【短編小説】チートカードを手に入れた
ラメを含んだ翠色のふちは、光にあてると控えめな輝きを放った。ふちの内側はラメは施されておらず薄い黄色のベタ塗りで、これがその伝説のカードかと疑うほどシンプルなつくりだった。
題名の通り、大学2年の冬、私はチートカードを手に入れた。
チートカードとは?と思われた方も多いだろう。私の住む星では、パンやお菓子にオマケで入っているキャラクターシールの代わりに、"能力カード"というものが入っている。
大概が、字がほんの少し綺麗になるとか、ほんの少し姿勢が少し良くなるなど、あってもなく