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コロナ自粛中に観た映画(◎○△×4段階評価)

4/6 殺し屋1◎
「殺し屋1」 山本英夫の原作漫画が好きなので視聴。原作とは話も主人公も違うし、浅野忠信無双って感じでしたが、全体的に配役や演技が良く、バイオレンスで倒錯していて良かった。

4/6 容疑者Xの献身 ◯
「容疑者Xの献身」 原作は未読。いつもの東野圭吾だった。日本人みんなこういうの好きだよね。評価高い理由は分かったけど、茶番だと言う人の気持ちも分かる。

4/8 ジョーカー△
「ジョーカー」 私はもっと、「壮絶な人生を送る可哀想な男がやむを得ず悪人になってしまう話」を想像してたんだけど、なんか、「ただの身勝手な男が人に迷惑かけまくる話」だったな、、、。このくらいなら人殺すほどじゃないし、同情の余地がない。

4/8 フィギュアなあなた×

4/10 愛なき森で叫べ ◎
劣化版「冷たい熱帯魚」。BGMの使い回しが気になった。園子温はもっと面白い作品(自殺サークル、恋の罪、冷たい熱帯魚、愛のむきだし、紀子の食卓、奇妙なサーカスなど)がいっぱいあるので、わざわざこれを観る必要ないかと。園作品全部観たい人以外は観なくていいです。

4/11 リバーズエッジ◎
「リバーズ・エッジ」 原作に結構忠実で面白かった!感動した。セックス、ドラッグ、バイオレンス、いじめ、自殺、同性愛、過食嘔吐。色んな青春が詰まっていた。

4/12 時をかける少女◯

4/13奇妙なサーカス◎
トリックとしては物凄くありがちなものなんだけど、随所に散りばめられた園子温ならではのエッセンスが良かった。これは良き愛憎劇。

4/14 羊たちの沈黙△

4/15人魚伝説△

4/15 ピーチガール×

4/16 愛のコリーダ◎
映像がすごくいい!特に、赤の位置。
「何色がどんな形でどの位置にあると快い」って、わりと普遍的な、人間の無意識下にある共通した感情ですよね。そこを突き詰めていきたいので、その勉強には映画ってすごく効果的だなと思います。娯楽映画やB級映画も挟んでるので時間はいくらあっても足りませんね。

4/16 ファミリーウォーズ×

4/17 「ブレードランナー」△
映像は普通だけど、サイバーパンクな美術がかなりよかった。
思ったより、ガチガチなSFではなく雰囲気映画だった。

4/18「 貞子vs伽椰子」△
リングと呪怨のファンディスク。うける。
キャラクターが完全に漫画。

4/18「哥」◎
ウルトラマンでお馴染みの実相寺昭雄監督。映像がすごく綺麗で、映画というより映像作品。ハイコントラストと逆光のシルエットの多用が印象的。基本黒がかなりの割合を占めていて、だからこそ白の光が映えている。白黒の位置関係や配分が良い。モノクロ映画ならではの美しさ。これは紛れもなく名作。

4/19 「少女地獄1999」◎
山内大輔の赤い密室より良い。中身からっぽなB級ホラーだけど、少女が不幸な目に遭うのは好きだし、雰囲気やキャラクターがかなり良かった。カルト映画としてかなり楽しめる。

4/20 「ピンクフラミンゴ」△
思ったよりお下劣じゃなかった。当時は革命的だったのかもしれないが。

4/21 「徳川いれずみ師 責め地獄」○
一生ぶんの刺青を見た気がする。カルト映画として有名なのは頷ける。

4/23 「リアル鬼ごっこ(2015)」◎
園子温は原作を読まずにこれを作ったらしい笑
テンポ良くて、くだらないけど面白い。
怖くないからホラーではないかな。ただグロいだけ。
自殺サークルに似てる感じで、徹頭徹尾意味不明。だがそれが良い。
園子温好きなら楽しめます。

4/24 「ファニーゲームUSA」○
原作未視聴。リメイクだけど大体同じらしい。テーマソングがいいね!序盤の地味に家が侵食されていく不穏な感じが上手かった。テンポもいいから飽きずに観られた。映画の掟をことごとく破って作られてるらしい。まあ面白い。
鬱と胸糞は私の専門分野だから色々見てきてるので、今さらファニーゲーム程度では驚かなかったかな。

