60代からの仕事について考える:男性の場合
前々回に続き「60代からの仕事」について。
退職前からリサーチなどして、準備していきたいですね。
今日はおもに「男性」の場合について、具体的に調べてみました。
経験がそのまま生かせる業界
「今までの経験やスキルを活かして、楽しく働きたい。」
誰もがそう思うのではないでしょうか。
以下は、比較的好条件で「正社員」などの募集がされていました。
・会計事務所
・税理士事務所
・建築の工事監督
・構造・設備設計 など
会計や税務などは、特化型のスキルですよね。
建設業界は、全体に高齢化が進んでいます。
さらに現場監督や設備の施工管理などは、
技量が必要なうえ、「現場仕事」で今の時代は人気が無いです。
また、構造や設備の設計は社会的にあまり知られていないうえに、
専門性が高く、やれる人が少ないです。
いずれにしても、かなり限られますよね。
ニーズは高くても差し引かれる「非ポテンシャル」
このときの「条件」ですが、
求めるスキルの割には「賃金」がかなり安いのが、みて取れます。
ニーズは高くても、年齢という「非ポテンシャル」は差し引かれる。
この現実は飲まざるを得ないようです。
それでも経験が生かせる仕事があるだけ、
恵まれていると言えます。
スキルを商品化する
経営や新規事業の立上げ、企画経験などのある場合には、
「プロジェクト単位」での「業務委託」の募集サイトがありました。
Waris
※プロ人材を業務単位でマッチング
また、「スキル」を企業や一般の方むけに
商品として「売る」方法もあります。
スキルマーケット
※スキルマーケットであなたの「得意」「好きなこと」を売り買いできる!
ココナラ
※ネットで簡単外注。
「講座」を開設し「講師」になることも出来ます。
ストリートアカデミー
※教えたいと学びたいをつなぐまなびのマーケット
いずれにしても、自分のスキルを「商品」にする「企画力」が必要ですね。
受注に結びつけるまでのマーケティングスキルも必要だし、
労力も掛かります。
「収入よりも、経験やスキルを活かしたい!」
「集客や受注までのプロセスも楽しめる」
という方には良さそうです。
ITスキルがあるなら「派遣」という方法も
前回にもご登場いただいた、派遣会社にお勤めのA子さんのお話です。
「派遣」は、仕事内容はオフィスワークが主流。
そのため、男性の登録者は少ないけれど、
近年「60代男性」の登録者は増えている。
男性のニーズの高い仕事はIT系。
企業や学校内のシステム管理などのニーズが高いそうです。
ハードルが低めのもの
比較的仕事に就くハードルが低そうなのは、以下です。
・警備
・清掃
・配送
・介護
・飲食
・設備管理
・学校用務員
・ホテル受付
・マンション管理
・個別指導塾講師
いわゆる「インフラ」系の職種が多いです。
60代の求人の傾向
60代の求人の多い職種の傾向には、以下ありました。
①「超経験者・即戦力」が不足している業界
②エッセンシャルワーカー/インフラ業界
③社会的な認知が低く、なり手がいない業界
「人手不足と言われる一方で、高齢者の働く場所が無い。」
と言われますが、②であれば充分に働けそうです。
高齢者の「やりたい仕事が無い」
これが、実情ではないでしょうか。
探す方法や雇用形態はいろいろある
人材紹介や派遣の会社や、求人サイト。
探す方法は、昔に比べるといろいろあります。
ネットがまだなかったころは、
アルバイトニュースとかの「雑誌」を見て「電話」をしていましたよね。
なつかしい!
雇用形態も、正社員、契約社員、派遣、アルバイト・パート。
アルバイト・パートのなかにも「スキマ時間にちょっとだけ」
なんていうのも、今はあります。
「気軽にできる」仕事は「融通が利く」
つまり「代わりが効く」イコール「やりがいがない」
「やりがいのある」仕事は「スキルを必要とされる」
つまり「代わりが効かない」イコール「融通が利かない」
こんな相関関係も見えてきます。
どこで折り合いをつけるか
今まで会社に勤め、年功序列で給与が上がっていたのは、
恵まれていたのかもしれませんね。
これから人としての「評価」も仕事の「対価」も「下がる」。
それを受け入れられるのか?
シニアの厳しさはそこにあるのかもしれません。
しかし、「スキルアップにならない仕事」は、
若い人がするよりも、私たちがした方が良いですよね。
「社会に必要とされる」仕事も、ひとつではないかしら。
柔軟に考えることが、「自分のため」にもなります。
慣れなかったり、体力面が心配なら「少しの時間」でも。
今は昔より多様な働き方のできる時代になっています。
高齢者もずい分「働きやすい」時代になっているんですね。
そんな現状を的確にリサーチしながら、
良い生活の組み立てができると良いですね。
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