交際、同棲、結婚
交際したらいつか別れる。同棲は別れの始まり。結婚するカップルや仲の良い夫婦も世の中にはいるけど、私がそちら側になることはない。結婚は人生の墓場。
そんなことを考えていた。
結婚という相手ありきのことに希望を持ちたくなかった。
望んだものが手に入らなかったときに傷つかないよう、予防線を張っていたのだと思う。
そんな私が結婚した記録。
■時系列
知り合う :2021年7月
交際開始 :2021年9月
同棲開始 :2021年11月
プロポーズ:2022年7月
結婚 :2022年10月
■交際
・きっかけ
夫とはLinkedinで知り合い、zoomで会話して、私の書いていたnoteがきっかけで実際に会うことになった。
最初のデートは蔵前の自由丁へ行った。私のホームタウンをご案内。
とても素敵な友達ができたと感じていつも楽しかった。
・交際
冒頭に書いたように、”交際=いつか別れる”という思考だったので、お付き合いするかもと思う一方、このままずっと友達関係でいたい気もしていた。
ぐるぐると考えた割に、交際の申し込みは即答した。
交際前からデートはカフェで作業することが多く、その時間が心地良かったことを書きながら思い出した。
■同棲
・提案
デートで私の地元を案内していたとき、一緒に暮らす提案を受けた。
お付き合いして1ヶ月、知り合って2ヶ月ちょっと。
私はシェアハウス暮らし、夫は家無し、お互いの家にも行ったことがない状況。
まず頭をよぎったのは「マンションどうしよう」。
私は自分名義で分譲マンションを契約したばかりだった。
契約時、夫の顔が浮かびつつ当時婚約してる訳でも一緒に暮らしてる訳でもないし、相談する方がおかしいかと思ったりして、一人で大きい買い物をした翌週、まさか夫がこんなことを考えているとは思わなかった。
次に、同棲したら早く別れが来るという考え。
交際と違って即答できずにいて、出勤前に会って話す時間を作ってもらったり、恒例になっていた朝zoomで不安やもやもやを共有していた。
好きだけど一緒に暮らすのは不安。まだ別れたくない。
文字にすると謎な思考だと思うけど、当時は本気でこんなことを考えてた。
夫には、私の不安に地道にお付き合いいただいた。
最終的に夫の”別れるとしても、薄めた12ヶ月を過ごすより濃い1ヶ月を過ごす方が良い”という考えが腑に落ちて決断した。
・タスク
共有する情報はスプレッドシート、一部notionで管理した。
タスク進捗、挨拶日程、買い物、共有口座のパスワード、月の予算など。
・親挨拶
”彼氏のお母さん”という存在に会うのは初めてだった。
緊張しつつも楽しい時間を過ごせたと思う。
後日夫より、私からお母さんへ送ったお礼はがきがテーブルのよく見える位置に飾られてることを教えてもらい嬉しかった。
私の両親は離婚しているので、父と母、それぞれの職場近くで会ってもらった。父が夫へ花束を持ってきたのはびっくりした。
・引っ越し
家は5件くらい見た記憶。
初期費用を出来るだけ抑えたいと考えていた私たちに
「家選びは妥協しない方がいいと思います。妥協すると短期間で引っ越してまたお金がかかることも多いので。2人とも家で仕事するならなおさら。」
と仲介業者さんからアドバイスいただいて、普通に初期費用のかかる今の家に落ち着いた。この家にして良かった。
私は20代で8回目の引っ越し。
夫は当時ネカフェが宿の生活。
お互い荷物が少ないのと、都内の移動ということもあり、作業はすぐに終わった。夫にレンタカーで迎えに来てもらって、運転が上手なのも安心した。
・同棲生活
同棲してすぐ、一緒に暮らして良かったと思った。
作った晩御飯を美味しいと食べてくれること、家事を能動的にしてくれること、メンタルケアしてくれること、毎日会えること、日常を一緒に楽しんでくれること、書ききれないけど良いことがたくさんあった。
夫のお母さんも素敵な方で、時々手紙のやり取りをしたり、LINEで季節の花の写真を送り合ったり、会うと色々頂いたりと関係ができた。母の日も一緒に過ごした。