4/25 「鏡」○
アンドレイ・タルコフスキー。ストーリーにはハナから期待してなかったが案の定共感しにくいテーマだった。映像的には見せ場が数えきれないほどあって◎。だが、どのシーンを切り取っても綺麗かと聞かれるとそうではない。見せ場"だけ"感。モチーフに頼っていて画面構成的には普通。
例えば、綺麗な人が綺麗な場所で綺麗な格好をして綺麗なポーズを取れば綺麗なのは当たり前で。「綺麗」とはそういうことではないぞ、と言いたい。本当に映像がいい映画はどうでもいいシーンのどこのコマを切り取っても画面構成がいいから。
別にストーリーつまらなくていいし難解でも意味不明でもいいけど、それを凌駕する"何か"が欲しいよね。

4/26 「悪魔のいけにえ」○
「悪魔のいけにえ」観た。短いし期待してなかったのに結構面白かった。みんなキャラが濃すぎる、、、。まだ出てくんのかよって感じ。レザーフェイス可愛い。女性の恐怖に満ちた演技が上手い。これは続編観たいな。

4/26「 鉄男TETSUO」◎
開始2、3分ぐらいでこれは凄い!と思った。テンポのよさ、人物のまるでダンスのような動き、音楽に合わせたリズミカルな映像、そして圧倒的な演出力と表現力。ノリだけでグワっと観られる。こんなに愉快な映画もなかなかない。

4/27 「ライチ光クラブ」○
原作漫画のファンです。思ったより良かった。ミスミソウの監督なんだね。とにかくみんなはまり役。生身の人間が演じることで原作の「アングラで耽美な感じ」は薄くなって、代わりに「思春期の少年たちの無軌道な青春と暴力」っていうテーマが強くなってるように感じた。

4/28 「ロリータ」○
キューブリック。白黒映画はいいね。音楽もロマンティックで◎。長いけどテンポ良い。魔性の娘との禁断の愛と破滅。恋は墜ちた方が負けというのがよく分かった。

4/29 ゴッドファーザー ×
とにかく長かった、、。いや、長くても別にいいけど、長さを感じさせるのがダメなんだよ。ストーリーや心情に共感しにくくて微妙だった。私は映画には共感や心理描写をすごく重要視して観てるので、それがないと楽しめないな。。。

4/29 先生を流産させる会 ◎
1時間と短い作品ながらもよくまとまってたと思う。女子生徒と女教師の命をめぐる壮絶な戦いと教育と青春の物語。酷評されてるが、私は好き。着地点はどこなんだとヒヤヒヤして観てたが、オチは弱かったかな。

4/30 AKIRA ◯

5/3 ムカデ人間 ◯
これは良いB級バカ映画。思ったよりも面白かった。これは先頭の日本人と博士の言語のすれ違いを楽しむ映画だと思う。先頭がいなかったらこんなに日本でヒットしてないだろう。彼のセリフはほとんどアドリブらしい。

5/4 夢 ◎
「息をのむ美しさ」ってこういうことだなと。極彩色で描かれる夢の映像が素晴らしい。特にゴッホの絵画の中に入る回は圧巻。どうやって撮ったんだ。

5/6 さらば箱舟 ◯
期待通り映像が良い。全体的に寒色がかった画面に、布や鶏冠や炎による赤の差し色がチラチラ見えて印象的だった。赤と青でこんなに綺麗な配色が生み出せるのか、、、と感動。青空に青のリボンって配色も本当に使い方が玄人。普通怖くて出来ない。寺山は全部観たいな。

5/11 ショーシャンクの空に◎
これは名作ですね。洋画の中ではトップレベルに面白かったです。ジーンとくるエピソードが散りばめられていて、かといって臭くもない。20年間監獄にいた男の人生。2時間半短かったです。

5/12 絞殺 ◯
ATGだから映像を目当てで観たんだけど、ストーリーが凄く良かった。「家庭内暴力とエディプスコンプレックス」という、陳腐になりがちなテーマを真摯に描いていてリアリティがあった。79年作だが全然古さを感じさせない、今でも通用する普遍性ある作品だと思った。

5/16 来る ◎
「渇き。」や「告白」と同じぐらいよかった!この監督は目まぐるしく変わる映像がテンポよくて◎。後半スケールどんどんでかくなってて、盛大なバトルみたいになってて面白かった。ホラーエンタメですね。

5/21 ダイナー △

6/11 ブレアウィッチプロジェクト ×
なんか、喧嘩してばかりだったな、、、。いつになったら怖くなるんだろうと思ってるうちに終わってしまった。でも、こういう撮り方が当時は新しかったんだろうし、実際にこのテープが見つかったら怖いかもしれない。

6/14 無常 ◯
実相寺昭雄は哥に引き続き観るの二作目です。いやー、本当にアングルいいよね。序盤5分ぐらいからこれは非凡な映画だと感じた。白黒だから画面の構成美に集中でき、白黒映画ならではの良さがあった。もう、アート作品ですよね。内容は普通。

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