すいみんぐ

29歳。PET-CT検査を受けてみた!

こんにちは。ipadで日々お絵かきをしているaoitatanです。

今回は制作ブログとは別ネタ、健康に関する投稿です。実は今回、生まれてはじめての人間ドックでPET-CT検査を受けてみました

PET-CT検査とは・・”全身のがんなどを一度に調べることが出来る”検査。PETとは、positron emission tomography (陽電子放出断層撮影) の略で、放射能を含む薬剤を用いる、核医学検査の一種です。放射性薬剤を体内に投与し、その分析を特殊なカメラでとらえて画像化します。CTなどの画像検査では、通常、頭部、胸部、腹部などと部位を絞って検査を行いますが、PET検査では、全身を一度に調べることが出来ます。

これ、たまにニュースやテレビで聞く検査だったんですが、周りに受けたことがある人がいなくて気になってたんですよね。

PET検査ではがん細胞が糖をごはんにしているという性質を活かして、糖を含む薬剤を身体に注射し、体の一部にその糖が集まっていないかを全身まとめてチェックするそうです。がんがあるとそこに糖が集まることでがんが可視化されるとのこと。(驚)

そこに身体のかたちの異常を見るCT検査を組み合わせることで、より精度高く全身のスクリーニングを行うとのことでした!すげ~。

検査当日

朝、病院に行って受付。簡単な問診票を記入した後、アクセサリーや時計などを外して検査着に着替えます。健康診断などを受けるときによく着る、ゆったりしたズボンとはんてんのようなトップスでした。係りの方に案内されて、病院の地下にある検査病棟へ・・・・!

放射線を使った検査なので、完全に他のエリアからは隔離されているんですね。夫が先に呼ばれて、しばらく地下の待合エリアで一人で待っている時間が・・・窓もなく、ドアは二重扉で周りに看護士さんもお医者さんもおらず・・・ウィーンという何かの機械の音が妙に大きく響いていて・・バイオハザード感があって少しどきどきしました(笑)

放射線エリアへ!

放射線エリア内に呼ばれて、まずは血液採取。おやゆびに小さな針をぷちっとさして、ほんの少し血液を採ります。お医者さんに「PET検査で平成生まれの方、私初めてです」と驚かれました。主人も「お若いですね」的な事を言われたそうで、おそらく20代~30代で全身がんのスクリーニングをする人は少数派なんですね。PET検査は、予防的な観点でのがんスクリーニングだけではなく、がんの治療をしている人の転移や再発を精度高く見るためにもひろく活用されているそうです。

糖を点滴。体感まったくなし!

次に、PET検査の薬剤を点滴で入れていきます。検査のための薬剤ですが、造影剤検査とはちがってからだがぶわーっと熱くなったり等の副作用は起こりにくいそうです。いわゆるお砂糖水のようなものだそう。数分間で薬剤を入れていきますが私は特に全く体調や気分に変化なく、完全に感触は無でした。無。ちょっとおくすりをいれるのが不安だったので、ほっとしました。

90分間寝る(驚)

注射が終わったらリクライニングチェアが置いてある暗室に移動し、90分間じっとします!「寝ちゃってもいいですか・・!?」と聞いたところ「お時間になったら起こしに伺いますので、むしろ寝ちゃってください」とのこと。そして、検査開始までにこれをゆっくり飲み切ってくださいと、500mlのペットボトルのお水を飲みます!この90分は点滴した糖が全身にまわるための時間だそうで、動くと筋肉部分に糖がまわってしまい、正しくチェックできなくなるため、じっとしていなければいけないそうです!読書やゲーム、スマホや映画鑑賞も禁止!どこでも寝れる、が特技の私はちょびちょびお水を飲みながら無事爆睡しました。ちなみにお手洗いはどんどん行ってください。膀胱に薬剤が貯まらないようにするためだったと思います・・90分たったら、もう一度お手洗い行ってくださいと言われ、膀胱をからっぽにしたら、いざ検査開始!

いざCTマシンへ!

