蒼龍 葵

本職看護師ですが、脳内小説妄想が常にあり、小説家になろうとカクヨムに同じHNにて更新し…

蒼龍 葵

本職看護師ですが、脳内小説妄想が常にあり、小説家になろうとカクヨムに同じHNにて更新しております。お1人でも何か心に残るものがあれば幸いです。好きなものは全力応援するスタンス。 今年の創作大賞終わりまでは全力で活動します。その後はどうしようかな🤔

マガジン

  • 妹がツンデレ過ぎてまともな恋愛が出来ません!

    昔書いていた田畑兄妹の初期作を今回創作大賞に合わせて全面改稿しました!どこまでの方にウケるか分かりませんが、楽しんでいただけたら幸いです。

  • 私と実家の色々な話まとめ

    私(葵)と実家の家族達とのノンフィクション色々話をまとめております。順不同、とりあえずじじが元気なうちに形に残そうと思って置いてます。

  • セフレが欲しい!

    私が6年半やってた某出会い系サイトで色々あったギャグコメ話です。基本暗い話はカットしてます。題名が題名ですけど、別に性的描写は殆どありません😆

  • お勧めしたい作品達の感想、ネタバレ含む

    今回創作大賞2024に初参加したので、偶然見つけたものやフォロワーさんがお勧めされたり感想書いていらっしゃるものを読んで特に気に入ったものを抜粋しております。 ※ネタバレ大いに含むのですいません。 ※私は感性の人間なので変な文章でも想いを綴ったものなので許してください。 ※作家様へ→こんな所で勝手に置くなぼけヽ(#゚Д゚)ノ┌┛Σ(ノ´Д`)ノなどありましたらこっそり教えてくださいませ

  • 砂の城設定資料とか

    今回創作大賞の文字数制限の兼ね合いで入れられなかったものや、短編、ボツった話や番外編を残そうかと思ってます。

最近の記事

  • 固定された記事

【創作大賞2024応募作・恋愛小説部門】砂の城、プロローグと第一話

第1話 8時15分  私の職場は新宿歌舞伎町。それなのに、毎日反対方向の青梅街道を電動自転車で駆ける。今日はもしかしたら、あの人に逢えるんじゃないか……なんて淡い期待を抱いて。  でもこんな馬鹿げた生活を何年続けた所できっとあの人には逢えない。彼は、私を捨てて家を出ていった。3年前に父さんが事故で死んでしまい、それで変わってしまった母さんと全く折が合わなかったから。  ──ねえ、忍。貴方がこの近くを毎日毎日ランニングしているのは知ってるんだよ。 いつになったら逢え

    • 妹がツンデレ過ぎてまともな恋愛が出来ません! 第16話

      ←前(第15話)へ   ★ マガジン 第16話 「ふーふーしてやるから、ちゃんと食えよ」  翌日、母さんが仕事休みを取り麻衣は入院した。元々1泊2日というプランの手術であることと、症例件数がそこそこ多い事から早めの手術に踏み切ったようだ。  それに長く放置していると、勝手に骨同士がくっついてしまうらしい。だったら早い方が治りも早いし、羽球をやりたい麻衣にとって他の選択肢は無かった。  全身麻酔の手術に不安を覚えていた麻衣だが、手術自体は2時間ちょっと

      • 妹がツンデレ過ぎてまともな恋愛が出来ません! 第15話

        ←前(第14話)へ   ★ マガジン 第15話 「兄貴のこと、嫌いじゃないもん」  親善試合に心を打たれ、本気で羽球に向かうようになった栞はブランクありの俺に「日曜日、練習に付き合って欲しい」と声をかけてきた。  スポーツデートは大賛成だ。それに、お洒落しなくていいのも有難い。いつもの動きやすいラフな格好に変えた。  そして20分早く目的地に到着。ここで今日のデートプランを再度おさらいして準備万端。 「忍~お待たせっ!」 「いや、俺もさっきついたと

        • 妹がツンデレ過ぎてまともな恋愛が出来ません! 第14話

          ←前(第13話)へ   ★ マガジン 第14話 「命がけのやきもち」  S女学校とT高校は理事長が同じという理由で時々スポーツ交流、親善試合が行われていた。  T高校とN高校は高体連でぶつからなかったので、俺は「S女学校の羽球部エース麻衣の兄貴」という立場を使って親善試合を見させてもらうことにした。勿論、妹の雪ちゃんを同じ学校に持つ親友の弘樹も一緒だ。  とは言え、男子禁制の女学校の敷居を跨ぐわけにはいかないので、親善試合はあくまでもT高側のコート

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        【創作大賞2024応募作・恋愛小説部門】砂の城、プロローグと第一話

