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創作大賞2024感想「ソウアイの星」

 残り数日の創作大賞ですが、実はもう検索しても見たくない作品が出てくるので、今はひっそりと「みくまゆたん企画」であとがきを投稿している方から順に回っているのは秘密です(ここでも推す)

 ↑みくまゆたん企画!ここのお陰で作者様の並々ならぬ熱量を知ることが出来るので、こっからオススメに飛ぶのも良きかな。


 さて、いよいよ本題です!今回私の大好きな推し活をテーマに今回執筆されている某大手作家様の作品を読んできました。

 作品「ソウアイの星」
作者様 青豆ノノ 様

 推しのアーティストを影で応援し続ける女性はタルパマンサーで自分の中にもう一人の友人が同居していた。
 アーティストを紹介してくれた友人は既にそのバンドのマネージャーであり、ギター担当とお付き合いをしている。
 彼女は最初から推し相手とほぼ相思相愛。しかし、なかなかくっつかない。
 何故だろう?と考えた時、ファンとアーティストの間には壁がある。当たり前だが、一般のファンがアーティストとお付き合いに発展したら、速攻メディアにはたかれるわけだし、万が一うまくいかなかった時は心地よい『友人』というポジションも失ってしまう。
 この心地よい関係を失いたくない彼女は「推しでいる」という道を選んだ。
 何度も何度も繰り返される推しとの会話の随所には「スキ」のラインを踏み越えた行動も見られるが、それに気づいてまたラインから一歩下がる。

 はたからみるとじれったいの一言に尽きるが、これも全て互いの成長の為と割り切り選んだ道の結末はーー


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 とまあ、真面目に感想を書きました。ええ、でも朝から鼻息フンフンで出社しました。帰るまで何度もこそこそトイレに駆け込んで続きを読んだのは秘密です←仕事しろww

 こっからはネタバレにもなるので、ノノ様の作品を読んでからどうぞ💛いつものように暑苦しい愛を語りますが、赦してください。

 舞台は作者様が過ごした思い出の地「吉祥寺」
 いやあ、きっちり取材もこなし、写真もたっぷりあるので、興味のある方は推し活の聖地として行ってみましょう!因みに、私もこの写真を追って冬の景色を見てこようかなと思いました💛だ、誰か一緒に行ってくれるかしら・・・w編集者の知人がもしもお付き合いしてくれれば(震え声)

 ちょいちょい流香の中にいるルナという人格が助け船を出したり、ひっこめたり、突っ込み入れたりのやり取りがあります。実際独り言の多いちょっと変わった子に思われがちですが、多分、タルパマンサーというものは自然に出るんでしょうか(゜_゜)?
 私も脳内に3人の人格が同居しているので、一概に流香ちゃんのことを変な子とは言えませんし、彼女がこう激高したりルナに対して色々ひっかきまわされる姿は少なからず理解できます。
 推しの朔也(さくや)くんですが、なんとまあ萌えポイントがたくさん。

 ・風呂に入っても髪の毛を乾かさないから、全身からせっけんのいい匂いがする。←匂いフェチの葵さんを殺しにかかってますね(誰も聞いてない)
 ・さりげなく友人を褒める。言葉少なくても態度が男前←男は2秒で手を繋げるという自慢をしていた某人のような行動で流香ちゃんと手を繋いでます。え、もう手を繋いでる時点でこの年齢だったらただのお友達じゃないやん!

 とわくわくするんですよ。じれったくて甘い恋愛小説ですよ、キュンキュン(死語)です!!!そりゃあ仕事中でも続き気になるってもんだ。
 昼飯の時に先輩に何か言われていた気がするけど、全然話聞いてなかった。

 先輩と言うと、この作品、なかなかパンチのある先輩が2話ほど出てます。綾子先輩のキャラ力の高さwwなんか、6話くらいまで引きずってました。立ち食いじゃないシーフード店に果たして行けたのだろうか?

