見出し画像

50代からの人生に「家」は何ができるのか

先日、家の相談がありました。
A子さんは50代半ば、相談の内容はこうでした。
「家が使いづらく手狭。片付かず、ずっとストレスだった。
何とかしたい!」


定年を前に退職を決意


A子さんは、社会人になってからずっと続けてきた教員の仕事を、
今年度で退職することにしたとのことです。

定年を前に退職を決めた理由を聞きました。

学校教育の問題点を勉強すればするほど、
「自分の力ではどうにもならない」という無力感を感じたとのこと。
ずいぶん悩んだ末の決断だったようです。

これからは、教育というテーマに、
少し違った立場で関わっていきたいとのこと。
 
何十年もの長い間、子育てもしながらの仕事。
よく頑張りましたよね。
本当に、お疲れ様でした。


家の問題点は


さて、「家」についてです。

A子さんは、大学生の二人のお子さんのうちの一人と、
ご主人と、義理のご両親の5人で暮らしています。

家は、義理のご両親が一階、A子さん家族が二階と、
完全な「二世帯仕様」になっているとのことです。

ご主人が家で仕事をすることが多いのだけれど、ご主人の部屋がない。
リビングなどの生活スペースに「本や資料が山積み」。
また、間取りも使いづらい。

家は築30年
A子さんたちは中古でこの家を購入しましたが、
前の所有者の増築とリフォームにより、
間取りがかなりおかしなことになっているようです。

リフォームの際の図面はないとのこと。
前所有者のリフォームだったため、経緯が不明で、
耐震に関してどのように考えられていたのか、わかりません。

また、築30年はメンテナンスの節目でもあります。

耐震
間取り
メンテナンス

リフォームでこれらを改善しようとすると、
建替えに近い費用が掛かりそうです。

「駅まで歩けなくて、バスも1時間に2本くらい。不便で。」

なら、住み替えを考えてみましょう。


今見えていないもの


「家」のポイントは、以下があります。

・生活スタイル
子育てしやすい
家で仕事をする
家でゆったり過ごしたい
忙しいのでとにかく効率的に、など。
A子さんの場合は、義理のご両親との
「同居or二世帯or近居」もこれに含まれます。

これに以下が加わります。
・立地
・広さ

ここまでは「今見えている」ものです。
ここに今見えていないもの
家族と家の「将来」も、付け加えてほしいのです。

・(将来の)メンテナンス・家の寿命
・(将来の)生活スタイルの変化

A子さんの場合は
・お子さんの独立
・ご両親の介護・他界
・自分たちの老後

家に住む「人数」の変化
住む人の車を使うかなどの「活動性」の変化などです。
これらを、5年後、10年後、20年後、30年後
時系列でイメージすることが大切です。


家を考えることは「これから」を考えること


二世帯でそれぞれ自分たちのペースで暮らしている。
それを無理に変えない方が良い。

買物は、今は義理のお父さんが車で行っている。
しかし、2年後の更新で免許を返納すると言っている。

ご主人の通勤先が遠い。
あと十数年働く予定なので、もう少し近い方が良い。

また、20年後にはA子さんたちも年をとっています。
高齢になると「生活圏」は狭まります。

公園で散歩できる。
歩いて買い物に行ける。
できるだけ気軽に「自分で動ける」ことが、「生活の質」を左右します。

そして、これからの生活の足かせにならない
「予算計画」も必要です。


これからの人生に「家」は何ができるのか


仕事をし
子どもを育て
家族のことを気に掛けて

50代は人生の踊り場です。
ちょっとこのあたりで一休み

これだけ登って来たんだね。
よく頑張ってきたよね。

そしてこれから。

仕事や家族といった「何か」や「誰か」のためではなく、
自分の人生の集大成に向けて、のぼりたいですね。

「家を快適にしたい。」
当然の欲求です。
それが叶えられるくらいのことはしてきたはずです。
ここは、わがままになって良いんですよ。

ストレスや心配がない、身軽で気持ちよい生活。
「家」がどこまで、50代からの人生をステキにできるのか。

全力でサポートします!
私も楽しみです。

=======================
「50代からの未来をつくる」サービスを展開中
こちらも、ぽちっとご覧くださいませ。

=======================

※よろしければ他記事もどうぞ


この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?