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書くことがないときに僕の書くこと

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読むこと、書くこと、教えること、生きることについて
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#国語

20220525 『高校生からの古典読本』を読み教科書を考えた

『高校生からの古典読本』という本を買ったのだが、これがすごく良い。教室に置くためにもう一…

朝霧
2年前
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20220425 「世以此定華王之優劣」

漢文の授業でよく扱うものに「華歆(音へんに欠。文字化けするかもしれないので)王朗の優劣」の…

朝霧
2年前
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20211224 現代文――文脈の学び

「現代文」の指導というものについて、突如、ひらめくものがあった。いや、ごくごく当たり前の…

朝霧
2年前
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2/25 エクセル解答用紙から脱却したい

「エクセル方眼紙」という、技術畑?の人々からは大変嫌われているらしい技術がある。しかし、…

朝霧
3年前
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2/9 日々、何かしらを学んだことにすることができる(書くことがない その八)

今日だって書くことはない。もしかしたら、今日は何もなかったのではないか。喜びも怒りも哀し…

朝霧
3年前
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1/25 権力とは何か

生徒に「権力ってなんですか」と聞かれ困った。評論に出てきた言葉で、あっさりと「権力と群衆…

朝霧
3年前

12/10 『語彙力をつける入試漢字2600』

かねてから漢字の学習は語彙の学習だ(でなければならない)と考えている。漢字の学習参考書にもそういった思想で書かれたものが多くあるが、最近は筑摩書房の『語彙力をつける入試漢字2600』が気に入っている。著者の円満字二郎氏は漢字に関する書籍を多く書いている人物のようであるが、熟語の説明がすべてに付されていて、おまけに字義にまで遡る解説で、相当に勉強になる。生徒にも使わせてみたいものだが、次の副教材選びにどこまで関われるものか……(副教材選びにはテストの作りやすさ(テスト作成ソフト

12/8 後ろから刺す批評

……テレビの画面に何度も映し出されたイタリアの都市部の広場を囲むようにして建てられた新旧…

朝霧
3年前
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10/31 宿題を出さないことについて

このツイートに触発され、国語の宿題を出さないということについて考える。 例えば、暗記しな…

朝霧
3年前

10/14 ウェーイな法師

『徒然草』五十二段〜五十四段には「仁和寺の法師」の話が並んでいる。 教科書にも載る、山上…

朝霧
3年前
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10/12 「女の子を殺」す『徒然草』

 雪の面白う降りたりし朝、人の許、言ふべき事ありて、文をやるとて、雪のこと何とも言はざり…

朝霧
3年前
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10/5 「新しい生活」

ちくま学芸文庫の『徒然草』を読み始める。ちくま学芸文庫の『方丈記』を読んだときにも感じた…

朝霧
3年前
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10/2 恋と戦争

夏目漱石『こころ』の遺書を読んでいると、恋を戦争(例えば「要塞」や「騙し討ち」)の比喩で…

朝霧
3年前
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7/28 素人なりの『史記』

素人として『史記』を、といっても「鴻門之会」を長らく読んでいたような気がするが、改めてこれを歴史を記したものとして読むと、例えば現代の歴史の教科書などといった、私たちの思い浮かべる歴史の記述とはまったく異質のものだと感じられる。紀伝体やら編年体やらといった用語はさておき、言動中心の文体と、人物のキャラクター化がやはり特徴なのだろう。 人物の言動を中心に細かく記述することで、歴史上のある時間が、単なる出来事(いつ、どこで何があり、どうなったか)ではなく、場面として読み手に想像