 話戻りまして、井の頭公園がとっても美化されてます!
 私、実は何度かあそこにおデート(笑)で行った事ありますが、時間帯によってはカップルが多いの多いの。あとランニングしてる人は無心だから気にしないでしょうけどピーがピーでピー・・・(以下略)

 そんなものを払拭してくれるノノさんの素晴らしい写真がたくさんあるので、ぜひ吉祥寺の写真集をみてください💛💛きっと冬と春は違った景色が見える気がする。発作起こすとやばいので、やっぱ行くなら気温が下がった冬かな。(一人であのカップル多いところを通過するのやだなあ・・)

6話、ノノさんも一番好きと仰ってましたが、私も実は一番好きです。感想書いてて萌えを出し汁してました。

 天真爛漫なドラムと、超クールなベースも、ほんとにみんな、かっこよすぎるよ

↑この言葉超好き。これぞ『箱推し』なんや!
でも私は基本声フェチなのでどうしてもボーカル推しになってしまう…とか言ってもギターもよちよち触っているのでギタリストもカッコいい。ドラムはヘルニアになる前にゲーセンで遊んでたレベルだけど好き。ベースは低音のオルタマツリカッコいいから好き。あ、結局みんな好きだった。

 本題はこっから。ここで朔也くんが『スタートライン』を歌うんですけど、これ、ノノさんが作詞されてます(当たり前か)
 3度見しました。バラードなのかあ、アカペラかなあ。どんなキーだろう?鼻歌はよく歌うけど、毎度記録に残さないのでメロディラインがいつも変わってしまう。きっといつかノノさんが歌にしてくれるはず。

 二胡の音色が聞こえたという表現がものすっごく良いです。このシーンは是非ともノノさんの吉祥寺写真集にて。

 私、よく魂が震えるという表現をしますが、この瞬間の流香ちゃんは魂が震えたと思います。全身がぞわぞわして、何とも言えないはじめての感覚。泣きたいわけじゃないのに涙が出たり、口半開きのまま息も忘れる。(勝手な妄想ですのですいません・・・)

7話からジレジレタイム開始です。ファンとアーティストの関係を守った。くそう、やっぱりそうか(涙
 でも最後のワンシーンは是非とも本篇で!憔悴しきった朔也くんが画像で想像できるくらいいいシーンでした(涙

 この後もくっつきそうだったり、やっぱり推しのままで終わったりを繰り返しているのですが、朔也くんは手術前から流香ちゃんにむけて曲を作ります。


 もう壮絶なネタバレになってしまいますが、ほんと、この作品をみてまたLUNA SEAが好きになった。隆一さん、元々高音の伸びるキーでめっちゃくちゃ格好いいんですけど!!!!それでも、この時の声はやっぱり出ない。ファンとしては辛いでしょうけど、キーを変えない隆一さんがばちくそ格好いい!!!
 年を重ねると高音が出なくなります。裏返ったり声割れしたり、でも本当にきれい。

 さ、この先は↑のユーチューブと共に・・・

歌詞に載せてもう作品全部を伏線回収してくださっているので私が何も感想もう書きようがないんですが、本当にいい。
 ラストは王道ではなく、読者をいい意味で完全に裏切ってくれた。
 この展開は、私の小説の相棒が一番好きなやつ。こうきたか!!と思わせる手腕と、それで納得させられるラストまでの持って行き方がうますぎた。

 余計な文を省いてらっしゃるので、文字数も4万近辺(読了があまりにも早かったので2万かと思ったら4万でした!ノノさんごめんなさい🙏💦💦)ととってもライト量。

 ハラハラドキドキ推しと付き合えるかも!?
なんて夢まで見ちゃいそうな面白い作品なのでもっとあっても良いと思うんですけど、本当に余計なシーンをざっくり外して必要な部分だけで書かれ、見事に伏線と題名回収、ラストまで綺麗に繋げていた。 

 多分、作者様の得意分野がエッセイや詩だとすると、余計に長いものは極力書かない。タイパを重視する人向けなんだなあ・・
 長編しか書けない自分は見習わないととつくづく思いました。

 今回の創作大賞で色々な作品を見て文章力の高い人や文字数をざっくり減らしていく方法、必要な部分だけを語る、が長けている人が多かったです。
 勿論、何名かの作品は読んでも途中で長すぎてやめた作品も多々あります。
 自分も引き込める作品にしないとだらだら書いてもしょうがないなと思い知らされた感じです。(やっぱりレベル高いお祭りなんだな;;)

 またしょんぼりしましたが、ラノベしか触れてなかった自分にとって色々な作品やジャンルに触れるのは良い勉強かと思います。
 青豆ノノさん、本当に素敵な作品と推し愛をありがとうございました!!!お陰で安眠できます💛

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