読書記録 傑作SF「幼年期の終わり」

こんばんは、南極に大学院の研究活動の一環として行きたいライアンです。

大学の学部卒業後、5年間は博士課程に在籍し科学にどっぷりとつかる生活をしようと考えているため、今の内から科学的な知見を広げることに特に関心があります。

恥ずかしながら世間には科学の専門書も数多くある中で、やっぱり読みやすいと感じるのはSF小説です。

「虐殺器官」「ハーモニー」で知られる故・伊藤計劃さんは大好きな作家のひとりですが、個人的にもっと影響を受けた人がいます。

それは、アーサー・C・クラークさん。

有名な映画であり、原作小説「2001年宇宙の旅」をキューブリック監督とともに書き上げたのが彼です。

2001年宇宙の旅を初めて読んだのは高校生のころ。

通学の往復電車の中で主に読んでいたのですが、クライマックス直前には読むのを中断できずに

(暗かったので)スマホのライトで照らしながら駅から家までの道中で読み進め、さらには読了前に小説世界が壊れてしまうのを嫌がり、家の前に1時間近く座りながら読み切ったのを覚えています。

そこまで熱中して本を読んだのは後にも先にもあの1冊だけでした。

そんなクラークさんの著書「幼年期の終わり」。

宇宙開発が盛んな冷戦期に地球外知的生命と出会うところから物語が始まり、人類が幼年期を終えて次のステージに進化していくまでの物語を、断続的に多人数の視点を持って描いた長編小説です。

クラークさんの持つ科学知識に基づくリアリティに富んだ情景描写や、そう遠くない将来に起こりそうな出来事の想定。

そして、人類とは。知的生命とは。真に優れた生命とは何か。
深淵な問いを投げてきてくれます。

この外出自粛中の週末に読んでみてはいかがでしょう?

個人的には、種の進化など最近受験勉強でやったところとかぶっており
その知識を生かした考察などできて、自分の成長を垣間見れて嬉しかったです 笑

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