牧野 安博, MD&MBA/ 生命保険医学コンサルタントとして活躍中!

一流の保険募集人さんを支援している査定医です。ASSUMEを通じて社会教育運動を展開中。保険営業のあなたが、保険の申込を受けようと思っているお客さまの健康に不安があるとき、お役に立てるかもしれません。あなたが、お客様のどんな情報を集めるかで結果が変わります。

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「お腹が痛い」と子供が言ったら?

子どもがお腹が痛いと言ったら何を考えますか。特に右下腹部痛を訴えたら、急性虫垂炎や急性腸炎などを考えるでしょうか。小児の急性虫垂炎の鑑別疾患としては、急性腸炎、腸間膜リンパ節炎、シェーンライヒ・ヘノッホ紫斑病、メッケル憩室、水腎症、尿路結石、女児の卵巣腫瘍などの疾患があります。 新しい医療診断技術が開発されると、頻度が少なかった病名が頻繁に保険の告知書に現れるようになります。腸間膜リンパ節炎がその良い例でしょう。 ハーモニックイメージング  近年開発された高周波ハーモニ

    • ヘルペスウイルス感染症

      ヘルペス ヘルペス(herpes)というラテン語は、小水疱または小膿疱が集簇した状態を指す言葉で、皮膚科でいう疱疹をいいます。ヘルペスウイルスは、二本鎖DNAゲノムと、正20面体のカプシド、宿主細胞核膜由来のエンベロープを持つDNAウイルスです。ヒトに病原性を示す代表的なヒトヘルペスウイルス(human herpes virus; HHV)は次の5つです。 1. 単純ヘルペスウイルス(herpes simplex virus; HSV)    ① 1型(HSV-1)   

      • 高次脳機能障害

        高次脳機能障害とは、一般に「外傷性脳損傷、脳血管障害などにより脳損傷を受け、その後遺症などとして生じた記憶障害、注意障害、遂行機能障害、社会的行動障害などの認知障害を主たる要因として、日常生活及び社会生活への適応に困難を有する病態」をいう。厚生労働省の診断基準は次のとおりである。 高次脳機能障害の診断基準Ⅰ.主要症状等 1.脳の器質的病変の原因となる事故による受傷や疾病の発症の事実が確認されている。 2.現在、日常生活または社会生活に制約があり、その主たる原因が記憶障害、注

        • 更年期障害

          更年期障害は、いろいろな状況下で、発熱、発汗とほてりを起こすありふれた症状です。女性の加齢現象の1つですね。順調な生理周期が終わりを告げることで、体内の女性ホルモンバランスが崩れていく過程です。女性ホルモンの消退症候群とでも言えるのかもしれません。 更年期とは、閉経前の5年間と閉経後の5年間を合わせた10年間をいいます。月経が来ない月が12カ月間続いたときを閉経とします。日本人女性の平均閉経年齢は50歳ですが、閉経時期は幅が広く40歳代前半から50歳代後半までとなります。

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        • 腫瘍性疾患
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        • 心電図検査
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        • 皮膚皮下組織
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          こどもの大病も良く聞くと

          私が生命保険業界へ転職した平成元年は未だバブル期で高額な生命保険がよく売れていました。診査医として毎日走り回って、年間診査件数1000件を超える状態です。 重大月いわゆるキャンペーン月の翌月は、初回の引受査定で特別条件がついたお客さまや心電図検査・血液検査もれのための不備解決の診査で動くことになります。 朝から続けざまに血液検査だけを5件することなどもあり、自分が吸血鬼になった気分でした。ちなみに高齢者の血管に注射針を刺すのは得意です。 大手生命保険会社の支社医長時代に

          がん細胞が生まれるまで

          古い細胞から新しい細胞へおよそ60兆個の細胞から成り立っているわれわれヒトの体は、常に細胞分裂を繰り返して新しい細胞を生み出しています。人体では生涯の間に古い細胞から新しい細胞への入れ替えが数千回行われます。たとえば赤血球と皮膚細胞のそれぞれの寿命は120日と60日です。この新しい細胞は、細胞核の中にある遺伝子によってコントロールされたコピー細胞です。 デジタルデータもコピーを繰り返すと劣化するように、人体の細胞にも細胞分裂を繰り返していくと元の細胞と異なる不良細胞が生まれ

          ステーキハウス症候群

          ステーキハウスで食事中に発症する病気ではありません。高級ステーキハウスや焼肉屋さんでは可能性が低いでしょう。このステーキハウス症候群(steakhouse syndrome)とは、急いで食事をした後、食道に食べものがひっかかった状態のことをいいます。米国の俗称傷病名で、ステーキをほとんど噛まずに飲み込んで詰まってしまうことからこの名前がついてます。胸骨の後ろに疼痛を訴えることがあることから、急性冠症候群と紛らわしいことがあります。もちろん血液検査では心臓逸脱酵素トロポニンTや