マシンがあるお部屋に移動!あおむけに寝て体を固定し、MRIのような輪っか状のマシンに身体をゆっくり通されていきます。といっても患者側は目を閉じてじっとしているだけ。またMRI検査のようなガンガン!ウィンウィン!といった爆音もなく(MRI検査は爆音がするので患者はヘッドホン着用、病院によっては音楽も流れます)、すーーーーーーーーっと身体がスライドしていくだけとにかく・・・・楽!胃カメラや内視鏡のように身体の内部に機器を入れない検査なので、ほぼ寝ているだけだった・・・

お会計&食堂でランチ

これで検査は終了です。注射10分、睡眠90分、マシン20分で合計2時間ちょいで終わりました。いや~楽ちん。お会計をすると・・「食堂でお食事をされていかれますか?」と!朝からお水以外NGだったので、おなかはぺこぺこ!今回昼食がついているプランで予約していたので、お会計をすませたら食券を受け取り、病院内のレストランへ!これがまた・・・・想像以上においしくてびっくりしました。

黒酢あんかけ海鮮オムライスだったかな・・!?小鉢にサラダ、フルーツ(メロン!!!)に大きなカフェオレも無料でした・・最高か!

4週間後、結果が到着!

3週間前後で結果を郵送・・と伺っていたので、毎日そわそわしていましたが、4週間で無事に到着!ファイルの中に、検査結果データが入ったCD-Rと、所見、血液検査結果、スキャン画像のプリントが入っていました!

夫も私も「全身にがんなどの明らかな悪性病変を疑う薬剤の異常な集積はありません」との記載に、ホッ。表記が分かりやすい。

その上で、各臓器に関してお医者さんからの所見コメントが書かれています。

私の検査結果

まずはがんが見つからなかったとのことで胸をなでおろしたのですが、所見のなかでいくつか自覚症状のない部位に関するコメントが・・・!

全身にがんなどの明らかな悪性病変を疑う薬剤の異常な集積はありません。肺野に明らかな異常所見を認めません。

脳・咽頭・唾液線・心筋・乳腺・肝臓・腸管・腎~膀胱にPET検査薬剤の生理的な集積を認めます(※もともと糖を消費する臓器にはがんがなくても糖が集まるため)。

虫垂内にCTにて高吸収域があり、虫垂結石の疑いがあります。無症状であれば心配ありませんが、虫垂炎の原因となることがあります。腹痛などの症状があれば医療機関を受診してください。


子宮内膜・左右の卵巣に薬剤集積が認められます。生理的集積の可能性が高いと思われます。右卵巣には2.5cm大の嚢胞があり機能性嚢胞が疑われます。あわせて念のため婦人科での確認をおすすめします。

腹水貯留を認めます。生理的なもので、特に病的意義はないと思われます。
肝臓・胆道系・膵臓・腎臓・副腎に特記すべき異常所見を認めません。

おいー!虫垂と卵巣にさらっと所見がついているではないかー!

どちらも全く自覚症状はないのですが・・・卵巣に2.5cmの嚢胞と言われるとシンプルに気になる私。いろいろ検索したところ、機能性嚢胞というのは病気ではなく生理的にできては消えていく袋の中に液体が入ったものだそうで。夫ともよく相談し、こんなに全身をチェックする機会もないので婦人科に行ったところ、問題なし(写っていた嚢胞はもうなくなってた)で一安心!これから虫垂も消化器内科でみようと思います。夫にはこういった所見もなかったのでとても安心しました。

また、一緒にやってもらっていた血液検査でピロリ菌の検査もしてくれてました胃がんの99%はピロリ菌への感染が原因と言われており、ピロリ菌があるかどうかが一緒にわかったのはよかったです!(夫婦ともにピロリ菌なし)

一度行けば安心。しかも痛くない!

