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家にいるのはやはり楽?外に出るから出会えること

朝TVを付けたら、街頭インタビューの映像が流れていました。
「コロナ明けで困っていることは?」との質問です。

「メイクが面倒」
「出掛けるのが面倒」
「会社に行くのが疲れる」
「コロナを理由に避けていた人づきあいが面倒」

コロナで家にいるのが楽だった面はありますよね。
その楽さに慣れると、出掛けるのが億劫になりますよね。

あなたは、家にいる方が良いですか?

私は、んー、、
改めてこう思いました。
「外に出掛けて、いろんなことに遭遇するから面白い!」

いろんなこと、それも「予想外のこと」が起こるから面白い。
予想外のことで、思い出したことがあります。
数年前に娘と行った香港旅行について、書いてみたいと思います。


このホテルヤバいかも、、


その頃私は、仕事のストレスがマックスでした。
心の「現実逃避
夜中に旅行のサイトを見て「ポチッ」と予約したのでした。
「旅行の予定がある」
これだけで、頑張れますよね?

お金もなかったので、ホテル指定で最安値のパックツアーでした。
ホテルの場所が未定なのは予定が立てられない。
場所だけは決めておきたかったのです。

そのあと忙しかったこともあって、すっかり放置していました。

3か月後。
いよいよ数日後に予定が迫ってきました。
確認をしようとホテルの口コミを見ました。

最低ランク、5段階評価の1

1って見たことないかも。。
何かの間違い?
でも、口コミもどれもこれもひどかったのです。

しかしすでに出発直前。
何とかなるか
そのまま出発しました。


どうにかしましょ


香港着は夕方でした。
空港からタクシーに乗りました。
「ここです」と 降ろされたのは、繁華街の裏手の雑多なエリア。

ホテルの看板を確認します。
ホテルというよりは、雑居ビルのような古い建物でした。

がらんと殺風景なロビー。
フロントには、黒ぶちのメガネを掛けた30代くらいの男性が一人だけいました。
男性は、にこりともせず、目も合わせません。

ホテルとその人の「やる気のなさ」は完全にリンクしていました。

投げるように寄こした鍵を受け取りました。
エレベーターに乗り、5階へ行きます。
着床する時にチカッと一瞬電気が消え、ガクンと止まります。

ドアを開けると、ドアが壁にぶつかりそうなほど狭い空間。
すぐ横にセミダブルのベットが一つ。
冷蔵庫もセキュリティボックスもテレビもありませんでした。

冷蔵庫もセキュリティボックスもテレビも、
事前にチェックしていなかったので仕方ありません。

とりあえず気を落ち着かせて、夕飯を食べに行くことにしました。
出掛ける用意をしながら考えます。
パスポートは?
現金は?
部屋に置く?
簡単に開きそうな鍵が心配です。

フロントのセキュリティボックスに預ける?
フロントのセキュリティボックスが危険だと思ったことは今までありません。
でも、ここはどうなんだろう?
とりあえず貴重品は、すべて持っていくことにしました。

明日からも、毎日貴重品を持ち歩く?
どうしようかな。。

近くの食堂で食事を終え、部屋に戻りました。
今度は、シャワーを浴びようとしたところ、お湯が出ません。
スイッチらしいところをひねったり押したりしてみます。
一向にお湯の出る気配はありませんでした。

「んー」

フロントに言おうかと思いましたが、もちろん日本語は通じません。
片言の英語で説明できる?
フロントの無愛想な男性が親切に対応してくれる気がしませんでした。
しかもフロントには一人しかいなかったのです。

娘が
「どうするの?」
と言います。
何とかするのよ。」

かろうじてあった電気ポットに水を入れ沸かします。

トイレの手洗いくらいしかない小さな洗面ボウル。
電気ポットからお湯を空けて、また沸かします。
3回くらい沸かして、娘にタオルを浸しながら体を洗うように言います。
「えー?」
春の暖かい時期で良かった!
そんなことでも、全くお風呂に入らないよりは随分マシです。


こんなことってある?


そして広げたバスタオル。
なんと、直径15センチほどもの大きな穴があいていたのです。
こんなことってある?

次にベッド。
2人で泊まるのにセミダブルなのは仕方ない。
しかしこのベッド、縦も短い!脚が出るのです!
こんなベットってあるの?
しかも畳にじかに寝ているかのように硬い!

二人で居る場所もないので、仕方なく横になります。
背中がじんじんしてきます。

すると、隣の部屋の音が聞こえてきました。
音が筒抜けなのです。
隣の人が何をしているか、気配まで感じるかのようです。

ひとりごと
今寝たな、、
いびき
おならの音まで!
こんなに聞こえるってある?
まるで隣に寝ているかのようです。

隣は一人のようでした。
「夫婦とかカップルでなくてよかったー」
心の中で私は少しホッとします(笑)。

冷蔵庫がないと、食べ物や飲み物も置いておけないよね?
セキュリティボックスがないと貴重品どうしよう?
畳みたいなベットで寝たら、体おかしくなっちゃいそう。
今回の旅行はあと3泊あるのでした。

結局ネットで必死に検索して、翌日からのホテルを予約しました。
安くて小綺麗なデザインプチホテルが取れたのでした。
WiFiが通っていてよかったー!

日本の代理店に「別なホテルに泊まります」とメールで連絡。
次の日の朝ソッコーで移動しました。
そのあとの3泊はとっても快適でした!
捨てる神あれば、拾う神あり(笑)

3泊分のホテル代の追加も、元が安いだけに大した痛手ではありませんでした。

今では笑い話です。
旅行は、事前にちゃんと調べましょうね(笑)

どこかに出かけて、いろいろなことや人、風景に出会う。
ハプニングも、楽しみの一つです。
おそらくこのホテルの一件は、一生忘れません。

そして「困った」時に「どうする?」と頭をフル回転させる。
これも、たいへん老化予防に効果的です(笑)

コロナで閉じこもりがちになった体と心をもう一度起こして。
さて、どこへ出かけましょうか?

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