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骨折が「負の連鎖」の始まり

んー、年明けからネガティブなタイトル(笑)

私のテーマは「積極的」老化予防です。
この「老化予防」について、最近また思うことがあるのですよね。
今日は「骨折」についてです。

私のほんの身近な40~50代の知人で、ここ2~3年の間に
「転んで骨折した」という人が4人います。
全員女性です。

こんなとき、皆さん「気を付けないと」と言います。
でも、気を付ければ防げますか?

「なぜ転ぶのか」
転んで「骨折までする」
このことについて、考えてみましょう。


なぜ転ぶのか


この4人の転んだ原因は、
ほんのちょっとした段差やちょっとしたスロープなど、
「何でもないところでつまづいた」でした。
思ったよりも足が上っていなかったということです。
そしてつまづいた時に、とっさに体が反応できなかった
これ運動能力と筋力の低下ですよね。

筋肉量は 30 歳代から年間 1~2% ずつ減少し、80 歳頃までに約 30% の筋肉が失われる

そして転んだことで「骨折」する。
これは骨量の低下です。

女性の骨量は、50代に入って閉経の前後に急激に減少します。
30代をピークに50代後半には骨量が半分以下になります。

転んで骨折したのは、
今回「たまたま起こった」ことではないのです。

骨折した4人は言うに及ばす、普段ほとんど運動をしていません


負の連鎖の始まり


「家と暮らし」相談アドバイザーの時のお客さんで、
60代で家の中で転倒したのを始まりに、
手術を繰り返している人がいました。

骨は、負荷を掛けないと弱くなります
元々骨がもろいために骨折し、
固定して動かさないと、さらにもろくなります。

入院して体を動かさないと、体全体の骨ももろくなります。
筋肉量も減ります
するとまた転びやすくなります
転んだ際に、また骨折しやすくなるのです。

負の連鎖ですね。

私の母も、これでした。
今84歳の母は、60代半ばで骨粗しょう症を発症しました。
背骨の圧迫骨折を繰り返し、身長は10センチ以上縮みました
痛みに耐えながらも、何とか生活をしてくれているので、
まだいい方かもしれません。
骨粗しょう症で早くから車いす生活になる人は多いそうです。

きっかけは、60代半ばで自転車で事故に合ったことでした。
ひざを骨折し、半年ほど入院しました。

事故でのひざの骨折自体は、今思えば大した怪我ではなかったのです。
病院からは1か月の入院で良いと言われたのですが、
実家がとても不便で通院が難しかったこと、
おそらくは完璧を目指したい母の性格で、
温泉付きのリハビリ施設なんかに、結果半年間ほども入院していました。

完治して自宅に戻って数か月してからですね。
背骨の圧迫骨折が始まったのが。

最初は「膝が悪かったのになぜ?」でした。
母は骨粗しょう症というものをよく知りませんでした。
こんなことになるなら、膝の件の病院も、
「多少痛くても、普段の生活をした方が良いですよ」
と言ってくれれば良かったのですが。

長期の入院が、骨粗しょう症の引き金になったことは
間違いないと思います。

「骨折」のスタートが負の連鎖を招きます。

そして転ばないように「気を付ける」だけでは、予防になりません
それは「私だけはPPK(ぴんぴんころり)」くらい
意味のないこと
です。


考えを変えることの難しさ


でも、人って変わらないんですよね。

骨折してもなお、私が「走りましょう」といっても
「やろう!」とはなりません。
いきなり長距離とか、早く走れという話ではないですよ。

ほかに運動するなら良いですけれども。
しかし、単発の運動をたまにする、
少し歩くくらいでは
、私は足りないと思います。
もう少し負荷を掛けた運動習慣的にしなければ、
間に合わないと思います。

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考えを変えるって、こんなに難しいものかなと思います。
すでに現象は現れているのに。
私が言い続けると、とっても雰囲気が悪くなります(笑)

でも皆さんにはやってほしい。
なぜなら私は、
「家と暮らし」相談アドバイザーをしていた時に、
私たちの10年後、20年後、30年後
を見ているからです。

糖尿病で「このままでは死にますよ」と言われなければ、
食生活は変えられないものなのでしょうか?
しかし、骨折となると「突発的なもの」なので、
そこまでリアリティを持てないものなのでしょうか?
病院のお医者さんも、日々この歯がゆさを感じているのでしょうね。

もちろん体を鍛えていても、事故や転んで骨折することはあります。
でも、自分で努力できることはありますよね。

この先、骨粗しょう症で、
骨の痛みに苦しみながら何十年も生活する
車いす生活になる
他人ごとでしょうか?
リアルに想像してみてください。

繰り返します。
あなたが50代後半だとしたら、骨量は「半分以下」になっていますよ。

今年は「体を強化する」一年にしませんか?

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