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KernelPanic!ユーザデータを残しつつUbuntuインストールする

なんでこんなことに...?

学習を一晩走らせていて、朝起きたらUbuntu PCがシャッドダウンしていました。起動してみると、以下のエラーが出てきてました。なんということでしょう...。

---[end Kernel panic - not syncing: VFS: Unable to mount root fs on unknown-blcock(0,0) ]---

リカバリーモード ではUbuntuにCUIでログインしてデータを確認できるので、どうやらSSDが破壊された訳ではなさそうです。

今回の目的

SSDが破壊されていない以上、大事なデータや保存したモデルの重みを失うわけにはいきません。
そこで今回は、ユーザデータを残しつつ、復旧が大変なUbuntuのファイルシステムを新しく入れ替えてしまいます。
失うものがあるとすると、NVIDIA-DriverやDockerなどaptでインストールしたものは新しい環境になった後に入れ直す必要があります。

破壊される前の環境のユーザディレクトリ構成

私は`workspace`に基本全てのファイルを入れていました。
`~/.emacs`のようにユーザディレクトリの直下に配置していた設定ファイルはバックアップの時に手動で`workspace/usr_seting/`というフォルダを作って退避させました。

user_name/
├── Desktop
├── Documents
├── Downloads
├── Music
├── Pictures
├── Public
├── Templates
├── Videos
└── workspace

消したくないファイルを退避させる

  1. ライブUSBにUbuntu20.04を焼いて、USBからUbuntu20.04を起動する。

  2. バックアップしたいUbuntuが入っているパーティションを`/mnt/`にマウントする。
    Ubuntuがインストールされたパーティションに新しくUbuntuを再インストールすると、同じファイル名の物は上書きされてしまいますので退避させます。
    今回は破壊される前環境のUbuntuで使用していた`workspace`フォルダを退避させました。

sudo mount /dev/nvme1n2p3 /mnt/
sudo cd /mnt/
sudo mkdir /mnt/backups
sudo mv workspace/ backups/
cd
sudo umount /mnt

心配な方は、さらにこの`workspace`フォルダをGoogle Driveなりにアップロードしてバックアップを取っておくとより安心です。
4. `workspace`フォルダを残したままUbuntuを再インストール
4.1 デスクトップにあるUbuntuのインストーラのアイコンをダブルクリックします。
4.2 `アップデートと他のソフトウェア`の画面:`最小インストール`→`続ける`
4.3 `インストールの種類`の画面:`それ以外`→`続ける`
4.4 `インストールの種類`の画面の続き:パーティションを選ぶ画面が出てくるので、破壊されたUbuntuが入っているパーティション(今回は`/dev/nvme1n2p3`)を選んで、そのマウントポイントを`/`にします。ここで`マーティションの初期化`にチェックを入れるとデータが全て消えてしまうので注意が必要です。→`インストール`→`続ける`
この手順でUbuntuが新しくインストールされます。
5. 新しい環境で前環境のデータを確認する
ターミナルを開いて`ls -l`をすると、ユーザディレクトリ直下に`backups`フォルダがあると思います。このフォルダにある`workspace`を前環境と同じ場所に移せば完了です。

mv backups/workspace/ ./
mv workspace/usr_seting/* ./
rm backups/

まとめ

年末もあって、OSやらライブラリやらを更新したりPC内部をお掃除したり、PCへのプレゼントでメモリを増設される方もいらっしゃるのではないでしょうか。
もしその中でUbuntuが悲しいことになってしまった方の一助になれれば幸いです。
機械学習を回す要であるGPUパソコンはこれからも大事に使っていきます。特に冬場のPC関係は静電気に注意が必要で、私もPC内部に触れるときはデスクの足を5秒ほど握り締めるようにしています。
とにかく無事に復旧できて何よりでした!!


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