恋愛に深入りしたくないと頭では考えていたけど、できれば結婚して、ずっと一緒にいたいと思うようになった。
とはいえ夫は仕事が忙しそうだし、数年後か30歳直前になった時、私から結婚したい旨を伝えて夫の意思確認をしようと考えていた。
■結婚
・提案
今日はプロポーズされそうでされない日だったな〜。
浅草ビューホテルの窓際でそんなことを思っていると、指輪が出てきた。
昨年無くしたのと同じ指輪。
プロポーズに対する憧れがなかったので、理想を考えたこともなかった。
夫は正解が分からない状態で、私の喜ぶ演出を考えてくれたのだと思う。
すごく嬉しかった。
・名前
プロポーズの数分後、苗字をどちらにするか話した。
夫はどちらでも良いと言い、私は自分の苗字を選ぶ憧れがあった。
夫の、男性の苗字にすることが当たり前でない考えが嬉しかった。
結局双方のフルネームの響きから、夫の苗字を選んだ。
名義変更は思ったより手間だった。
時間にゆとりのある方が変える、というのもありかもしれない。
・タスク
スプレッドシートで管理した。
”戸籍謄本の用意” ”挨拶日程調整” ”新姓判子注文”とか細々したものも書き出したところ、タスクは26項目になった。
これに加えて名義変更、内祝いの手配。
同棲してない場合はさらに引っ越し、カップルによっては式の準備もして、なかなか大変そう。
・親挨拶
夫のお母さんとは何度か会っていたので、同棲の挨拶よりも緊張しなかった。この日はお父さんのお墓参りにも初めて行った。今後は年に何度か行きたい。
私の両親への挨拶は、地元で両親が顔馴染みの居酒屋さんを選んだ。
父と母が同じタイミングで会ってくれて助かった。
父が会った時点で泥酔していたのには驚いた。
・両家顔合わせ
渋谷エクセルホテルにて、双方の両親と妹・弟も来ての食事会。
私の父が素面で来てくれてホッとした。
<ここまでのスケジュール>
・プロポーズ :7月23日(土)
・夫の実家挨拶:8月7日(日)
・私の実家挨拶:8月17日(水)
・両家顔合わせ:9月7日(水) プロポーズから1ヶ月半くらい
双方の実家が首都圏なので、結婚挨拶も顔合わせも楽だった。
・ささやかなお礼
プロポーズのささやかなお礼でパーラーイワイにご案内した。
この日のパフェは夫の好きなぶどう。
クレイジーウェディングは10代の頃から知っていて好きな会社だった。
一生縁のない業界だと思っていたので、こんな形でここで時間を過ごすことが出来て嬉しかった。
・マリッジブルー
諸々あって精神科に行ったら、形を変えたマリッジブルーだと言われた。
マリッジブルーとは無縁だと思っていた。
・婚姻届提出
この日はラブグラフを予約していて、朝から家で撮影だった。
役所での手続きはあっけないと聞いていたので、良い意味で想像と違う体験になって嬉しかった。
・結婚指輪
結婚指輪はなしで良いと自己解決していた。
結婚してしばらくした頃、夫と認識に相違があったことに気づき、話し合った結果作ることにした。
結婚前に作っておけば良かったなとほんのり後悔。
でも素敵な指輪ができて良かった。
刻印のイニシャルは私の名前を先に並べた。
順番に意味はなくても、その提案をしてくれることが嬉しい。
・結婚生活
結婚のお祝いで多くの方から台所道具を頂いて、自炊がこれまで以上に充実してる。
お祝いをしていただく度に結婚を実感するという、なんとも幸せな婚約期間を過ごした。
夫が扶養に入れてくれたのもありがたい。
最近は放し飼いの猫みたいな生き方をしてる。
■振り返り
結婚や相手家族との関係について、私はずいぶん偏った先入観を持っていたのだと自分の結婚を通して気づいた。素敵なご家族に恵まれてよかった。
いい夫婦の日に夫がくれた花束で終わることにします。
いつも支えてくれる夫に感謝。
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