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#オリジナル楽曲
#4 机上妄想論-END
ーーー妄想、理想。
夢を見た。
春花にとっては、現実かと錯覚するかのような、妙にリアリティのある夢。
楓と、見知らぬ女の人が手を繋いで、仲良さそうに遠くへ歩いていく夢。
まって!楓ちゃん!
私を置いていかないで!私、どうしたらいいのか、、、!
楓ちゃん!
行っちゃ嫌だ!
わたしを、一人にしないで。
もう、一人になりたくない…
ハッと目が覚める。
体から滲むように出て
#3 机上妄想論-感情
-----疑問
電話で夏祭りの日を決めてから数日
梅雨も本格的に始まり、道浮く人が傘をさしている。
最近は晴れの日も少ないからなのか、全体的に空気も重く感じる頃
春花は一人、授業終わり、昼休みの教室の窓際で外を眺めながら窓に当たる滴の流れを追いながらボーッとした表情を浮かべていた。
雨は嫌い、だけど少し嬉しい。
楓ちゃんの部活が休みになる事が多いから、 一緒に帰れる事が増える。
今日
#1 空を夢見る少女
———空を夢見る少女―――
—-----プロローグ
「…おはよう、ございます。」
— — — —
放った言葉に対して何も返事は帰ってこない。
いつもなら父が横でパソコンをカタカタ打ちながら返事してくれるのだが
最近はその頻度も減っていっている。
「…」
少女は少しだけ悲しそうな顔をしてベッドからゆっくり降り始めた。
だからといって特にやる事はない、少女が暮らしているその部屋は真っ白