宇宙の音がきこえる／間違い雑学シリーズ05【アシモフの雑学トリビア・豆知識】

1. 宇宙は完全に静かである

誤解の由来：
宇宙は音を伝える媒体（空気）がないため、完全に静かだと信じられています。

実際の事実：
宇宙空間自体には音を伝える媒体がないため、音が伝わらないことは事実です。しかし、宇宙の特定の領域では、ガスやプラズマが存在し、それらを介して音波が伝わることがあります。例えば、銀河団内のガスを通して音波が伝わることが観測されています。

2. 金星は地球の双子惑星である

誤解の由来：
金星が地球に最も近い惑星であり、大きさや構造が似ているため、「地球の双子惑星」と呼ばれることが多いです。

実際の事実：
金星は確かに地球に似た大きさと構造を持っていますが、その環境は極端に異なります。金星の表面温度は約475度（摂氏）に達し、大気は主に二酸化炭素で構成されており、猛烈な酸の雨が降ります。これらの条件は、地球の環境とは全く異なるものです。

3. 恒星は全て太陽のように輝いている

誤解の由来：
夜空に輝く恒星を見て、全ての恒星が太陽のように輝いていると考えることが一般的です。

実際の事実：
恒星の輝きはその質量、年齢、温度などに依存します。例えば、赤色矮星は太陽よりもずっと冷たく、暗い光を放ちます。一方、青色超巨星は太陽よりもずっと明るく、熱い光を放ちます。また、白色矮星や中性子星のように、ほとんど光を放たない星も存在します。

4. 土星の環は固体でできている

誤解の由来：
土星の環が固体のリングでできていると誤解されることがあります。

実際の事実：
土星の環は、無数の小さな氷や岩の粒子から構成されています。これらの粒子は非常に高速で土星の周りを回っており、まるで一つの固体のリングのように見えることがありますが、実際には粒子の集まりです。

5. 宇宙飛行士は無重量状態で骨密度が増す

誤解の由来：
無重量状態での生活は筋肉や骨に良い影響を与えるという誤解があります。

実際の事実：
無重量状態では筋肉や骨に負荷がかからないため、宇宙飛行士の骨密度はむしろ減少します。このため、宇宙飛行士は無重量状態での長期間の滞在中に特別な運動プログラムを実施し、筋肉や骨を強化する努力をしています。

これらの例も、広く信じられている情報が必ずしも正確ではないことを示しています。正確な知識を得るためには、科学的な研究や信頼性のある情報源を参照することが重要です。

「#間違い雑学シリーズ」の人気タグ記事一覧｜note ――つくる、つながる、とどける。

---

#雑学 #雑学メモ #豆知識 #今日の雑学 #学び #人文学 #教養 #トリビア #アシモフの雑学 #間違い雑学 #間違い雑学シリーズ  #勉強記録