三島由紀夫もやなせたかし皆もおなじ作家だ / 20240422mon(317字)
自身の筆に、素人が抜けなかった頃、
君が信奉する大作家も絵本作家もおなじ作家。客層が違うだけだ。
師匠に言われた。これでぼくは目覚めた。
三島由紀夫もやなせたかしもおなじプロなのだ。読者を楽しませる土俵が違うだけだ。
「小説の世界をどのようにして描くか? 」
ぼくは「村上龍」「村上春樹」を教科書にした。
かれらの作品をいく度も読んだ。
己の小説がじぶんなりに、ようやく描けるようになって、皮肉なことが起こる。かれらの小説の「粗」が見え始めた。こう思うようになった。
しょせん小説家はペテン師だ。ぼくもその一員だ。
同業の感覚になったのだ。
大先輩のリスペクトは変わらない。
が、憧れは消失した。
短歌:
金閣寺
アンパンマンも
みなおなじ
ゆめ追う浮世
ペテンの世界
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