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        • お勧めしたい作品達の感想、ネタバレ含む
          6本
        • 砂の城設定資料とか
          2本
        • 砂の城(創作大賞投稿作品)
          42本

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          妹がツンデレ過ぎてまともな恋愛が出来ません! 第13話

          ←前(第12話)へ   ★ マガジン 第13話 「あれ?もしかしてシスコンの序曲?」  次の日曜日。今度はスポーツの出来る場所で遊ぶことにした。  何と栞も羽球の経験があるらしく、俺達はまたひとつ意外な所で意気投合した。 「びっくりしたなぁ。まさか、忍も羽球やってたんだって?」 「ああ。顧問に『お前がいると部員が減る』とか訳分かんねえ事言われて腹が立ってそのまま辞めたんだ」 「えぇ~! 勿体ない。忍のフォーム、凄く綺麗だよ。しかも全然ブランク無さ

          妹がツンデレ過ぎてまともな恋愛が出来ません! 第13話

          妹がツンデレ過ぎてまともな恋愛が出来ません! 第12話

          ←前(第11話)へ   ★ マガジン 第12話 「やっぱり妹が大事です」  待ちに待った日曜日! これ程までに休日を楽しみにしたことなんて、今までに一度もない。  父さんからの連絡を受け、念願の帆宮 栞さんとこの日、初デートの約束をしていた。  彼女との待ち合わせ場所に20分も早くついてしまったが、今日のプランを急いで脳内でもう一度組み立て直す。  麻衣も行きたいと言っていたが、正直こんなところに麻衣なんて連れて来たら、俺の彼女作ろう計画が水の泡だ。

          妹がツンデレ過ぎてまともな恋愛が出来ません! 第12話

          妹がツンデレ過ぎてまともな恋愛が出来ません! 第11話

          ←前(第10話)へ   ★ マガジン 第11話 「救済企画が消滅しました」  俺は人生で初めて告白をされた。しかも俺の羽球を見てくれた可愛い後輩に、だ。  これから始まる夢のような青春を妄想していたら、何と夢精してしまったらしい。何がヤバいって、その醜態を妹の麻衣にバレてしまった事が一番最悪だった。  もしも、あの時の事がバレずに今も花音ちゃんとお付き合いしていたらどうなっていただろうか?  普通に高校生活、彼女がいて幸せな青春を謳歌していただろうか?

          妹がツンデレ過ぎてまともな恋愛が出来ません! 第11話

          妹がツンデレ過ぎてまともな恋愛が出来ません! 第10話

          ←前(第9話)へ   ★ マガジン 第10話 「据え膳なのに食べられません」 「弘樹……俺の悩みを聞いてくれ……」 「ど、どうした田畑……」  ここ2日程、全く眠れない夜を過ごしている。それも、全て麻衣がおかしくなってしまった所為なのだが。  このままだと、俺は不眠症で死んでしまう。いくら学校の授業でコソコソ眠りを確保しても全然足りない。育ち盛りの子供はしっかり寝ないと成長ホルモンが出ないからダメなんだよ!  ──先日、俺は人生初めて後輩から告白

          妹がツンデレ過ぎてまともな恋愛が出来ません! 第10話

          妹がツンデレ過ぎてまともな恋愛が出来ません! 第9話

          ←前(第8話)へ   ★ マガジン 第9話 「決してお漏らしではないっ!」  俺と柿崎ちゃんの羽球大会は意外なところで盛り上がりを見せ、俺は生まれて初めて後輩に《放課後校舎裏に来て下さい》と呼び出された。  ラブレター? こんなものを貰ったのは人生初めてだ。可愛い便箋に書かれたその文字を見つめて感涙全開になる。 「あれ、忍。まさか後輩ちゃんからの告白?」 「んっふっふっふ~。これで俺も雄介と同じくリア充の道に行けるわけだな。まあ、すまんな弘樹。お

          妹がツンデレ過ぎてまともな恋愛が出来ません! 第9話

          妹がツンデレ過ぎてまともな恋愛が出来ません! 第8話

          ←前(第7話)へ   ★ マガジン 第8話 「リベンジマッチで縮まった距離?」  俺と柿崎ちゃんとのリベンジマッチは大々的に告知されていたようで、何故かギャラリーとしてS女学校の生徒まで来ていた。  勿論、彼女達は自分の母校の先輩でかつ、彼女ら男子に免疫の無い子達にとってスーパーアイドルである柿崎ちゃんを熱烈に応援している。要するに私設ファンクラブだ。  高体連も近いと言うのに、土曜日の貴重な午後に、大事な練習用コートを1面借りて行われるこの戦いに一

