017_🥀【謝る】ことと【許す】ことはセットではない
長女が小4の時、学校に行くのが辛くなった時期がありました。
ずっと我慢して誰にも話さなかった娘が、ある日学校から帰ってきたとたん泣きながら、
『学校に行きたくない…』
と私に話をしてきました。
泣いている娘を見て、胸が締めつけられるような思いでしたが、なぜそう思ったのか娘の気持ちを聞いてみたんです。
そしたら、クラスの男の子数人に毎日のようにからかわれて、意地悪をされているとのこと…
親としてどのように対応するのがいちばん良いのか
、ものすごく悩みました。
「学校を休ませた方がいいのか」
「頑張って行くように言うのが正しいのか」
「担任の先生に話すべきなのか」
娘は次の日の朝、頑張って学校に行くと言ってくれたので、嫌だったら帰ってきてもいいよという条件付きで送り出しました。
結局私は、担任の先生へ手紙を書き、それを娘に持たせんです。
正直、子どものいない若い女の先生だったので、対応に関してはあまり期待はしていなくて(先生ごめんなさい)だけどその日、学校から帰ってきた娘には笑顔が戻っていたんです。
先生からも手紙を頂いたので読んでみると、からかっていた男の子数名に話をしたとのことでした。
やはりからかっている方はそこまでの悪意はなく、おもしろがっていただけのようで、全員が娘に謝ってくれたそうです。
そして私がいちばん嬉しかった言葉が、
「許したくなければ許さなくてもいいんだよ。」
担任の先生は娘にこう言ってくれたそうです。
娘もこの言葉が嬉しかったようで、笑顔が戻っていました。
結局は、もうしないと約束してくれたので、娘は許したそうなんですけど(笑)
この言葉は今でもすごく、心に残っています。
大人になると特に、我慢しなければならないだとか、謝っている人に対していつまでも怒っていたり許せない人がダメみたいな風潮がある気がするんです。
でもそんなのは本来おかしなことで、
どんなに謝ってもらっても許せないものは許せないって思うことだってあるはずなんです。
許せない気持ちがあるのに、謝ってくれたから許さないといけないんだと思うことは、自分の気持ちを殺していることになります。
それは自分の気持ちを大切にしていないので、いつか気持ちが壊れてしまいます。
【相手が謝る】ことと、
【あなたが許す】ことは、
まったく別問題で、切り離して考えなくちゃいけません。
あなたが、本当に許せると思った時に許したらいい。
逆にあなたが謝る立場だとしたら、すぐには許してもらえないこともあるんだと理解することです。
それでも許してもらいたいなら、許してもらえるまで何度も謝ってください。
嫌なものは嫌、許せないものは許せない。
自分の気持ちを大切にしてあげてください。
あんみつこ
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