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無料の特許検索データベースJ-PlatPatとMS Excelで特許分析・パテントマップ作成

特許は、日本国内だけでも毎年30万件以上出願されており、技術情報として非常に優れた情報源です。また、各社がどのような技術分野にどれくらいのリソース(ヒト・カネ)を割いているかを確認するための優れた経営情報でもあります。

特許情報はJ-PlatPat(特許情報プラットフォーム)で無料で入手することができます。このJ-PlatPat(特許情報プラットフォーム)と、おそらく皆様のパソコンの中に入っているMS Excelを利用すると、無料で特許分析・パテントマップ作成を行うことができます。

パテントマップというのは、特許の地図ということで、特許情報を分析してどの企業がどういった技術分野にどれくらいの出願を行っているか、今後どのような方向性に進もうとしているか、今後このテクノロジーは発展しそうか等々、事業戦略や研究開発戦略といった各種戦略立案へ活用するための可視化ツールです。

私が運営しているイーパテントのYouTubeチャンネルで、4回シリーズに分けてJ-PlatPatとExcelによるパテントマップ作成講座の動画配信を行ってきまして、この度完結しましたので、noteの方でも紹介させていただきます。

シリーズは以下の4回に分かれています。


1.J-PlatPatの検索結果一覧をExcelに貼り付け

J-PlatPat(特許情報プラットフォーム)を用いて、特定企業や特定の技術トレンド(キーワードや特許分類を使って)に関する母集団を形成します。その母集団をExcelに貼り付ける際にちょっとしたコツが必要です。


2.データの前処理

J-PlatPat(特許情報プラットフォーム)をそのまま集計・分析するわけにはいきません。データ分析を行う前には、データの前処理が必要です。ここでは①日付(出願年)、②筆頭FI(ファイルインデックスという日本固有の特許分類で、技術分野を示します)、③出願人・権利者(企業や組織名)の3つの前処理について解説しています。


3.ピボットテーブルで集計

データの前処理を行ったら、Excelで集計を行います。集計にはピボットテーブルというクロス集計機能を利用します。

特許分析に限らず、ビジネスパーソンとしてピボットテーブルは覚えておくべき機能だと思います。


4.グラフ作成(パテントマップ化)

ピボットテーブルで集計した結果を、グラフ=パテントマップにしていきます。ここでは件数推移マップ(縦棒グラフ)、ランキングマップ(横棒グラフ)、出願人別件数推移マップ(条件付き書式、スパークライン)の3種類のマップ作成について紹介しています。


まとめ

特許情報というのは、非常にリッチで構造化された技術情報であり、かつ、経営情報です。ぜひともこちらの動画も参考にしていただきながら、みなさまの事業戦略や研究開発戦略の立案、新製品・新サービス開発に活用していただければ幸いです。


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