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「予算内で買えない」の対処法:不動産購入のイロハ③

友人の家探しを通して、「不動産購入のイロハ」をレポートしています。
前回の記事はこちら

友人は女性、50歳、独身で、医療関係の仕事をしています。
今は、実家で80歳近いお母さんと二人暮らし。
家を買いたい理由は、実家の老朽化と、
お母さんの今後の生活に備えてです。

今日は、誰もが陥る「予算内で買えない!」
の対処法について書きたいと思います。


予算に合うものがない


友人は数年間、物件情報を時々チェックしていました。
予算内で買えそうな物件は、たまにしか無いのよ。」
と、言います。

ほとんど物件が流通していないエリアなら別ですが、
今探しているエリアで、売りに出ている物件はたくさんあります。

物件は古い・新しい、狭い・広い、駅から遠い・近いなどで、
値段はさまざまです。
なので、「物件が無い」ということは無い。
「希望条件」の物件に対する、「予算」「相場」
合っていないということです。

「ものすごくお買い得!」というのは、
不動産の世界では、基本ありません。

たまの偶然があったとしても、何かのルートがあるとか、
よほど即決をするとか、オール現金で買うなどでなければ、難しいです。

不動産というのは、基本「お値段なり」のものなんですね。

(物件が流通している前提ですが)物件探しは、
「予算」と「相場」が合っていれば、
おおよそ「3か月で決まる」と言われています。


「予算」と「相場」をすり合わせる


ただ、最初から「予算が充分」という人はほとんどいません。
なぜか皆さん、希望する物の方が「予算」を上回るんですね(笑)。

そこで「予算」と「相場」のすり合わせが必要です。
この3つを検討します。

1,予算を上げる
2,条件をゆるめる
3,相場の安いエリアにする

この3つは、行ったり来たりします。
物件情報を集めてみて、

このエリアなら少し安いけど?
もう少し築年古ければ予算内であるね
など。

不動産はとても地域性のあるものなので、
状況に合わせて見ていかないと意味がありません。


希望条件を洗い出してみる


友人と希望条件を洗い出してみました。

1,築年:25年以内
 友人は50歳なので、あと40年程度は住めるもの。

 友人からは、将来「売りやすいもの」との話が出ました。
 しかし、結婚しておらず譲る人はいません。
 「(自分が)施設に入るとき」に売れるかな、と。
 しかし、施設に入るのは大体80歳過ぎですから、30年後です。
 「30年後に売れることを考えたら、新築を買わないといけないよ。」
 ということで、これは除外です。

 安全を見越すことは大事ですが、その分高いものを買うことになります。
 バランスが大事ですね。

2,ペット可
 今犬を飼っているので、これは「必須」です。

 古いマンションはほとんどが「ペット不可」なので、
 おのずと築浅マンションになってきます。

3,駅から徒歩10分内
 お母さんの生活の利便性から、これも「必須」です。

4,広さ:50~60㎡程度
 コンパクトな2LDKタイプです。
 当初はお母さんと二人暮らし、
 将来は一人であれば、50㎡台がちょうど良いです。
 
 妹さんが「実家が無くなるなら泊まる部屋が欲しい」と
 言っているとのこと。
 しかし、将来一人で住むのに、広すぎると持て余します。
 3LDKの共用廊下側の2部屋が「開かずの間」になる。
 物置になり、掃除もしなくなり、カビ臭くなる。
 こんなパターンはよくあります。

 また、その分高いお金で購入し、
 管理費・修繕積立金面積に応じて設定されているので、
 費用負担は大きいです。

 妹さんに関しては、たまのことなので
 「狭いところで我慢」してもらうか、ホテルに泊まってもらいましょう。   

 ただ探しているエリアは、
 ファミリー向けの広めのマンションは多いです。
 値段と間取りなど、バランスを見ていくことにします。

5,エリア
 勤務先に、乗り換えなしで30分以内で行ける。
 都内に一本で行ける。
 友人にとっては「地元」なので、
 街にスーパーや飲食店がどれくらいあるかなどもおおよそ分かり、
 候補が数駅に絞られました。


「値段の差」で「物件がどれくらい変わる」かイメージする


たしかに、このすべての条件に合いそうな物件は、
あと300~400万するイメージです。

一つ乗り換えて、ちょっと不便な路線にする。
築年少し古いもので、「ペット可」のものがあるか見てみる。
駅から12分は?
「値段の差」で、物件がどれくらい変わるのかをイメージします。

そして次は、「予算」についてです。
次回へつづく

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