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2021年7月23日 18:08
梅雨の明けた真夏の夜に読了した。エアコンの冷房が効いた部屋で、YouTubeから穏やかな音楽を流しながら。静かに読み終わり、静かに胸がぎゅっとなり、「あぁ、」と誰に返事したでもない声が、吐き出す息と共に出た。とても心に残る物語を書いてくれたな、とぼんやり思った。 第165回芥川賞候補作という帯が巻かれたこの作品、『氷柱の声』は、くどうれいんさんの初の小説である。それまでの作品には、『わたしを
2021年7月1日 00:07
出会いがあれば別れがあるのは当たり前だが、時には一方的な別れがある。時間が解決してくれるとかそういう話でもなく、話し合う余地もなく、こちらの言い分も何も伝えることもできず、呆気なく、文字だけで終わるような別れ。 そういう経験をすると喪失感に暮れるというよりは「何故」という疑問ばかりが浮かぶ。雨の日に散歩していたら車で後ろからバシャーンと水溜りを全身にぶっかけられそのまま走り去れられてしまうよ