          アルツハイマー型認知症

          アミロイドβという蛋白質が蓄積することで脳機能障害を引き起こす病気がアルツハイマー病で、このアルツハイマー病を原因とする認知症をアルツハイマー型認知症とよびます。認知症の中で症例数が一番多く、64歳以下で発症した場合をアルツハイマー病(Alzheimer disease)といい、65歳以上で発症した場合をアルツハイマー型老年認知症と呼び分けることがあります。総称はアルツハイマー型認知症(Alzheimer type dementia; ATD)となりますが、単にアルツハイマー

          肝硬変

          沈黙の臓器と呼ばれる肝臓は、その重量はヒト成人で約1.0~1.5kgです。肝臓な主な働きには、代謝、エネルギー貯蔵、胆汁の生成、解毒などがあります。アルコールの代謝も肝細胞で行われます。酵素の作用でアルコールは、アセトアルデヒドに、次に酢酸になり、最終的には炭酸ガスと水にまで分解されます。血液の主たる蛋白質であるアルブミンの産生や血液凝固因子の産生など、ヒトにとって重要な蛋白質の合成も行います。つまり肝臓は、生体の生化学工場であり、「肝心要」の臓器と言えます。 肝硬変とは肝

          先天性心疾患

          胎児の心臓は妊娠3週から8週にかけて作られます。胎児の心臓は、はじめ1本の管として現れ、この管が曲がったり、ねじれたりして、塊になり、やがてこの中に仕切りができて、心房や心室、大血管や4つの弁などが完成します。 この心臓への発達の過程で障害を受けると、心臓の異常が起こります。これが先天性心疾患とよばれるもので、赤ちゃん100人に1人の確率で発生するといわれています。頻度としては高いです。母親の妊娠時から入れる学資保険(こども保険)に医療特約が付いた保険商品があると安心ですね

          認知症

          認知症(dementia)とは、後天的な原因によりいったん正常に発達した認知機能が持続性に低下し、日常生活や社会生活に支障をきたすようになった状態をいい、それが意識障害のないときにみられることです。また認知症では、慢性あるいは進行性の脳疾患により、記憶、思考、見当識、理解、計算、学習、言語、判断などの多数の高次機能障害からなる症候を呈します。ICD-10とDSM-5においては、それぞれ「F00-F09 症状性を含む器質性精神障害」と「神経認知障害群」に分類されます。 認知症

          超音波検査で光り輝く肝臓?

          人間ドックなどで腹部超音波検査を受けますが、一番大きな充実臓器の肝臓もこの検査で調べることができます。この肝臓全体が超音波で光輝くときは注意が必要です。というのも肝機能検査値異常の原因となる脂肪肝があるからです。患者数400万人にとも言われるNASHも含め、以下に紹介しましょう。 肝細胞に中性脂肪が過剰沈着脂肪肝(fatty liver)とは、肝細胞中に脂肪(中性脂肪)が過剰に沈着した状態です。病理学的には、すべての肝小葉の3分の1以上の領域にわたって著明な脂肪滴の蓄積性変

          バレット食道

          バレットさんが経営している食堂ではありません。バレット氏が最初に報告したことから命名されました。バレット食道とは、食道の重層扁平上皮が胃の円柱上皮に置き換わったものです。バレット上皮ともいいます。食道下部粘膜が、炎症により胃から連続的に円柱上皮に置き換えられた状態で、80%が腸上皮化生を含むことから発癌リスクが高いと考えられています。変化した病変の長さにより次の2つに分けられます。 ・ショートバレット食道(short segment Barrett esophagus; S

          ホルモンについて

          ホルモンとは、主に牛や豚の腸管を意味しているが、焼肉屋さんでは内臓全般をホルモンと呼んでいることが多いようです。内臓全般の焼肉をホルモン焼きといいます。ホルモンの語源には、内臓を食べると元気がでることから、医学用語のドイツ語のhormonまたは英語のhormoneから来ているとする説や、大阪弁で捨てることを意味する「ほおるもん」から来ているとする説があります。美味しそうな話ですが、医学用語としてのホルモンには別の意味があります。 ホルモンとは ホルモン(hormone)と

          人体解剖学

          National Geographic 社が人体解剖学についてYoutubeで解説していますので、英語の勉強も兼ねて紹介します。 人体は、細胞→組織→器官→系→人体という構成で、約60兆個の細胞から成り立っています。系は複数の器官が集まって特定の働きをしています。例えば循環器系は、われわれヒトの体を構成する約60兆個の細胞に酸素と栄養を速やかに与える仕組みです。特に血液の循環をいいます。この循環器系は、ポンプ機能を担う心臓、経路としての血管と媒体としての血液から構成されてい

          非結核性抗酸菌症

          非結核性抗酸菌(non-tuberculous mycobacteria; NTM)とは、結核菌以外の抗酸菌で引き起こされる病気をいいます。結核との大きな違いは、ヒトからヒトへ伝染しないこと、病気の進行が緩やかであること、抗結核薬があまり有効でないことなどがあります。非結核性抗酸菌は、土壌、水、植物や家畜に生育します。症状は咳、痰、微熱、全身倦怠感などがおき、進行した場合は、呼吸困難、喀血、食欲不振、発熱などが現れます。肺疾患としては、Mycobacterium avium