見出し画像

ラジオでSDGsにまつわるお話語ってみました.

Anna Suzuki

2022/8/12(金)10:00~10:10 Datefm エフエム仙台「Morning Brush」に,電話インタビュー出演しました!
Morning Brushでは,東北大学の教授、学生をゲストに迎えて、SDGsにまつわるお話や、東北大学グリーン未来創造機構の取り組みなどを紹介しています. http://www.datefm.jp/pgm/brush/

インタビュー内容

■研究について

(Dafe fm深井さん)早速ですが、先生が研究されている内容について簡単に教えていただけますか?

(鈴木(杏))私は,日本が持っている資源を活かした社会を作りたいと思っていて,その中でも着目している一つが地熱エネルギーです.私の研究では,日本が持っている地域の「資源」を理解して,「社会」でその資源をどのように使っていくべきか,デザインすることを目指して,研究を行っています.

(Dafe fm深井さん)地熱エネルギーという言葉はよく耳にするんですが、鈴木さんが研究されている  地熱エネルギーというのは、どういったものなんでしょうか。

(鈴木(杏))エネルギーというと,大抵の方は「電力」を思い浮かべると思います.地熱資源はマグマの熱で温められた地面の下にある熱水や蒸気そのものをいい,地熱発電は,その熱水や蒸気でタービンを回して発電します.その他にも,私たちと関わりが強いところで言えば, “温泉”も,地熱エネルギーそのものです.実は,私たちが生活の中で使っている電力は,熱として使う場合が多く,そうすると変換ロスが生じます.なので,エネルギー=電力という視点だけでなく,熱を熱のまま使うことも考えていくことも大切と思います.今度,皆さんが温泉に行ったときには,地熱の熱エネルギー使っているなーと思いながら,地球の恵みのありがたさを感じてみてください.

(Dafe fm深井さん)最近はどういった研究をされていますか?

(鈴木(杏))狙っているのは,資源をどうやって使ったらいいかデザイン,設計することなので,設計するためには,ちゃんと現象を理解して,予測する必要があります.私の研究では,特に,“数学”や“情報科学”,世の中で言うところのAIを使うことで,新しいものの捉え方を探っています.また,地面の下で実験をしてしまうと,実際に何が起きているのかわからなくなってしまうので,3Dプリンタを使って複雑な地下を模擬して流動実験をしたりするなど,新しい技術を活かした研究も行っています.

(Dafe fm深井さん)まさに,そういった意味でもデザイン,設計されているということなんですね.
先生が,今の知熱エネルギーの研究をしようと思ったのはいつごろなんですか?

(鈴木(杏))元々は,美術とか技術とか何かを作ることに関心が高かったんですけど,家のそばで森を丸裸にするしている現場を見たときに,人間の好き勝手に自然を壊していいのかなと思うようになって,みんなに本当に必要とされそうなものとして,エネルギーに関心を持ちました.また,学生時代にカンボジアに旅行に行った時に,すごい貧しい生活をしている人たちを目の当たりにしたんですけど,ものに溢れた豊かな生活を送っている日本人にすごく違和感を感じるようになりました.資源をたくさん持っている国で豊かな生活を送っているんだったら,まぁ納得いくんですけど,私たちの国って,他国の資源に依存しまくってこの国を成り立たせていて,人のものとってジャイアンじゃんみたいな感じで,すごく日本が傲慢に見えてきたんですよね.

(Dafe fm深井さん)外から見た時に.

(鈴木(杏))あ,はい.自分たちが持っている資源を最大限に生かす努力をしていかないと,他国にも示しがつかない.そう思って,私は純国産エネルギーである地熱に関心を持つようになりました.

(Dafe fm深井さん)いろんなことを地産地消でとかに代わってきてますけど,地熱も純国産なんですね.


■社会貢献活動について

鈴木さんは研究以外の、復興や地域おこし活動も行っていますよね。

(鈴木(杏))東日本大震災の震災復興としては,震災が起きてから3週間程度経った時に,東北大学の学生ボランティア団体を立ち上げて,ボランティアをしたいという学生さんと,ボランティアをしてほしいという地域側とを結びつける活動をしました.いまだに後輩たちは,活動の仕方を変えつつも,被災者に寄り添うような活動をつづけてくれています.

(鈴木(杏))また,Waku2 as lifeという地域活動も行なっています.都会の働き手をターゲットに,「温泉で、仕事しながら、健康になりながら、楽しみながら、 生きる。」をテーマに,コロナの前から地域でリモートワークやワーケーションを行ったり,温泉地域から世界最先端の研究や仕事の話をしてもらう場づくりを行なっています.地域で多種多様な人々の交流の場を作ることによって, 資源のワクワク,好奇心のワクワク,未来への希望としてのワクワクを生み出そうとしています.

(Dafe fm深井さん)入口がすごく楽しそうですね.

(鈴木(杏))はい,入口の楽しさを大切にしています.

(Dafe fm深井さん)「Waku2 as life」は特に研究内容とも結びついている活動ですよね。 どういったきっかけで始めたんですか?

(鈴木(杏))私が元々研究で対象としてきた地熱資源を現地で利用してもらい,多くの人に資源に対する関心を持ってもらいつつ,今の日本人のライフスタイルを見直してもらおうと思って始めた活動です.震災の復興ボランティアの活動をしながら,もっともっと東北を盛り上げたいと思ったことが一つのきっかけです.また,ドクター卒業後にアメリカに3年いっていてから日本に戻ってきたんですけど,超高齢化社会である日本をどうにか明るくしたいなと思って,「あ,温泉!」と思いついて初めたのがきっかけです.

(Dafe fm深井さん)なんかこう,先生の気づきも楽しそうでワクワクしてますね笑
今後の展望を教えてください.

(鈴木(杏))私がこれまで受けてきた日本の教育って,問題を正しく解くことばかりに目がいっていて, 物事を「正しい・正しくない」だけで決めつけがちだと思っています.価値観,「何をよく,何を悪く思うのか」「何を大切にしているのか」は人それぞれ違って当たり前で,多様な価値観があって当たり前です.他者に対して寛容になれなくて,攻撃をする人たちは,自分が決めた価値観の中でのみ正しい,正しくないを判断しちゃっているんじゃないかなと思っています.他人の価値観を受け入れなくても,許容してあげない限り,人間同士は争いが絶えなくなってしまうので,私としては,人の価値観を許容できるようになるにはどうしたらいいか,また,人間の欲だけでなく,自然の制約を意識してもらうにはどうしたらいいか,持続的な発展とはなんなのかを,を問いながら,それ自体もデザインの枠組みに入れながら,資源と社会を結ぶデザインのため,研究活動や社会活動を続けていきたいなと思っています.

(Dafe fm深井さん)知熱エネルギーの話から,価値観の話まで,すごく気付かされることがありました.ありがとうございました!

(鈴木(杏))ありがとうございました!


この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!