人間ドックに行こう!と夫婦で話してからずるずると後ろ倒しになってしまい2年もたってしまったのですが・・・今回受けてみて、すごく安心できました!とにかく痛くないのがいい。婦人科検診とかフィジカルに痛いじゃないですか・・そういうのがないので精神的にも身体的にも気楽でした。

私が受けたプランではお医者さんによる診察も1回無料だったので、受けっぱなしで終わらず気になることがあればガンガン聞けるのもいい。5年に一回くらい受けてもいいかもと思っています。女性にとっては、乳がん検診や子宮頸がん検診などいわゆる婦人科検診系を毎年都度受けるのって結構面倒だし痛いと思うのですが、この検査でいちど精度高くチェックできるのは助かるなあと思いました。

PET-CT検査を予約したのはこのサイト

夫がこのサイトを見つけてくれて、ここから直接予約できました!PET検査以外にも、乳がん検診や脳ドックなど、自分がきになる検査メニューで検索がかけられて便利です!夫はPET-CT検査に脳ドック(MRI)もつけてました。初心者でもぴっと予約できたのでおすすめです~!受診日が近くなったらメールでリマインドをくれるのもいい。


気になる値段は・・・・やっぱり高い!

今回私が受けたPET-CT検査は、

・駅からの無料シャトルバス
・レストランでの昼食&ドリンク無料
(人間ドック受診者用にテーブルが確保されている)
・検査後医師への相談・診察が一回分無料

上記3点がついて、一人10万円(!)でした。いや~~パンチのある値段!
しかし全身を一度でまるっと、数センチレベルのがんまでスクリーニングするということで・・まあ・・高いんですが・・・納得感はありました。10万円払ったとしても健康を確かめたい。と言う気持ちですね。この金額にビビッて受診を2年間後ろ倒しにしましたw今はこの10万円をペイすべく、夫婦で節約生活をしています笑


PET-CT検査の注意点

この検査、注意点もあります。治療中・経過観察中の病気がある方、体内に金属がある方やペースメーカのある方等々、ご自身の体調や病状に応じて受けるべき検査も変わると思いますので、受診の際は必ずお医者様とご相談の上ご検討ください。

特に知っておくべきこととしては、PET-CT検査を受けると被ばくするという点。被ばくした放射性物質は、検査後に尿となって約1日で体外に排出されるそうです。それまで妊婦さんや赤ちゃん・子どもとの接触は避けてくださいとのこと!また自分自身が妊娠している場合も受診できません

およその目安として、FDG-PET検査では、約3.5~7mGyの被ばくをします。またFDG-PET/CT検査では、これにCT検査分の被ばくが加わり、約25mGyの被ばくをします
これらは、人体に影響が出るほどの量ではありませんので、ご心配ありません。但し、胎児あるいは乳児は、放射線の影響が出やすいので、妊産婦や授乳中の女性は検査を受けることが出来ません。検査前に妊娠の可能性がないことをご確認下さい。

私は特にこの量の被ばくであれば気にしないと判断し受診しました。

また、PET検査が不得意な臓器もあります。私が受けた病院の説明では胃がん、肝臓がん、尿路系のがん、極小のがんだそうです。元々糖がたまりやすい臓器のスクリーニングは不得意とのことで、エコー検査や胃カメラなど別の検査と組み合わせるとより精度が高くなるそうです。(私は会社で30代以上はバリウム飲む検査が健康診断についてるので、それでやろうと思っています)


がんを見つける前に・・はじめて保険入りました

先月夫婦でほけんの窓口にいってがん保険に入りました。がんは二人に一人がなる時代、なる前提で行こう・・ということで、全てのがん治療の費用がまるっと保障される保険を選びました。

こういった保険に入った際、適用期間が契約で決められていまして「いついつ以降に見つかったがんに対してのみ適用」というのがあります。私たちは6月1日以降に発見されたがん治療にのみ保険適用、という契約にしていたのでPET-CT検査は6月末に受診しました!万が一がんが見つかったときにせっかくの保険がおりないと困るので・・・!私は保険はまったくよくわかっていないのでほけんの窓口に突撃して色々聞きながら決めました。


以上!なが~~~~~いレポートでしたが読んでいただきありがとうございました~。

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