          妹がツンデレ過ぎてまともな恋愛が出来ません! 第8話

          妹がツンデレ過ぎてまともな恋愛が出来ません! 第7話

          ←前(第6話)へ   ★ マガジン 第7話 「妹がヤンデレ疑惑なんですけど」 「忍~聞いたぞ。お前、柿崎ちゃんに喧嘩売ったんだって?」  友人の雄介がニヤニヤしながら俺に話しかけてくる。  1週間後に迫ったリベンジマッチの所為で、ただでさえ俺は朝が弱いのに、何と2時間も早くから麻衣にケツを叩かれ、無理やり起こされる日々が始まった。内容は3キロの走り込みと、公園での素振りと、軽い打ち合いだ。  鈍った身体はすぐに感覚を取り戻し、初日は1キロ走っただけで

          妹がツンデレ過ぎてまともな恋愛が出来ません! 第7話

          妹がツンデレ過ぎてまともな恋愛が出来ません! 第6話

          ←前(第5話)へ   ★ マガジン 第6話 「これって病んでる?妹降臨」 「ただいま……」  久しぶりに身体を動かした俺は肉体的も精神的もボロボロだった。  当たり前だが、3年間のブランクは現役バリバリの後輩に勝てる訳もなく、俺は帰宅する足が鉛のように重かった。むしろ家に入る事すら躊躇われた。  でも、正直頑張ったんだ。1セット取ったし。  3年間だぞ、3年! ブランクありまくりのこの俺がっ!  しかもブランクの俺にハンデもくれたってのに、フェアじ

          妹がツンデレ過ぎてまともな恋愛が出来ません! 第6話

          妹がツンデレ過ぎてまともな恋愛が出来ません! 第5話

          ←前(第4話)へマガジン 第5話 「どっちも死亡フラグしかたたない件」 「お、今年の女子羽球部、珍しく今年は高体連地区代表いけんの?」 「そうなんだよ、すげーだろ。15年振りの快挙らしーぞ?」  いつもの平和な昼休み。友人の弘樹と雄介と一緒に校内ニュースを見ながら弁当を開けた。  今更だが、俺の弁当は毎朝麻衣が作ってくれている。とは言え、朝早くから学校給食の仕込みの為朝早くに出勤する母親が作ってくれたおかずを詰めるだけなのだが。  これが困った事に、麻衣の機嫌が悪いと

          妹がツンデレ過ぎてまともな恋愛が出来ません! 第5話

          妹がツンデレ過ぎてまともな恋愛が出来ません! 第4話

          ←前(第3話)へ   ★ マガジン 第4話 「妹が怖くてエロ本も買えません!」  俺は猛烈に悩んでいた。同じ悩みを抱えているであろう親友に勇気をもって相談する。 「なぁ、弘樹。お前んとこの雪ちゃんってどんな感じ?」 「急にどうしたんだ? 田畑。しかもまた傷増えてるし。ほら、バンソーコ」 「あぁ……」  お前は女子かよ、ってくらい弘樹はポケットの中に絆創膏を持っている。  多分、妹の雪ちゃんからもらって来たんだろうけど、可愛らしい猫の模様がプリン

          妹がツンデレ過ぎてまともな恋愛が出来ません! 第4話

          妹がツンデレ過ぎてまともな恋愛が出来ません! 第3話

          ←前(第2話)へ   ★ マガジン 第3話 「妹が怖くておちおちAVも見れないなんて!」  型枠工の父さんは大体朝早くから出勤して夕方くらいに帰宅することが多く、俺と顔を合わせるのは学校が終わってからになる。  生活サイクルが根本的に違うので、親父とあまり会話することないのだが、今日に限って珍しくソファーでテレビを見ている俺の隣にすすっと近づいて来た。 「なぁ、忍。お前、明日麻衣をどっかに連れ出せねぇか?」 「は?何で……」  母さんは調理師仲間

          妹がツンデレ過ぎてまともな恋愛が出来ません! 第3話

          妹がツンデレ過ぎてまともな恋愛が出来ません! 第2話

          ←前(第1話)へ   ★ マガジン 第2話 「大人のおたふく風邪ってホント怖い!」 「馬鹿兄貴ッ! 早く起きろっての! 私、朝練遅刻しちゃうでしょ」 「う”ぅ~……麻衣ぃ……だずげで……」  いつものようにバドミントンのラケットで軽く尻を叩かれる俺。  ケツの痛みよりも今日は首から耳にかけての激痛がとにかく辛い。例えるなら身体の中を何かが這いずり回っているようだ。  あとは異常に身体が熱い。燃えるようにめっちゃくちゃ熱い。そういや、こんなに熱が出たの

          妹がツンデレ過ぎてまともな恋愛が出来ません! 第2話