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ノープラン大学生(単話.3)

将来のことなどあまり考えていない。
否、深く考えないようにしている。

目まぐるしく変化する現代において正確に人生設計をすること自体ナンセンスだと思っている。

スーパーコンピュータ級の頭脳を持っていれば話は別だが、あいにく僕のはポケベルである。

「今後はOOOという技術が来る」
「OOOはもう稼げなくなる」
「時代を先読みして行動しないとやばいよ!」

知るか

僕は3年後には死んでいるという死生観を持っている。
詳細は割愛するが、心の病気になった時そう決めた。

だから貯金も最低限しかしていない
死ぬタイミングで0になるように使い切りたい。

仕事だってそうだ。
「先行者利益」なんていい。無視である。

その時需要があるスキルを学んで下請けでゆるゆると稼ぎたいし、実際そうしている。HP制作の勉強を半年かけてやって今は下請けでちまちまやっている。

単価は高くないが労働環境も報酬も満足である。下請けといっても契約上は対等な立場なので嫌だったら断ることができる。

今後もこんなスタイルで生きていく。
”その日暮らし”という呼び方がしっくりくるだろう。

今その瞬間に命をかけたい。
キャリアアップだの老後だのは考えるだけ無駄である。
というスタンスである。

そもそも生きている保証がないのに金やら時間を突っ込むのは馬鹿げている。

もし仮に一文無しになったら実家に帰るなり生活保護を受けるなりなんだってできる。日本の社会保障は世界トップクラスである。近所の道端で餓死している人を見たことがあるだろうか。

利用できるものはもっと利用するべきだ。
僕は実家も自治体も国も社会もなんでも利用する。

迷惑をかけたり犯罪さえ犯さなければ何をしたっていいと思っている。

話が逸れたが、僕は今の楽しみを未来に先送りしたくない。
変化が激しく不確実で、先行きが不透明な未来に今の有り余る体力やお金をかけたくない。

その時その時で流行っているスキルや技術をその都度身につけ
稼げるうちに稼いで廃れたらまた別のスキルを身につける。

これでいいじゃないか。
というかこっちの方がよっぽど建設的だ。

今を存分に味わおう。
明日も元気に生きている保証などどこにもないのだ。



生活費になります。食費。育ち盛りゆえ。。