同様です。これらの言語は複合語を作りやすい構造を持っているため、雪の状態や種類を具体的に表現することができますが、数百もの異なる単語が存在するわけではありません。 2. 英語は最も難しい言語

宇宙の音がきこえる/間違い雑学シリーズ05【アシモフの雑学トリビア・豆知識】

1. 宇宙は完全に静かである 誤解の由来: 宇宙は音を伝える媒体(空気)がないため、完全に静かだと信じられています。 実際の事実: 宇宙空間自体には音を伝える媒体がないため、音が伝わらないことは事実です。しかし、宇宙の特定の領域では、ガスやプラズマが存在し、それらを介して音波が伝わることがあります。例えば、銀河団内のガスを通して音波が伝わることが観測されています。 2. 金星は地球の双子惑星である 誤解の由来: 金星が地球に最も近い惑星であり、大きさや構造が似ている

ブラックホールに吸い込まれない方法/間違い雑学シリーズ04【アシモフの雑学トリビア・豆知識】

1. ブラックホールはすべてを吸い込む 誤解の由来: ブラックホールは全てを吸い込み、逃れることはできないという印象が強くあります。 実際の事実: ブラックホールの引力は、他の天体と同じようにその質量に依存します。ブラックホールのイベントホライズン(事象の地平線)に近づかない限り、周囲の物体は安全です。太陽がブラックホールになったとしても、地球はそのままの軌道を回り続けます。 2. 宇宙は完全な無重力状態 誤解の由来: 宇宙飛行士が無重力状態で浮かんでいる映像から、

泳げ!ナマケモノくん/間違い雑学シリーズ03【アシモフの雑学トリビア・豆知識】

1. カメは遅い動物 誤解の由来: カメは常に遅く、のろのろと動く動物だと一般的に信じられています。このイメージは童話『ウサギとカメ』にもよく描かれています。 実際の事実: カメの動きは種類や状況によって異なります。例えば、陸亀はゆっくりとした動きが特徴ですが、ウミガメは水中で非常に速く泳ぐことができます。ウミガメは時速35キロメートル以上の速度で泳ぐことができると言われています。 2. ミミズが二つに切れると二匹になる 誤解の由来: ミミズを二つに切ると、両方の部

電池を冷やしても長持ちしない/間違い雑学シリーズ02【アシモフの雑学トリビア・豆知識】

1. 牛は赤い色に興奮する 誤解の由来: 闘牛でマタドールが赤い布(ムレータ)を使って牛を興奮させるシーンから、牛が赤い色に興奮すると信じられています。 実際の事実: 牛は色覚が非常に弱く、特に赤と緑の区別ができません。彼らが興奮するのは布の色ではなく、その動きです。動くものに対して反応するため、ムレータの揺れやマタドールの動きに興奮して攻撃的になります。 2. 人の舌には特定の味を感じる部分がある 誤解の由来: 舌には甘味、酸味、塩味、苦味、旨味のそれぞれを感じる

ぼく見えるもん(こうもりさん)/間違い雑学シリーズ01【アシモフの雑学トリビア・豆知識】

1. ナポレオンは背が低かった 誤解の由来: ナポレオン・ボナパルトが非常に背が低かったという話は広く知られていますが、これは誤解に基づいています。ナポレオンの身長に関する誤解は、フランスの測定単位「ポワ(pieds)」をイギリスのフィート(feet)と混同したことから生じました。 実際の身長: ナポレオンの身長は約5フィート2インチ(フランスのポワ単位で)であり、これは約5フィート7インチ(約170センチメートル)に相当します。当時のフランス人男性の平均身長は約5フィ

「働かざる者食うべからず」は修道院の戒律【アシモフの雑学トリビア・豆知識】

「働かざる者食うべからず」という言葉を聞くと、多くの人はレーニンが言ったものだと考えるだろう。しかし、この言葉の起源はもっと古く、キリスト教の修道院の戒律にまで遡る。 もともとは新約聖書の一節で、パウロがテッサロニキ(ギリシア北部のエーゲ海に臨む港湾都市)の信徒に宛てた書簡の一節。 「働かざる者は食うべからず」という戒めは、早期キリスト教徒の共同生活の基本原則として用いられていたのだ。 具体的には、『テサロニケの信徒への手紙二』3章10節で、「働こうとしない者は、食べること

何にでもあてはまるものは科学ではない【憂世で生きる智慧】

アドラーの心理学理論の中心は「優越コンプレックス」にある。 彼は、「あらゆる人間の行動は、自分を向上したいという欲求(優越性の追求、または理想の追求)から生まれる」と主張した。 つまり、人は常に自己の価値を高めたいと考え、それが行動の原動力となるということだ。 1919年、哲学者カール・ポパーはアドラーと面会し、アドラー理論では説明がつかない子どもの患者の事例について話した。この時、アドラーはその患者を見たこともないのに、持論に基づいて容易に分析を行った。 ポパーは驚き、